寒さを吹き飛ばすほどに胸を熱く焦がす音楽映画が一堂に会する、この冬。ザ・ビートルズ、アレサ・フランクリン、ザ・スミスと世代を超えて愛され続ける“伝説” のミュージシャンたちが甦る至高の３作品を紹介する。

『ザ・ビートルズ：Get Back』

わずか8年足らずの活動にもかかわらず、数々の世界記録とともに、音楽・文化・ファッションだけでなく、社会・経済・政治──時代や国境を超えて世界中の人々に多大な影響を与えた、伝説のロックバンド、ザ・ビートルズ。そんな彼らの３日連続６時間の時空を超えた≪体験型ドキュメンタリー・エンターテイメント≫が、ディズニープラスで独占配信スタートとなる。

1969 年 1 月──それぞれのメンバーのソロ活動が活発になり、解散も噂されていた彼らは、“Get Back（復活）”を掲げ、原点に立ち帰る思いでスタジオに入る。本作では、2 年以上ぶりのライブコンサートに向けて 14 曲の新曲を作ろうとするザ・ビートルズの創作過程を明らかにしていくとともに、彼らにとって最後のライブとなった、ロンドンのアップル本社の屋上での奇跡の 42分間の“ルーフトップ・コンサート”も、史上初となるノーカット完全版でついに解禁される。

解散から50年以上経った今も尚、“伝説”のロックバンドとして世界に君臨し続けるザ・ビートルズが、ピーター・ジャクソン監督の手によって現代に鮮やかに甦る。

11月25日(木)・26日(金)・27日(土)ディズニープラスにて全３話連続見放題で独占配信スタート

『リスペクト』

ローリング・ストーン誌が選ぶ「史上最も偉大な100人のシンガー」の第1位に選ばれた伝説的歌姫アレサ・フランクリン。今年5月には1972年にロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会で開催されたライブ映像を収めたドキュメンタリー『アメイジング・グレイス　アレサ・フランクリン』が公開されたことも記憶に新しいが、本作はそんな彼女の激動の人生を音楽エンターテインメントとして感動的に描き出した。

「ソウルの女王」との呼び声高いアレサを圧巻の歌唱力で演じるのは『ドリームガールズ』でアカデミー賞®助演女優賞を受賞、歌手としてもグラミー賞を制したジェニファー・ハドソン。アレサのショーの前座を勤め上げたこともあるジェニファーは、アレサから直々にこの大役に抜擢された。世に虐げられてきたアレサが姉妹たちと生み出す「リスペクト」、ミュージシャンたちとのセッションで曲を作り上げていく様が音楽ファンなら鳥肌モノの「貴方だけを愛して」、夫への別れを突きつける圧巻のステージで歌う「シンク」や、多くの女性の心をつかむ「ナチュラル・ウーマン」など、彼女の人生を彩った名曲の数々に心がうち震えること間違いなし。

全国公開中

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』

1980年代、痛烈な音楽と独特の音楽性で、イギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンド ザ・スミス。本作では、そのメンバーではなくファンにフォーカスした。ザ・スミス解散のニュースが駆け巡った1987年のコロラド州を舞台に、ファンである5人の若者が彷徨う一夜を、ザ・スミスの楽曲で彩る。タイトルの「ショップリフターズ」、代表曲の「ゼア・イズ・ア・ライト」、「ディス・チャーミング・マン」、「心に茨を持つ少年」などの名曲がなんと20曲以上も全編に散りばめられ、メンバーとの関係や、解散について語る若き日のモリッシーの貴重なインタビュー映像を見ることができる、ファンにはたまらない一作となった。

長年語り継がれてきた“ザ・スミスファンのラジオ局ジャック事件”に着想を得て本作を監督したのは、『WE ARE X』、『JACO[ジャコ]』など音楽映画に定評のあるスティーヴン・キジャック。音楽だけではなく、ファッションや空気感まで当時を見事に再現し、未来への不安と自分を探して彷徨う若者の刹那を描いた、珠玉の青春音楽映画がここに誕生した!

12月3日(金)より TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー