何かと神格化されがちな『DUNE/デューン 砂の惑星』を心の底から気楽に見る4つの方法
何かと神格化されがちな『DUNE/デューン 砂の惑星』を心の底から気楽に見る4つの方法
3.人気&実力派監督ドゥニ・ヴィルヌーブの待望の最新作として見る
前説が長くなりがちな『DUNE/デューン 砂の惑星』ですが、実は意外なほどの新設設計で、事前の予習は全く必要のない映画になっています。人間関係、知略と策謀が複雑に絡み合った物語ですが、要所要所にちゃんと説明が入るので、思っている以上に遥かにわかりやすい映画になっています。
しかも、説明セリフ的なものをあんまり感じさせない作りになっているので、ゆったりと物語に身をゆだねている間に『DUNE/デューン 砂の惑星』の世界観が心身に染み渡ります。これは脚本も兼任したドゥニ・ヴィルヌーブ監督の手腕によるところが大きいと言えるでしょう。
近年『ボーダーライン』『メッセージ』『ブレードランナー2049』と一本ごとに滅法に面白い映画を立て続けに発表している監督で、いずれはアカデミー賞監督にもなるのではないかと入れている存在です。
そんなヴィルヌーヴ監督の長年温めていた渾身の企画が『DUNE/砂の惑星』なのです。
“渾身の企画”となると、想いが熱くなるあまりに、いろいろな人たちを置いてきぼりにする作品になってしまうことも、よくあるのですが、ヴィルヌーヴ監督は意外なほどの冷静な一面を見せて、原作から何から何にも知らない人にもわかりやすくなるように努めています。
『DUNE/デューン 砂の惑星』がどれだけすごいかどうかは脇に置いておいて、ただ単純に世界が注目する実力派監督・ドゥニ・ヴィルヌーブの最新作として『DUNE/デューン 砂の惑星』をチョイスするというのは大いにありだと思います。
さらに、吹き替え版を見るのも選択肢の一つかもしれません。とても分かりやすい翻案になっています。
4.問答無用の大迫力の映像体験ができるファンタジー大作として見る
ハリウッドのSF超大作映画は何と言っても“大画面映え”するのが醍醐味です。現在は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が劇場を賑わしていますが、やはりハリウッドの超大作はIMAXや4DXと言ったラージフォーマットで作品に没入するのに最高のアイテム。
そして、『DUNE/デューン 砂の惑星』の登場です。『スター・ウォーズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、そして「ゲーム・オブ・スローズ」を彷彿とさせる、“大画面映え”するサイエンス・フィクションであり、スペース・ファンタジーでもあるこの超大作は、まさに“映像体験”をするための映画と言っていいでしょう。
大きく描かれる3つの惑星と、そこに属する宇宙船軍・戦闘機のドッグファイト。二つの名家が覇権を争う、大量のエキストラを動員した剣とレーザー光線の対決シーン。砂の惑星に住む、すべての脅威的な存在である巨大なサンドワームのド迫力。
クライマックス級のバトルシーンは、しかし、映画の中盤の出来事でしかなく、さらに砂の惑星の雄大な風景のもと流浪の者となったポールの姿が描かれ、最後の最後まで“大画面映えする”壮大な映像が描かれ続けます。
問答無用の大迫力の映像を、映画館の大スクリーンで浴びるように体験する。そんな一本として『DUNE/デューン 砂の惑星』は最適作品と言えるでしょう。
『DUNE/デューン 砂の惑星』は、コロナ禍以降のハリウッド作品として、最大のスケール感のあるものと断言してもいいので、IMAXシアター、MX4D、4DXなどの特殊フォーマットのスクリーンもねらい目です。
とにもかくにも、何もかも忘れて映画『DUNE/デューン 砂の惑星』を浴びてください
何かと神格化されがち。妙に敷居が高くなっている『DUNE/デューン 砂の惑星』ですが、まとった衣については、本当に一回、全部忘れてください。
そして、ただただ、素晴らしく、大迫力の映像に身を委ねてください。
今までにない“映像体験”のための映画、それこそが『DUNE/デューン 砂の惑星』です。
(文:村松健太郎)
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