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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」解説:ヴァイオレットの成長7つのターニングポイント
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」解説:ヴァイオレットの成長7つのターニングポイント
はじめての「手紙」を書く
ヴァイオレットの成長を語る上で欠かせないターニングポイントの2つめには、「手紙」を書いたことがあげられます。
自動手記人形は、手紙を代筆する仕事です。しかし人の感情がわからないヴァイオレットにとって、「手紙を書く」という仕事もまた理解できないことでした。
実際に請け負った代筆では、依頼人の口から出た言葉をそのまま受け取り文章にしてしまったせいで、人の恋路、人生を狂わせたこともあるほど。スキルアップのために通うことになった自動手記人形育成学校でも、まるで報告書のような、とても手紙と呼べる代物ではない文章ばかりをタイプしてしまい、卒業できないという結果に終わってしまいます。
「良きドール」になることがギルベルトの「愛してる」を知るための大きな一歩だと思っていた彼女にとって、これらの経験は大きな挫折となったことでしょう。
しかしヴァイオレットは折れませんでした。学校で親しくなったルクリアが「うまく言葉にできない伝えたい想いを抱えている」と知ったヴァイオレットは、彼女の本心を掬い取った手紙を書き、その相手である兄へと届けたのです。
この1通の手紙は、ヴァイオレットが「良きドール」として一歩前に進めた証だと言えるでしょう。
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©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会