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杉咲花が輝いてきた映画たち|「恋です!」放映間近の再チェック!

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2021年10月6日から日本テレビ系で始まるドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール」は弱視で盲学校高等部に通う3年生のユキコ(杉咲花)と、喧嘩上等ながらも根は純粋なヤンキー森生(杉野遙亮)の純愛を描いたラブ・コメディ。

主演ふたりが織り成す恋模様がいかに瑞々しく描かれるか、期待は高まるところです。

杉咲花に関しては昨年から今年にかけてのNHK連続テレビ小説「おちょやん」の好演も記憶に新しいところですが、今回はそんな彼女の映画キャリアをざっと振り返ってみましょう!

映画女優として脚光を浴びた
『トイレのピエタ』



杉咲花は1997年10月2日、東京の生まれ。

子役(梶浦花・名義)として活動し、2011年に現在の芸名に改名して本格的に女優としてのキャリアをスタート。

映画やドラマで着実に活動し続け、2014年には日経ドレンディ主催の「2015年の顔」に選出されます。

その期待に応えるかのように、2015年の松永大司監督の映画『トイレのピエタ』でヒロインに抜擢。

手塚治虫が亡くなる前の日記の最後のページに記されていた新作漫画の構想を原案にしたもので、抱えれたったの遺稿を原作にした作品で、野田洋次郎の俳優デビュー作でもあります(これにより、RADWIMPSのファンである大竹しのぶと宮沢りえも出演!)。

余命宣告された美大卒業生のフリーター宏(野田)と、感情を剥き出しに彼に近寄ってくる女子高生の真衣(杉咲)。

映画は二人の出会いと交流からもたらされる葛藤を描いていきますが、その中から純粋で痛切な想いが湧き上がっていきます。

本作で杉咲&野田共に新人賞を多数受賞することになり、両者の俳優として大きなステップとなっていきました。

『無限の住人』をはじめとする
ファンタ映画への挑戦

(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
 
『トイレのピエタ』の後も着々と出演作を増やし、2016年には連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出演し、『湯を沸かすほどの熱い愛』では宮沢りえの娘を演じて改めて注目されていく杉咲花。

そんな彼女が2017年は時代劇に挑戦しました。

沙村広明の同名漫画を原作に三池崇史監督、木村拓哉主演で映画化した『無限の住人』です。

杉咲花の役柄は、悪しき剣客集団に両親を殺され、実家の剣術道場を潰された少女・凛と、そんな彼女の仇討の用心棒として依頼を受ける不老不死の剣豪・万次(木村拓哉)の亡き妹・町の二役。

1対300の一大チャンバラをクライマックスに、木村拓哉の殺陣が見事に冴えわたる壮絶ファンタジック・ソード・アクション映画として海外でも話題になった作品でした。

なお、この作品で敵役・天津影久を演じた福士蒼汰と杉咲花は、2018年のやはりファンタジック・ソードアクション映画『BREECH 死神代行篇』(佐藤信介監督)で共演。

こちらは主人公・黒崎一護(福士)と死神の朽木ルキア(杉咲)のな関係がユニークに描かれていました。

また三池崇史監督の2021年度作品『妖怪大戦争ガーディアンズ』では謎の剣士・狐面の女=妖怪・九尾の狐を颯爽と演じていました。

かつてTV(11)&映画(12)の「妖怪人間ベム」などにも出演していた彼女、結構ファンタ・ジャンルへの出演も多いですね。

初主演純愛映画
『パーフェクトワールド』



2018年には杉咲花単独の堂々初主演映画『パーフェクト・ワールド 君といる奇跡』が公開されました。

有賀りえの同名小説を柴山健次監督のメガホンで映画化したもので、インテリアコーディネーターのつぐみ(杉咲花)と高校時代の初恋の先輩で今は車椅子生活を送っている樹(岩田剛典)の純愛とそれゆえの試練を描いていきます。

杉咲花としては同世代女優が次々とキラキラ映画に主演していく中、ハードな作品群を経て到達した純愛映画主演だったこともあって、障がい者としての苦悩や孤独感を隠す樹を支えようと懸命に努力するつぐみの健気さが切なく映える好編となりました。

なお、同年の少し前の4月、彼女は神尾葉子原作の「花のち晴れ~花男 Next Season」で連続ドラマ初主演も果たしています。

人気ドラマ「花より男子」から10年後の英徳高校を舞台にした続編で(原作では2年後が舞台でした)、杉咲花が演じるのは社長令嬢から一転して貧乏生活を強いられる羽目になるも、英徳を卒業すれば許嫁の御曹司・馳天馬(中川大志)と結婚できることから、アルバイトしながら学校に通う江戸川音。

もちろんそんな彼女の前にF4ならぬC5のイケメン、ハルトこと神楽木晴(平野紫耀)が現れて……といった展開はもう花男ファンならご承知の通りでしょう!
 

ヘビーな作品への意欲
『十二人の死にたい子どもたち』



2019年以降の杉咲花の映画出演は、ちょっとヘビーなものが多いかなといった印象です。

冲方丁・原作、堤幸彦監督の『十二人の死にたい子どもたち』(19)は、その名の通り自殺脂肪の少年少女12人が一堂に集っての密室心理劇。

今となってはこの12名のキャストが杉咲花をはじめ、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、橋本環奈、黒島結菜など今をときめく若手実力派を揃えたお宝映画としての価値も十分です。

吉田修一・原作、瀬々敬久監督『楽園』(19)は、未解決の幼女融解事件と12年後にまったく同じ場所で起きた少女失踪事件の謎に、容疑者に疑われる青年(綾野剛)、心に傷を負った少女(杉咲花)、限界集落に暮らす中年男(佐藤浩市)の人生が絡み合っていきます。

住野すえ原作、狩山俊輔監督の『青くて痛くて脆い』(20)では人生の理想を追求する大学サークル「モアイ」を設立した僕=楓(吉沢亮)と寿乃(杉咲花)がその後決別したがために引き起こされる青春の痛恨が描かれていきます。

いずれもヘビーな作品ではありますが、杉咲花の陽性のオーラがそんな内容の重苦しさを緩和してくれているのも間違いのないところでしょう。

アニメ声優もよく似合う
『メアリと魔女の花』


最後に杉咲花が声優として参加したアニメーション映画も触れておきましょう。

彼女の声優デビュー作は2014年のスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』の彩香役で、本作の米林宏昌監督はその後スタジオポロックを設立し、2017年に『メアリと魔女の花』を発表しますが、このとき彼女は主人公メアリに抜擢されました。

彼女の声質自体は割とアニメーションに向いているように思えます。

その事を改めて証明してくれたのが、2021年の夏に公開されたばかりのイシグロキョウヘイ監督作品『サイダーのように言葉が湧き上がる』です。

地方都市を舞台に、人付き合いが苦手な俳句少年チェリー(市川染五郎)と、歯の矯正中でずっとマスクで顔を隠し続ける少女スマイル(杉咲花)がともにショッピングモール内の福祉施設でアルバイトをはじめ、施設利用者の「思い出のレコード」探しを通して、それぞれのコンプレックスと対峙するようになっていく青春映画の秀作でした。

(文:増當竜也)

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