俳優・映画人コラム

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2021年11月07日

乃木坂46・与田祐希の魅力|“ピュアさ”を強みに女優として躍進

乃木坂46・与田祐希の魅力|“ピュアさ”を強みに女優として躍進


イメージを大きく覆す“会心の演技”で話題の『ぐらんぶる』



与田の演技が大きくフォーカスされた作品として挙げられるのが映画『ぐらんぶる』だろう。累計発行部数555万部突破の大人気コミックを原作としながらも、その内容の過激さから実写化は難しいのではと思われていたが昨年についに公開。与田にとってターニングポイントにもなった作品だ。

内容はアニメ版でギリギリという感じだったので、それに現役アイドルが出演するということでどうなるのやらと思ったが、『映画賭ケグルイ』や『あさひなぐ』、後には『映像研には手を出すな!』でも乃木坂46のメンバーを多く起用してきた英勉が監督ということで、与田の奥底に秘めたポテンシャルが上手に引き出されていて、とても良かった。
(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会

与田が演じた古手川千紗は本作のヒロインという位置づけではあるが、そこらの青春ドラマの清純ヒロインを想像していたら、その期待は一気に裏切られることだろう。千紗は白目をむき、金属バットを容赦なく振り回し、人の頭をも踏みつける、いわばクーデレなキャラ。普段の与田とは対照的な役柄である。

エグゼクティブプロデューサーの関口大輔は「原作を読んで千紗役には与田さん以外考えられず、『ぐらんぶる』のような企画に出演依頼しても良いものか悩みましたが、思い切ってオファーしたところまさかの快諾で驚きました。撮影現場では、漫画から抜け出た千紗がそこに存在しているようで不思議に感じたほどでした」と与田の演技を高く評価している。
(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会

主人公の伊織(竜星涼)に対する侮辱的な目線やあわよくば殺しかねない攻撃的な一面を見せる千紗。しかし、ダイビングのこととなると真面目で面倒見が良いという、一役でかなり振れ幅の大きいキャラクターだ。与田の小さな体から繰り出される表情豊かで大胆な演技の数々はまさに会心の演技

与田の演技は高く評価されつつも正直ここまで振り切った演技をできると思っていたファンは少なかったのではないかと思うが、スイッチが入ったときの千紗の佇まいは紛れもなく本物を思わせる完成度だった。女優としての新味を感じられる『ぐらんぶる』はマストで見てもらいたい作品だ。

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