プレッシャーを超えて、新たな本郷猛像を提示した映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』初日舞台挨拶
プレッシャーを超えて、新たな本郷猛像を提示した映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』初日舞台挨拶
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仮面ライダー50周年記念映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』が12月17日(金)に公開を迎え、同日、ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)にて初日舞台挨拶が催された。
舞台挨拶には前田拳太郎(仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝役)、日向亘(仮面ライダーライブ/五十嵐大二役)、井本彩花(仮面ライダージャンヌ/五十嵐さくら役)、濱尾ノリタカ(ジョージ・狩崎役)、内藤秀一郎(仮面ライダーセイバー/神山飛羽真役)、山口貴也(仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎役)、中尾明慶(ショッカーの研究員・百瀬龍之介役)、藤岡真威人(仮面ライダー1号/本郷猛役)、柴﨑貴幸監督が登壇し、それぞれに本作への想いを語った。
※この記事には映画の内容やネタバレになる内容が含まれていますのでご注意ください。
イベント冒頭の挨拶では仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝を演じた前田が「よーし、一気に行くぜ!」と決め台詞で会場を盛り上げると「リバイスを応援してくださっている皆さんと初めて会うので、今日をとても楽しみにしていました。緊張していますが、今は楽しい気持ちが勝っているので、たくさん話したいと思います!」と、ファンと直接会えることへの喜びをにこやかに語ると「前回、短編(スーパーヒーロー戦記の同時上映)としては出演させて頂いていますが、その当時は自分達がメインの本編映画に出るということが想像できませんでした。初めての本編映画で公開初日の今日を無事に迎えることができて、とてもうれしいです」と、公開初日を迎えた喜びを表した。
また、「この映画では『家族』がキーになっていて、『仮面ライダーリバイス』もずっと家族をテーマにやってきて、五十嵐一輝も家族をすごく大切にしていて、そんな思いをこの劇場版でも改めて伝えていければいいなと思っています。家族というのはどれだけ距離があっても、どれだけ時間が経っても家族であり、かけがえのないものであるということを、この映画を親子で観にきてくれた人たちにも伝わればいいなと思っています」と、作品に込めた思いを語った。
仮面ライダーライブ/五十嵐大二を演じた日向は「大事に決めようか!」と決め台詞を交えて挨拶。ファンを目の前にした喜びを語りつつ「仮面ライダーという長い歴史の中で、50周年という節目の作品に出させていただけたことを改めて光栄に思います」と、記念作品への出演に感慨深げな姿を見せた。
本作に込めた思いについては「(前田に)結構言われちゃった感があるんですけど...」と会場の笑いを誘いつつ「リバイスも家族をテーマにしていますが、仮面ライダー自体が親子で楽しめる作品であると思うので、ぜひ親子で楽しんで欲しいと思います。毎日一緒に撮影している仲間だったり、身近で応援してくださるファンの方々だったり、そんなみんなにも刺さる作品、満足してもらえる作品を作っていきたいという気持ちで撮りました」と、その思いを熱く語って、会場から大きな拍手が送られていた。
仮面ライダージャンヌ/五十嵐さくら役の井本は「サクッと倒すよ!」と、こちらも劇中での決め台詞で挨拶。大勢のファンを目の前にしてることに「本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せて会場のファンを魅了。
本作に込めた思いについては「私も、ほぼお兄ちゃんたちに言われちゃったんですけど」と微笑んで会場をほっこりさせつつ「仮面ライダーリバイスも家族をテーマにしていて、この『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』も家族について改めて考えさせてくれる素晴らしい映画になっています」とアピールした。
本作では現代と50年後のジョージ・狩崎を演じ分けた濱尾は「グレェーイト!」と劇中のハイテンションなキャラを再現するも「なんも聞いてなかったです」と、決め台詞での挨拶について打合せていなかったことをぼやき会場の笑いを誘う。
公開初日を迎えたことについては「実際にこうして多くの方の前でお話しさせていただくと、仮面ライダーが愛されていることがしっかり伝わってきて素直にうれしいです。普段はSNSなどでお声がけいただいていることも励みになるのですが、こうして対面で直接お顔を見られると、より励みになりますのでこれからも頑張っていこうと思いました」と語り、本編でのハイテンションキャラには不釣り合いな真面目なコメントに、セイバーチームの山口から「真面目なの!?もっとワーってやって欲しい」とツッコミが入る一幕も。
