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水曜ドラマ「恋です！〜ヤンキー君と白杖ガール〜」（日本テレビ）が12月15日（水）に最終回を迎える。弱視の赤座ユキコ（杉咲花）と、喧嘩っ早いけど根はまっすぐなヤンキー黒川森生の、キュンとする爽やかなラブストーリーは毎週のように話題を呼んだ。

cinemas PLUSでは、ユキコの友人・紫村空を演じる田辺桃子にインタビュー。最終回を目前に思うこと、そして2021年を振り返った上での今後の目標などを聞いた。

さらに、最後にうれしいプレゼントのお知らせも！

「筑前煮女」でまさかのTwitterトレンド入り「リコカツ」

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――「ゆるキャン△2」（テレビ東京）「ガールガンレディ」（MBS）「リコカツ」（TBS）と、2021年4月期のドラマ3本同時にレギュラー出演されていた田辺さん。特に「リコカツ」で演じられていた自衛官の一ノ瀬純に「筑前煮女」というあだ名が付き、Twitterでトレンド入りしていたのが印象的でした。

私にとっても、予想外の展開でした。彼女は決して悪い人ではなく、不器用ゆえにそう見えてしまうだけなんです。監督からも前もって「純をただの悪い人にはしたくない」と聞いていたので、純の人間臭い部分も伝わるように、大事に演じさせてもらいました。

それでも、まさかこんなにたくさんの方が見てくださって、ニックネームまでつけていただけるとは思っていなかったので、嬉しかったです。

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――特に女性にとっては「こういう人いそう！」と共感できたのかもしれませんね。

「ホームパーティに手料理を持っていく」って、わりと一般的なことかと思います。でも、視聴者の方は咲（北川景子）の苦手分野が料理であることを知っているから、純の行動が嫌味に映ってしまう。もしかしたら純と咲は、タイミングさえ合えばもっと仲良くできるかもしれないのに……と思えて、私自身も歯痒くて。そういった点も、視聴者の方に共感していただけたポイントなのかなと思いました。

原作ファンも虜にした、制作チームの強いこだわり

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――「ゆるキャン」や「恋です！」など、原作ありの作品を演じるにあたって、プレッシャーはなかったですか？

「ゆるキャン」は、原作愛の強いスタッフチームのおかげで、何も気にせずに千明を演じられました。美術や撮影セットなど細部まで忠実に再現してくださったので、私は原作で見たままをやっているだけでよかったんです。

――原作の再現度が話題になりましたね。衣装やメイクさんとも話し合われたのでしょうか？

まさに「センスの塊！」な衣装さん＆メイクさんチームに救われました。千明のイメージカラーを入れた衣装を用意してくださったり、原作を見ながら千明の前髪を一番可愛く見える高さに調整したり。そんな強いこだわりがあったからこそ、自信をもって撮影現場に臨めました。原作ファンの方にも受け入れてもらえて、とても嬉しかったです。

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「恋です！」の場合は、設定やキャラクターは原作通りだけれど、キャラクターの見た目やストーリーの進み方にはドラマオリジナルの部分もあります。そういった意味では、原作ファンの方にどう映るか不安な面もありましたね。

ただ、キャラクターそれぞれの愛されポイントを原作から反映させているので、違和感なくドラマ版「恋です！」を楽しんでもらえる自信もありました。

撮影現場以外でも仲良しな「恋です！」チーム

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――役を深めるにあたって、他のキャストの皆さんと話し合うタイプですか？

役柄にもよりますが、撮影現場以外でも関係性を築きたいタイプです。お互いに何でも話し合えた方が良い作品作りができると実感しているので、積極的に声をかけるようにしています。

「恋です！」で共演している杉咲花さんや細田佳央太さんとも、とっても仲良しなんですよ。花ちゃんからも「いろいろ腹を割って提案し合いたいから、何でも言って」と言ってもらえて。

――ユキコ（杉咲花）、青野くん（細田佳央太）、そして空ちゃんが教室内でやりとりするシーンを楽しみにしている方も多いと思います。

私も、あの3人の会話をオンエアで見るのが大好きなんです。役柄上、青野を演じている細田くんとのシーンが多いんですが、最終回前にしてようやく敬語が取れてきてくれました。相変わらず呼び方は「田辺氏」なんですけどね（笑）。

黒川（杉野遥亮）や花男（戸塚純貴）たち喫茶店チームとも、控室で一緒にけん玉をやるくらい仲良しです。オフでの交流が、作品への良いスパイスになっていると思います。

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――「恋です！」最終回まで目前ですが、注目ポイントを教えてください。

ユキコや黒川だけではなく、他のキャラクターにとっても様々な「変化」が訪れます。びっくりする展開になっているので、ぜひ楽しみにしていてください！

2022年以降の目標は「カメレオン役者の向こう側」

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――どの作品でも、田辺さんが演じられる役は性格も見た目も違いますよね。世間では「カメレオン役者」と言われていますが、ご自身ではどのように捉えていらっしゃいますか？

役者を始めた当時から「カメレオン役者と言われること」が目標だったので、とても光栄です。どの役をやっても田辺桃子に見えてしまうよりは、良い意味で私自身の存在感が消えるくらいにキャラクターに染まり切りたいと考えているので。

私にしか出せない味を出すために試行錯誤した結果、そう呼んでもらえるようになったのだとしたら、これまでやってきたことは無駄じゃなかったんだと思えます。

――演じる上で大切にされているのは「役との共通点を見つけること」と伺いました。共通点が見つからない場合は、どのように役作りされていますか？

一度自分自身を忘れる気がします。自分のパーソナル部分を一度抜いて、役柄の「感情の起伏」にフォーカスを当てる。

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どれだけ行動原理が読めない役でも、怒ったり笑ったり泣いたり、感情の振れ幅には一貫性があると思うんです。どんなに自分とは似つかない役でも、その役なりのルールさえ汲み取れれば、同じ人生を歩むことはできるんじゃないかと。自分の中にもう一人の人格を構築し直すイメージでしょうか。

――田辺さんが「カメレオン役者」と言われる由縁ですね。そんな田辺さんの2022年以降の目標を教えてください。

カメレオン役者の向こう側にいけるように頑張りたいと思っています。

カメレオン役者と言ってもらえるのはとても嬉しい反面、存在ごとキャラクターに染まり切るのが、私にとっての当たり前の仕事だと思えるようになりたい。キャラクターの名前だけが先走るんじゃなくって、「田辺桃子が出てるからこの作品を見よう」と思ってもらえる役者になることが、今後の目標です。

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（ヘアメイク＝佐鳥麻子／撮影＝Marco Perboni／取材・文＝北村有）

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【プレゼント内容】田辺桃子さんサイン入りポラロイド2点（各1名様）

【応募期間】2021年12月14日（水）～ 12月17日（金）23:59

【応募方法】こちらのフォームに必要項目をご入力ください。