2021年09月14日

<眞栄田郷敦>&<賀来賢人>、ギャップが愛おしい二人の魅力|「プロミス・シンデレラ」「TOKYO MER」

<眞栄田郷敦>&<賀来賢人>、ギャップが愛おしい二人の魅力|「プロミス・シンデレラ」「TOKYO MER」



賀来賢人…「TOKYO MER」音羽役



「TOKYO MER」より(C)TBS

もう一人、今までにない魅力を放ったのが、ひと足先に最終回を迎えた「TOKYO MER」で音羽尚役を演じた賀来賢人だ。音羽は救命救急チーム「TOKYO MER」の一員だが、医師でありながら厚生労働省の官僚でもある医系技官。実は厚生労働大臣に「TOKYO MER」解体を命じられたスパイという役どころだ。

解体を狙っているためチーフである喜多見(鈴木亮平)の過去をさぐったり、チームの粗を探し、チームの団らんには加わらない音羽。嫌な奴かと思いきや、医師としては熱い心を秘めており、患者を救いたい気持ちと自分が課せられた命令の間で心揺れる様子がひじょうに魅力的だった。

一見水と油、真逆のような喜多見と最強のバディになっていく様子に心が高鳴った。結局ギリギリのところでは自分の立場より患者の命を優先し、ピンチのときに助けてくれる音羽。なんど音羽先生……!!! と思ったか知れない。なのに褒められると「政治家に媚び売りたいだけです」とか自分は嫌なやつなんだと思わせる発言をするところもかわいい。

ピンチのときに助けてくれる音羽

忘れもしない第1話、ガスが漏れていて危険な中、制止を押し切り一人事故現場に入り、患者の処置をする喜多見。もう少しというところで、気を失いそうになる。倒れかけた瞬間、後ろからそれを阻止した人物。音羽だった。かっこよすぎて叫んだ。でもその後喜多見にグータッチを求められると「余計な接触は避けましょう」と拒否、喜多見も「ですね」と引っ込める。以来このやり取りはたびたび出てきて、二人の関係性を示すお決まりのやり取りとなる。

エアグータッチ事件

第4話、移植用の心臓を運ぶ車がトンネル崩落に巻き込まれてしまう。多くの命の選択を迫られた中、なんとかみんなの命を救い、心臓移植も成功。オフィスに戻ったあと、疲れて寝る喜多見を見、2階からエアーでグータッチする音羽。ええ、かわいすぎない……? とんだツンデレであった。

「命より大事なものなんて、僕にはない」

「TOKYO MER」より(C)TBS

仮病で入院する天沼、喜多見の妹・涼香(佐藤栞里)、帝王切開を控えた妊婦と4人で乗ったエレベーターに閉じ込められた5話。はじめは天沼を優先して動き、涼香に「最低」と言われる音羽だが、最終的にはオペが必要な妊婦を優先する。

「お前の官僚人生は終わりだ」と言われても「はい。でも命より大事なものなんて、僕にはないですから」と言い切る様子がかっこよかった。母子ともに無事だった母親にお礼を言われ、自分の母はお金がなく治療を受けられず若くして亡くなったこと、自分が医療の制度をもっと拡充すると真摯に語るシーン。

なぜ音羽が官僚として出世したいのかが明かされ、胸を打たれた。涼香にお礼を言われても「買いかぶりすぎです。私は政治家に媚びを売ろうと思っただけです」っていうのがまたよい。

フィナンシエ事件

涼香がお詫びとお礼にと持ってきたフィナンシエ、はじめは「お気持ちだけいただきます」と拒否した音羽。つれない感じだったのだが、最終的に食べて「ごちそうさまでした」と伝えるのがかわいかった。

「ぶざけんなよ!」

停電により、多くの患者の命がさらされた病院。土砂崩れの危機も迫っている。危険を顧みず一人で電源を再開させたものの、足を滑らせ感電、心停止してしまった喜多見。懸命に心臓マッサージするが戻らず、危険だから救助をやめ退避するように命じられてしまう。そんな中一人諦めず心臓マッサージし続けたのが音羽だった。「ふざけんなよ! 引っ張りこんでおいて、さんざん無茶して、これで終わりかよ!」と怒りながら救命活動を続け、喜多見の命を救ったのだった。

最終回で見せた証言と涙、最高にあつい


「TOKYO MER」より(C)TBS

椿によって涼香が殺され迎えた最終回。最終審査会で喜多見のことを思い出しながら証言する音羽先生が本当によかった。

「このチームがいるというだけでみんなが安心する。TOKYO MERはそういう存在に成長しました」

「ああだこうだと理屈をつけて安全な場所から批判ばかりする、あなたたちに彼らを笑う資格なんかない!」

「現場を視察した医系技官として申し上げます。MERはこの国に必要な組織です」

よく言ってくれた、音羽先生! 

そのまま現場に駆け付け、ガス漏れの中患者の処置を続け、気を失いそうになった音羽。間一髪のところで助けたのが、妹・涼香を失ってから何もできなくなっていた喜多見だった。第1話で音羽が喜多見を救ったのと同じシチュエーションで立場が真逆になっており、ずっと観ていた視聴者はグッときたのではないだろうか。

また、涼香を殺した椿の命を再び救い「今は命を助けられてよかったと思っています」と笑顔を見せる喜多見に、手術室で涙する音羽にはもらい泣きしてしまった。

MER正式認可後、統括官となった音羽。彼自身の強い希望で喜多見をゴリ押ししたという。それでもやっぱり、喜多見にグータッチを求められると「接触は避けましょう」と拒否するところ、相変わらずツンデレ! だがそれでこそ音羽。これからも助け合いながら命を守っていってほしい。

ちなみにこのドラマ、はじめは喜多見と対立しがちだったレスキュー隊隊長の千住(要潤)、最後の最後にMERに認可を出した白金大臣(渡辺真紀子)など、ツンデレの宝庫なので未見の方はそちらにも注目してほしい。多くのツンを最終的にデレにしてしまったMER、そして喜多見、すごいなぁ。

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