【夏の終わりに観たい映画】『座頭市』と2003年夏、映画業界で過ごした思い出
なんで“夏の終わり”が『座頭市』??
それで、なんでこの『座頭市』が“夏の終わりに観たい映画”になるのかというと、これは映画を職業として選んだ、最初の夏の終わりに公開された映画だったからです。
しかも、この2003年の夏の映画のラインナップと、そして働いていた場所がちょっと特殊だったことが重なって、2003年の夏興行と『座頭市』が夏を締めくくったというイメージがいまだに色濃く心に残っています。
2003年の夏興行
2003年の夏はとにかくラインナップが強力でした。
もともとサマーシーズンは世界的にも映画の興行の大きな山の一つで、国内外の映画会社がこれぞ!!という勝負作品を用意してくるものですが、この年はとにかくすごかった。
先陣を切ったのは6月上旬から公開された『マトリックス・リローデッド』。
2021年冬にまさかのパート4『マトリックス・レザレクションズ』が公開される『マトリックス』シリーズの第2弾です。
『マトリックス・リローデッド』は日本だけでも興行収入100億円を突破したシリーズ最大のヒット作。これが夏休み前からとにかく激混み。お客様はもちろん、映画館側の人間もあきれるほど人が入りました。
その後、『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』『バトル・ロワイアルⅡ/鎮魂歌』、そして興行収入82億円をたたき出した『ターミネーター3』が公開されました。
さらにさらに誰もが予想していなかった『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』までサプライズヒット(最終興行収入68億円)を記録し、当時働いて映画館川崎のシネコン・チネチッタの14あるスクリーン、すべてがぎゅうぎゅう詰めだったのです。
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(C)2003「座頭市」製作委員会