金子大地の魅力:若手俳優界の新星、飛躍の2021年


やんちゃな見た目とは裏腹なピュアボーイ『猿楽町で会いましょう』


『猿楽町で会いましょう』(C)2019 オフィスクレッシェンド

第2回未完成映画予告編大賞にてグランプリを受賞し映画化となった『猿楽町で会いましょう』。

東京で夢を追いかける若者たちのリアルな恋愛を描いた本作品。渋谷・猿楽町が舞台ということ、また、映画『stay』(21)やソーシャルドラマ「みせたいすがた」でじわじわと人気が広まっていた石川瑠華がヒロインを務めることから注目していたが、金子大地を認知するキッカケになる作品となった。

もちろん、ドラマ「おっさんずラブ」でのマロの印象も十分にあるのだが、当時はただのイケメン若手俳優くらいにしか思っておらず、俳優の名前を検索するまでには至っていなかったのだ。『猿楽町で会いましょう』を観た後にあのマロと同一人物だということを知ったときは非常に驚いた。


『猿楽町で会いましょう』(C)2019 オフィスクレッシェンド

売れないフォトグラファー・小山田(金子大地)が、とある撮影で読者モデルのユカ(石川瑠華)と出会い、恋に落ちていく。仕事もうまくいきはじめ公私ともに順風満帆な日々を送っていると思っていた小山田だったが、元カレ・良平(栁 俊太郎)の存在や小山田の上司でありユカのことをかわいがっている嵩村(前野健太)との関係、彼氏であれば容認しがたいバイトをしていることなど、ユカの闇がうっすらとわかってきてしまう。東京に揉まれ、必死に世間にしがみつきながら生きていく二人の結末はどうなってしまうのかーー

まぁ要するに、小山田がとんでもないメンヘラ嘘つき女・ユカにただただ振り回される話しなのだが、金髪で女たらしな雰囲気のある見た目とは裏腹に、非常にピュアで、真実に気付きながらもユカのことを好きでいたい、好きでいようと必死で向き合おうとする姿に心打たれた。

『先生、私の隣に座っていただけませんか?』でのインテリ男子とは打って変わって、夢を追いかける金髪カメラマンとイメージの異なる役柄を演じている本作品、公開から時間は経っているものの、下北沢トリウッドなど一部劇場で上映しているそうだ。

金子大地のさらなる魅力を知りたい方はぜひ観に行ってみてはいかがだろうか。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!