<考察>「最愛」第8話:優の再度の記憶障害、ボールペンの謎、藤井の登場と怪しい伏線が満載すぎる!(※ネタバレありレビュー)
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吉高由里子主演の金曜ドラマ「最愛」が2021年10月15日より放送開始。
念願の製薬事業にまで手を広げるに至った「真田ウェルネス」の代表取締役・真田梨央(吉高由里子)は、学生時代に思いを寄せ合っていた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会。彼は警視庁刑事部捜査一課の刑事となっていた。一方、梨央はとある重要事件の参考人に……。
本記事では、第8話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「最愛」第8話レビュー
「梨央さんの人生も間もなく一変します」
そんな言葉を遺し、悲しい最期を遂げた橘しおり(田中みな実)にとっての最愛は何だったのだろうか―。
登場したときから彼女の背景描写は少なく、視聴者が想像するしかなかった。
しかし、あの合宿の日までは一人の平凡な女子大生だったことは想像に難くない。
彼女にとっての最愛は、合宿の前後でがらりと変わり、亡くなるその瞬間までは憎しみや怒り、そして哀しみなど自分の感情を最愛として生きてきたのではないだろうか。
あの合宿で梨央(吉高由里子)が手を差し伸べていたら……。
梨央もしおりもそして、加害者の渡辺康介(朝井大智)もまた違った人生を送っていたかもしれない。
大輝(松下洸平)と加瀬(井浦新)という2人の男性に守られている梨央。
一方で守ってくれるような存在のなかったしおり。
だからこそ、あのような最期を迎えてしまったしおりには一層、同情してしまう。
第8話は急展開を迎え、多くの視聴者が“ハラハラドキドキ”を経験しただろう。
まずは、後藤(及川光博)。
しおり殺しの犯人と思わせるスーツケースは結局、不正隠しの資料を詰めるためのものだった。
鼻血を垂らしながらも、必死に隠そうとする及川光博の演技には鬼気迫るものがあった。
不正は自分一人でやったという切ない告白。
梓(薬師丸ひろ子)をかばっているとしか思えない後藤は、殺人事件には一切、関わっていないような気がする。
彼の最愛は会社と思と思いきや、もしかしたら梓の存在なのかもしれない。
そして第8話の謎は、この世に5本しか存在しない「WELLNESS HOME」のボールペン。
(記念品で作ったというわりには数が少ないが……)
持ち主は梓、梨央、政信(奥野瑛太)、後藤、加瀬。
この5人の中に犯人がいるのか?
ここにきてSNSを中心に加瀬犯人説が濃厚になってきているが、加瀬が犯人だろうか。
加瀬の犯行であれば梨央を守るために?
筆者は第8話での優(高橋文哉)が再び起こした、記憶障害が気になる。
そして最後に表れた藤井(岡山天音)の存在。
彼は大輝の上司、山尾(津田健次郎)に使われていると考察する。
残すところあと2話—。
どんな展開が待っているのか。
1週間後が待ち遠しい。
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「最愛」8話のストーリー
しおり(田中みな実)の遺体が発見されたーー。現場の状況から雑居ビルからの転落と考えられたが、昭(酒向芳)殺害事件の参考人となっていたタイミングだったこともあり山尾(津田健次郎)は事件性を疑う。
出社した梨央(吉高由里子)は、秘書の児島(宮下かな子)からしおりと後藤(及川光博)がもめていたようだと聞かされる。しかし、その後藤とは加瀬(井浦新)も前日から連絡が取れず、行方を掴めずにいた。
しおりが亡くなる前日、彼女と会っていたことで警察から事情聴取を受けることになった梨央。そんな彼女を、捜査本部を外されて所轄の生活安全課に異動になっていた大輝(松下洸平)が訪ねてきた。大輝の母が送ってくれたという故郷の酒を飲む二人の間には穏やかな時間が流れ、とある約束を交わす。
一方、しおりの周辺を捜査していた桑田(佐久間由衣)は、上司の山尾から、事件に関するネタを大輝からうまく聞き出すようはっぱをかけられてしまう。気が進まない中大輝のもとを訪ねる桑田は、かつての相棒に捜査の協力を懇願する。
そんな中、加瀬は梓(薬師丸ひろ子)と今後の策を練っていた。梓から後藤が向かうと思われる場所を聞いた加瀬は、早速梨央と向かうことに……。
(文:駒子)
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