「妻、小学生になる。」第2話レビュー:妻を愛しすぎる圭介は小学生にさえも嫉妬する(※ストーリーネタバレあり)
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堤真一が主演するTBSの金曜ドラマ「妻、小学生になる。」が、2022年1月21日放送スタートした。
村田椰融(むらた・やゆう)の同名漫画を原作とする本作は、最愛の妻を亡くした男性が小学生に生まれ変わった妻と再会し、戸惑いながらも生きることに向き合っていくストーリー。主人公・新島圭介役はTBSドラマに16年ぶりの出演となる堤真一。他、圭介の妻・貴恵を石田ゆり子、圭介と貴恵の娘・麻衣を蒔田彩珠、貴恵の生まれ変わりである10歳の少女・白石万理華を毎田暖乃が演じる。
本記事では、その第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「妻、小学生になる。」第2話レビュー
生まれ変わって、妻が自分たちのところに戻ってきた。娘の麻衣はともかく、圭介は浮かれまくりだ。万理華に「18歳になったら結婚しよう」とプロポーズ。万里華の写真を撮って、スマホの待ち受けにする。嬉しくて仕方がない。自然と顔がニヤけてしまい、会社の同僚たちには訝しげな目を向けられる。
いくら生まれ変わりだと言っても、相手は小学生。それなのに、そんなに浮かれる? とも思うかもしれない。でも圭介は本当に妻・貴恵のことが好きなのだ。見た目とか年齢とか、きっとどうでもいい。貴恵の魂が好きなのだ。
万里華が同級生の男の子に告白されているのを見て動揺する。デートに行ってあげると大喜びする。映画でも観る? と聞かれて、「映画だと話せない、もっと貴恵と話したい」と言う。圭介と貴恵の回想シーンよりも、圭介と万里華のシーンに胸が痛くなるのは、ふたりが本当に愛し合っていること、そしてふたりで過ごす時間は奪われてしまったものだと気がつく。生まれ変わった妻と出会えても、前のような家族には戻れないのだ。
どういう形がベストなのかを、考えてしまう。このまま、万里華を迎えて3人で過ごすのが幸せなのか。万里華の母親は? 圭介と麻衣がこの出来事をきっかけに前を向いて進めるようになれればいいんだけれど、現状では難しいだろう。ただ二度目の別れを味わうだけになる。本当は、あんな事故さえなければ……と思う。
とは言え、万里華の登場で麻衣は前に進み始めた。就活がうまく行き、就職先が決まった。幼馴染の弥子に誘われ、合コンにまで! 貴恵が戻ってこなければ、こうはならなかっただろう。合コンはうまくいかなかったけれど、嫌なことは嫌だと拒否できる麻衣はエライ。ずっと家に閉じこもっていたけれど、就職して、接する人が増えることによって、少しずつ変わっていけそうだ。
そして、新しく貴恵の弟の友利が登場。義理の兄の圭介とはそうでもないが、姪にあたる麻衣とは仲が良いのか、普段から連絡をとりあっているようだ。でも、友利もまた、貴恵が亡くなったことによって人生が変わってしまったのかもしれない。万里華が活を入れるが、当然、万里華が貴恵の生まれ変わりなどとは信じず……。
万里華の母親についても気になる。あまり、母と娘の仲が良いようには見えないし、ふたりの間に距離がある。そんな状況を貴恵はどう思っているのか。
……という山積みの課題を万里華に生まれ変わった貴恵が解決するのだとしたら、かなりの重荷では!? と思ってしまうが、そんなバイタリティを貴恵から感じてしまうのだから仕方がない。
(文:ふくだりょうこ)
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