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2021年09月01日

<武士スタント 逢坂くん!>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<武士スタント 逢坂くん!>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】



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ジャニーズWESTの濵田崇裕が主演するドラマ「武士スタント逢坂くん!」7月26日(月)より放送開始した。

「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されたヨコヤマノブオ原作の漫画を実写化した本作は、江戸時代からタイムスリップしてきた武士で春画師の逢坂総司郎が漫画家アシスタントとなり、「エロ」「恋」「自分の春」を見つけ出していく斬新なストーリー。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・「武士スタント 逢坂くん!」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー



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中堅漫画家・宮上裕樹(今井隆文)は締め切り寸前、絶大なピンチに襲われていた。宮上のチーフアシスタントの緋村清人(森本慎太郎)は宮上の顔色を伺い、アシスタントの瀬戸(長井短)は、スマホでパシャパシャと写真を撮る。そのピンチの原因…それは、全裸亀甲縛り状態の裸の武士・逢坂総司郎(濵田崇裕)が突然、部屋に現れたのだった。

「拙者、逢坂総司郎と申す。この通り、決して怪しい者にはござらん」

逢坂の話によると、風紀を乱すため、「性の交わりを描いた浮世絵 =春画」が禁止されていた時代。春画師であった武士・逢坂は、隠れて春画を描いていたために、暗君・鶯谷寛喜(高嶋政宏)に処刑されることに。「もっと、画を描きたかった…!」しかし、目を開けるとここにいたという。つまり、処刑寸前に逢坂は江戸から現代へタイムスリップしたというのだ!

締め切り寸前の宮上は訳の分からない状態に!不審すぎる逢坂に、宮上のアシスタント・緋村は「通報しよう」と促す。しかし、逢坂は、「枠の中で、人が、妖が生きている……!!」と初めて見た「まん画」に感激!しかも、エロ漫画が自由に買えるなんて、なんて素敵な世なのか…と号泣。

どうか、宮上の下で「まん画」を学びたい!もっと画が描きたい!

ウブで純粋すぎる逢坂くんは、弟子入りを求め、宮上と出版社の担当編集との打ち合わせまで勝手に追跡!すると、出会った担当編集・丹内あたり(久保田紗友)に熱い胸の昂ぶりを感じ…!とんでもないことをしてしまう!?

漫画に出会った逢坂くんは、時代を超えて「エロ」と「恋」と、「自分の春」を見つけることができるのか!?純度100%のコメディが開演!

第1話レビュー



第1話から、「飛ばしすぎだろ…」な展開だった。

冒頭、いきなり全裸に亀甲縛りのちょんまげ男登場。彼こそが本作の主人公・逢坂総司郎。「この通り、決して 怪しい者にはござらん」と言ってはいるが、何から何まで怪しいよ!と全方位からツッコミが来そうな姿である。なお、続いて始まるオープニングでも引き続き彼は亀甲縛り。演じる濵田崇裕はさすがキレッキレのボディだが、まさか、毎週この姿を見ることになるのだろうか…?

少年のころ龍と巫女が描かれた絵に魅せられ、武士でありながら春画を描き続けていた逢坂。しかし、春画を禁じていた大名・鶯谷に見つかって処刑されそうになり、殺される寸前現代にタイプスリップ。ちなみに鶯谷を演じたのは髙嶋政宏。春画を目にした怒りの表情から逢坂を打ち首にする際の不敵な笑顔まで、形相がとにかく強烈だった。あれは絶対ノリノリで楽しみながら演じていたと思う。

そんなこんなで現代にやってきた逢坂だが、漫画家・宮上の描く「まん画」に魅入られてしまう。さらに、春画のポスターや看板があふれる街中(=秋葉原)を見て「鮮やかに春が咲き乱れておりまする」とうっとりし、書店に売っていたエロ漫画を手に感極まって号泣。隠れて春画を描いていた彼にとって、令和の時代はまさに天国だった。ただ、気持ちはよくわかるけれど、何せ手にしているのがアレな本。見ているほうとしては「お、おう、よかったね…」となんとも言い難い気持ちで見守るしかなかった。

純粋に感動する逢坂に心動かされたのか、宮上は彼を打合せに連れていく。現れたのは担当編集の美しい女性・丹内。彼女と宮上が漫画の内容を詰めていく様子に「思いを重ね鍛え上げてゆく。ゆえに“打合せ”…」と理解する逢坂。彼の解釈、武士が刀を打ち合う的なニュアンスも入っていそうだが芯はちゃんとついている。どうやら頭は悪くないよう。しかし、そこで何か昂った彼は丹内をモデルにした春画を描き出してしまう。

やってしまった後、「なんてことを…」と反省ひとしきりの逢坂。しかし、彼の絵を見た宮上の心に火が着いたらしい。「丹内さんのエロいところがまったく描けてねえっつってんだよ!」と叫び、勢いに任せて逢坂とともに夢中で描きなおしていく。ただ、さすがに途中で丹内に止められて、絵はもちろん「全ボツ」(丹内)。そりゃそうである。むしろ怒らず笑顔でことをおさめてくれた彼女に感謝したほうがいい。

ただ、この一件は双方にある種の手応えをもたらす。「あんな楽しそうに絵を描く先生、久しぶりでした」と驚きを隠せない丹内。そして、昂ぶりを覚えた逢坂もまん画を描いてみたいと夢見る。そんな逢坂に宮上は「始まりを考えるといい。君の始まりに描いてみたいものがあるはずだ」と助言する。

宮上の仕事場で素振りをし、さらにペンを手に取って「始まり」を考えてみる逢坂。「もっと絵を描きたかった。逢坂の絵で喜ぶ人の顔が見たかった…」と気づいた彼は「この令和の世で、逢坂は先生の元でまん画を学びとうございまする!」と宮上に弟子志願するのだった。

亀甲縛りに春画、エロ漫画など攻めた展開にドキドキしつつも目が離せなかった第1話。これが初の単独ドラマ主演となる濵田崇裕の演技が非常にエネルギッシュで、作品に対する意気込みが十分伝わってきた。

また、本作でもう一つ触れておきたいのが劇中のナレーション。一昔前の時代劇のような語り口で非常に印象的だったのだが、こちらの担当はなんと「いないいないばあっ!」のワンワン役でおなじみのチョー氏。あのワンワンがこんな渋い語りを?と驚いてしまった。「いないいないばあっ!」ファンのお子さんたちに、ドラマの内容はさすがに見せられないけれど、ナレーションの一部だけでも聞かせてみたい気がする。ワンワンだと気づく子はいるだろうか。

令和の世で「まんが道」を歩む“武士スタント”逢坂。彼が歩き出した道は「決して平坦なものではない!」(by ナレーション)とのことで、今後の奮闘を応援しながら楽しんでいきたい。


※この記事は「武士スタント 逢坂くん!」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

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(c)ヨコヤマノブオ・小学館/NTV・JStorm

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