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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」解説:ヴァイオレットの成長7つのターニングポイント
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」解説:ヴァイオレットの成長7つのターニングポイント
仕事の域を飛び越える
良きドールとしてキャリアを歩み始めたヴァイオレット。第5話以降はすでにドールになって数カ月たち、いろんな依頼をこなしてきた前提で話が進んでいきます。視聴者はおそらく、ヴァイオレットが第5話で見せたある判断に驚くでしょう。
なんとヴァイオレットは、代筆の仕事を放棄するのです。
この時彼女が請け負ったのは、隣り合う二国の王女と王子の婚礼を成功へと導く「公開恋文」の代筆。彼女はドロッセル王国の王女・シャルロッテの恋文を担当します。
自動手記人形としての使命は、美しい言葉を用いた恋文の代筆。しかし彼女は途中から、王女に直接手紙を書かせはじめたのです。しかもやりとりをしていた隣国フリューゲルのダミアン王子をも巻き込んで。
実は敵対関係にあった、ドロッセルとフリューゲル。ふたりの婚姻は、いわば和平宣言の意味を持つ国家行事です。そんな国家の一大事に、いちドールが口出しするなんてことは無謀だったに違いありません。
しかしヴァイオレットは、「彼の本心が知りたい」と涙を流す王女の不安を拭ってあげたい一心で「出過ぎた行為」に出たのです。
命令でしか動かなかった彼女を知っている視聴者からすれば、「仕事の域を越えた」行動に見る成長速度は一足飛びどころの話ではなかったでしょう。
そんな急成長の背景を描いているのが、配信サイトやBlu-ray4巻に収録されている「Extra Episode」です。ヴァイオレットはこの時はじめて、手紙を書く以外の仕事を請け負っています。
目をみはるほどの彼女の成長に疑問を感じた人は、このエピソードもチェックしてみてください。
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©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会