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2021年12月02日

「サンダーバード」が影響を与えた作品一挙紹介!世界的超大作から日本の特撮シーンまで

「サンダーバード」が影響を与えた作品一挙紹介!世界的超大作から日本の特撮シーンまで



1965年にイギリスで放送を開始し、半世紀以上に渡り世代を超えて愛され続けている特撮テレビ番組『サンダーバード』。2065年の近未来世界を舞台に、科学技術が発展したがゆえに大規模化する事故や災害から人々を救うべく、5つの救助用スーパーメカ「サンダーバード」を駆使する国際救助隊の活躍を描くSF特撮ドラマだ。

日本でもイギリス放送の1年後にTV放送が開始され、パペットを使用する従来までの人形劇を進化させた、より人間味を増すリアリティあふれる撮影手法「スーパーマリオネーション」や、実写映画さながらの精緻なミニチュアセット、実機のような存在感を持つメカニックを駆使した特撮描写によって人気を博した。その重厚感の溢れる説得力のあるビジョンは、その後に続く映像作家や映像作品に、幅広く大きな影響を与えている。

2022年1月7日より劇場上映、2022年1月8日よりオンライン上映が始まる日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』と合わせて、「サンダーバード」を継承する作品を一部ピックアップ!世界の超大作から日本の特撮シーンまで一挙紹介する。

『2001年宇宙の旅』(1968年公開)


(C)2018 Warner Bros. Entertainment Inc.

実存主義、人類の進化、科学技術、人工知能、地球外生命体の可能性などをテーマに、異星人のモノリスを発見した後、感覚を持つコンピューターHALと共に木星に向かう航海を描いたSF作品。1968年のアカデミー賞特殊視覚効果賞を受賞し、映画史上のベスト・ランキング、オールタイム・ベストなどで必ずと言って良いほど選出される名作だ。

本作でも、「サンダーバード」の魅力の一つである“ミニチュアを本物らしく見せる”撮影技法を採用しており、各種ミニチュアの制作・撮影の助手には「サンダーバード」の第二班特撮監督を務めていたブライアン・ジョンソンが加わっていた。ブライアンはこの度映像化された『サンダーバード55/GOGO』の撮影現場にも訪れ、プロデューサーのラリビエーにアドバイスを行っている。「サンダーバード」TVシリーズから、映画史上の唯一無二の名作、そして当時の技術を再現した奇跡の完全新作まで、受け継がれているミニチュアへの細部のこだわりにもご注目頂きたい!

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年公開)


©LUCASFILM

本シリーズはジョージ・ルーカスが製作したオリジナル作品『スター・ウォーズ』(1977年公開、後に『エピソード4/新たなる希望』と改題される)を皮切りに、旧三部作・新三部作が公開されたSF超大作。さらに2015年から2019年にかけて製作された続三部作やスピンオフ映画の他、アニメーション、小説、コミック、ゲームなど複数の媒体で展開されている。

誰もが一度は耳にしたことがあり、映画の枠を超えて世界中で愛されている『スター・ウォーズ』シリーズも、実は「サンダーバード」の撮影手法が源流。「サンダーバード」での大量の火薬を使用した、巨大ミニチュアの発射シーンや着陸シーンなど、迫力のメカ撮影はこれまでの特撮技術を覆すレベルへと進化。その後、当時の特撮監督、ブライアン・ジョンソンは『スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲』などで特殊効果を担当し、アカデミー賞を受賞している。常に進化を遂げている特撮作品の原点と合わせてぜひこの機会に見返してみては?

「ウルトラマン」(1966年~1967年まで日本でTV放映)


© 円谷プロ

日本の子どもたちに絶大な人気を博して現代にも世代を飛び越え受け継がれている特撮テレビドラマ『ウルトラマン』。本作は「サンダーバード」日本放送開始と同年に放送スタートがされており、日本特撮界の先駆者で“特撮の神様”と呼ばれる、ウルトラマン生みの親・円谷英二は「サンダーバード」に大きな衝撃を受け、1967年に放送を開始した「ウルトラセブン」のメカニック描写にも影響を与えたと言われている。

また、世界観を現代社会に置き換えて再構築した映画『シン・ウルトラマン』(公開日調整中)の企画・脚本の庵野秀明と、監督を務める樋口真嗣も「サンダーバード」の大ファン!樋口は今回、日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』の構成を担当しており、日本唯一の構成を「サンダーバード」ファン目線で施した本作をぜひお見逃しなく!

日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』(2022年1月7日劇場公開2022年1月8日よりオンライン上映)


今年で日本放送開始55周年を迎えたことを記念し「サンダーバード55周年プロジェクト」が発足。その目玉として公開される最新作『サンダーバード55/GOGO』は、当時の「スーパーマリオネーション」と呼ばれる独自の撮影手法を再現した完全新作!

当時音声ドラマとして書かれた脚本をもとに、2015年にイギリス本国ではじめて映像化された3本の「サンダーバード50周年記念エピソード」を、日本では唯一独自に1本の劇場版作品として樋口真嗣が構成。未発表エピソードが半世紀を超えて発見されたと錯覚するほどの驚きと感動に満ちた3本の作品へリスペクトをしながら、日本の「サンダーバード」ファンや特撮ファンが思わず唸る、日本ならではの構成に仕上がっている。



半世紀の時を超え、当時のままのイメージで復活を果たした、世界の特撮界が憧れる、特撮ドラマのレジェンド。映画や特撮の歴史を語る上では欠かせない「サンダーバード」の新作に益々目が離せない!

【映画公式サイト】tb55movie.com 
【55周年特設サイト】https://www.tbjapan.com/ 
【公式SNS】@thunderbirds_jp 
【ハッシュタグ】#サンダーバード55
【スターチャンネル「サンダーバード」長期徹底特集特設サイト】https://www.star-ch.jp/thunderbirds/

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