<イチオシ女優> 河合優実、3つの魅力!彼女は何者なのか?



確かな演技力


ここまでは一般的な女子高生役を演じてきた河合優実の魅力を紹介してきたが、彼女の実力はこれだけにとどまらない。



その圧倒的な演技に驚かされる一作が、現在公開中の映画『由宇子の天秤』である。

思わぬ事件に遭遇するドキュメンタリーディレクター・由宇子の葛藤を描いた本作で、河合は物語の鍵を握る少女・小畑萌を熱演している。

主人公の人生さえ脅かす衝撃の真実をカミングアウトする萌は、様々な問題を抱える難しい役柄。

そんな人物を見事に体現し、芯の強さと心細さを同居させた迫真の演技には観客の誰もが言葉を失ってしまうだろう。

また、河合はWOWOW製作のドラマ「さまよう刃」でも物語の起点となる少女・長峰絵摩を演じている。

こちらの作品では凄惨な犯行の末に愛娘を殺された男・長峰重樹(演:竹野内豊)の復讐が描かれるが、愛らしい日常描写を経て痛ましい死を遂げる彼女の姿があるからこそ、主人公のやり場のない怒りが受け手にも突き刺さるのだ(かなり、ハードな描写も多い作品ゆえ、鑑賞には、それなりの覚悟が必要だということも、念のために書き添えておく)。



そして、彼女の演技力を語る上で欠かせないのは、LINE制作による現在配信中の縦型ドラマ「上下関係」である。

窪塚洋介、大島優子、 田中麗奈、でんでん、板尾創路と名だたる実力派俳優陣が集結した本作で、彼女は田舎から上京したヒロイン・本田小夏に大抜擢。

連続失踪事件を描いたミステリードラマらしい鬼気迫る悲鳴の演技から方言にも挑戦し、豪華俳優陣に追いつくどころか上回る勢いの存在感を発揮している(本編はコチラで鑑賞可能。※LINEアプリのみ)。

もちろん、バイプレーヤーとしての彼女の演技力も忘れてはいけない。


(C)映画「佐々木、イン、マイマイン」

『佐々木、イン、マイマイン』(20)では、物語の中心人物・佐々木に一筋の光を与える女性・苗村を好演。

多数の人物で彩られた本作でも、彼女が登場する"カラオケオールナイト"のシーンは強く印象に残るのだ。

初対面の佐々木に突然ナンパされ、動揺する苗村。しかし、そのあとで彼女が帰り道を歩くカットでは、ふとした表情から"帰らない青春の美しさ"という作品の持つテーマを感じとることができるだろう。



また、河合は『転がるビー玉』でヒロインの一人・愛(演:吉川愛)のバイト仲間・萌子を演じ、作品を象徴するように「私、東京にいるってだけで満足しちゃってる」というセリフを発している。 

両作とも出演時間にしては決して長くない彼女だが、一度見ると忘れられない名場面になっているのは確かで、ひときわ輝く表現力があるからこそ、作り手はこのような役回りを与えているのかもしれない。

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