「サムライカアサン」第8話レビュー:たけしが漫才コンテストに!青春と友情とオカンの愛(※ストーリーネタバレあり)
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城島茂主演の「サムライカアサン」が、2021年10月11日(月)放送スタートした。
板羽皆原作の同名コミックをドラマ化。
反抗期の高校生息子にウザがられながらも、その大きすぎる愛でみんなを巻き込み大暴走する大阪のオカン・よい子を城島茂が演じる。共演は大西風雅(Lil かんさい/関西ジャニーズJr.)、井頭愛海、有野晋哉ら。回を追うごとにパワーアップしていくオカンと愛らしい登場人物たちが送る、全力愛情コメディ。
本記事では、その第8話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
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「サムライカアサン」第8話レビュー
第8話は、よい子(城島茂)の息子・たけし(大西風雅)と親友のかんたろう(リョウ)の青春をオカンの愛が支える愛と笑いと涙のストーリーとなった。
漫才師を目指してネタ作りに励むたけし。一方かんたろうはプロゲーマーになるのをあきらめかけていた。たけしはかんたろうを誘って、二人はお笑いコンビ「青春ライスボール」を結成。漫才コンテストに出ることになる。
放課後の教室で練習したりテレビでプロの漫才を研究したりと努力を重ねるたけしとかんたろう。そもそも中学時代に組んで漫才をしたこともあるだけに、二人の息はぴったり。見てるこちらも期待が高まる。
漫才コンテスト当日、かんたろうの家では、出かけようとする彼のそばで母親は寝たまま。彼の母は夜の仕事をしているようで、見送ってもらえないかんたろうはちょっと寂しそうだ。一方よい子は朝から見に行く気満々。豪華な弁当に横断幕まで作ってたけしに煙たがられる。
本番前にもしっかりネタ合わせをして、コンテストにのぞむたけしたち。よい子とこずえ(井頭愛海)が最前列で見守る中、10組出て10組不合格……と厳しい戦いが続き、ついにたけしたちの番に。しかし、緊張したかんたろうはセリフがほとんど出てこない。たけしのフォローの甲斐もなく、青春ライスボールは不合格に終わった。
「あんなに練習したのに」とたけしはかんたろうを責める。はたから見ていると、漫才をやると決めて間もないかんたろうが本番ステージで飲み込まれるのは仕方ない気がしなくもないのだが、たけしのくやしさもよくわかる。親友と相方になれて未来への期待にあふれていたのだろうから。かんたろうの方もたけしの夢を壊してしまった自分が許せず落ち込んでいて、なんとも切ない。
こじれたまま別れていくたけしとかんたろう。しかし、それぞれのおかんの愛情が悩める二人を救っていった。
かんたろうが家に帰ると母は不在。しかし、大きなおにぎり3つと「おつかれ。」と書かれたコンテストのチラシがあった。泣きながらおにぎりを食べるかんたろう。塩多めで「辛い」とこぼしつつもおにぎりと悲しみを分かち合っているのがよくわかった。今回顔は見られなかったけど、かんたろうのオカンも愛情ある人なのだろう。
一方、伊佐木家では、腐るたけしに「一回の失敗をその人のすべてやと思うたらあかん」とよい子が喝を入れた。
普段は何かと“ウザオカン”なよい子。しかし、ここぞのときの彼女は違う。このときもくどくど言わず率直な言葉で息子に大切なことを伝えた。こういうところが本当に聡明な母親だと思う。最後によい子は「おもろうないことせんときや」という言葉を残した。
その後、たけしはかんたろうの家をたずね改めて彼と向き合う。よい子が言う「おもろうないこと」とは、大事な友だちを傷つけて失うこと。失敗を悔やむあまりにつまらない間違いを犯しかけたのにたけしはちゃんと気づいたのだ。二人はお互いに謝り「また次もがんばろうな」と友情を取り戻していくのだった。
緊張しないよう人前で練習しないと……と気づいたたけしとかんたろうは、よい子の前で漫才を披露。息子の頑張りに感激したのかよい子は泣き出しまうが、漫才の欠点はしっかり指摘。二人の真ん中にたってコントを始めてしまう。このノリの良さもまたよい子の魅力。たけしが漫才師を目指したのは、間違いなくオカンの芸人魂を受け継いでいるからだろう。
「サムライカアサン」第8話ストーリー
『コンビ・青春・夢・オカン』
街をフラつくかんたろう(リョウ)と出くわし家に連れ帰ったよい子(城島茂)、折しもたけし(大西風雅)は漫才コンテストのネタ作りに苦戦中。「人生は自信と思い込みで何とかなるもんやで」、よい子の言葉に励まされ、たけしはかんたろうに漫才コンビ結成を願い出る!
『青春ライスボール』
漫才コンテスト当日、よい子は重箱三段の弁当と横断幕を用意して、こずえ(井頭愛海)と一緒に客席最前列に陣取る。出ばやしとともに登場したたけしとかんたろうのコンビ「青春ライスボール」、その初舞台に、とんでもないハプニングが訪れて…。
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(文:田下愛)
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