撮影当時を振り返りつつ「ジョージ・狩崎はこちらの素敵な五十嵐3兄弟のような家族愛ってものはなさそうなんですが、僕個人としては仮面ライダーという共通項がある上で、家族みたいなものに入れたことがうれしかったです。50周年の現代から見て50年後の未来に変なおじいちゃんがいたと思いますが、同じように100年後のときにも仮面ライダーが愛されていたらいいなという思いを込めて、演じさせていただきました」と明かして会場は大きな拍手に包まれていた。
『仮面ライダーセイバー』から登壇の新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ役の山口は「久しぶりに剣士たちと再会して、『リバイス』の方たちも思っているかもしれないですけど、キャストの中で生まれた仲間意識とか絆を感じました。ずっとライバルでやってきたけど、戦友として各々散ってからまた集まると家族って感じがして心強かったです」と、セイバーキャストたちとの久しぶりの再会を振り返りつつ「(本作で)倫太郎としては実は色々なことをやらせてもらってて、お楽しみにしていただきたい場面がいくつもあるんですが、やっぱり僕としては芽依さんとの結末が...少し動いたのかなと思っているので、そこをじっくり見ていただきたいです」と、自身の出演シーンの見どころを語った。
イベントの途中では、当初登壇予定のなかった仮面ライダーセイバー/神山飛羽真役の内藤が駆けつけ会場を沸かせた。
内藤は「本当は仕事の都合で(このイベントに)出れないはずだったんですけど、前の仕事が早く終わったのでマネージャーに『お願いだから行かせて!』ってお願いしたら、『よし、行こう!』って言ってくれて駆けつけました。遅れてすみませんでした!」と事情を説明。自身の出演するテレビシリーズも終了し、多忙であるにもかかわらず駆けつけるなど仮面ライダー作品への想いが伝わる行動に、会場のファンも称賛の拍手を送っていた。
久しぶりのセイバーチームとの再会となった本作の撮影については「ファイナルイベントが終わってすぐがこの映画だったので、イベントでも顔を合わせてましたし、団結力は大丈夫だと安心して臨めました」と、1年間のレギュラーシリーズを共に演り切った仲間との絆をアピール。
また、本作での自身のみどころについては「バイスに、飛羽真が一番大事にしている『約束』というものを教えるんですが、結構強めに言うんです。セイバーの時には(飛羽真が)自分自身に向けて強く言い聞かせている感じだったんですが、初めて他人に対して『約束っていうのは大事だよ』ってことを言ったのがこの映画だと思うので、そこはしっかり観て欲しいなと思います」と、熱いアピール。
本作で物語の鍵を握る元ショッカー研究員・百瀬龍之介を演じた中尾は、「さっきからずっと探しているんですが、『中尾』ってうちわがないですね」と会場のファンが手にする応援うちわに自分へのものがないことをぼやいて会場を沸かせてつつ、初の仮面ライダー作品への出演について「僕、変身しちゃうんですよ」と、100年後の仮面ライダー『仮面ライダーセンチュリー』に変身することを明かして会場は大きな拍手に包まれた。
続けて「人生初の変身です。芸能生活20年以上やらせていただいて、まさか自分が仮面ライダーに変身させていただける日が来るとは思っていなかったのでめちゃくちゃうれしかったです。普段は(自分の出演作を)公開前に試写で観させていただくんですが、この作品は公開してから息子と一緒に観たいと思ってまだ完成品を観てないんです。そう思った映画はなかなかないです」と、自身初の仮面ライダー作品を親子で鑑賞することを楽しみに試写を観ていないことを明かして、まさに本作のテーマのひとつである家族愛を体現しているようであった。
そんな本作ではベテラン俳優・古田新太の父親役を演じている中尾は「古田さんはお芝居としてはものすごく安心感がありますけど...皆さんご存知だと思いますが、古田さんは大のお酒好きなので早朝のロケだと若干息子が酒臭いんです」と暴露して会場の笑いを誘いつつ「でも、やっぱり安心感があって、息子息子といいながらずっと支えてもらって、ずっと助けていただきました」と、古田との共演を振りかえった。
本作で本郷猛/仮面ライダー1号を演じた藤岡は、実の父親である藤岡弘、が演じた『本郷猛/仮面ライダー1号』を受け継ぐ形になったことについて「まさか自分が仮面ライダーに変身する日が来るなんて夢にも思っていなかったので、オファーをいただいた時はものすごい衝撃を受けて、父にすぐ報告しました」と、興奮気味に振り返る。
続けて「この仮面ライダー50周年という特別な節目のときに仮面ライダーとして...ましてや父がかつて演じた本郷猛・仮面ライダー1号をやらせていただくというのは非常に光栄に思うと同時に、仮面ライダーファンの方々から『いつか(仮面ライダーに)なって欲しい』というお声もいただいていたので、それに対する責任感など色々な感情が入り混じってその日は全然眠れなかったです。今日、こうして皆さんにお披露目できるといことは本当に感無量です」と、緊張気味にその喜びを表した。
また、撮影当時を振り返り「とにかく自分がダメにしちゃいけないと思っていました。映画に出演することも初めてで、それが『仮面ライダー』で、変身ポーズだったり、本郷猛という父がかつて演じてある意味完成してされているものを自分が演じるということで、全力で演らせていただきました。自分はもう試写で完成した映画を観てきたんですが、言葉がうまく出ないというか...そこはファンの皆さんに観ていただいて感想をお聞きしたいです」と、力強い眼差しで自信をのぞかせていた。
藤岡の発言を受けて本作のメガホンをとった柴﨑監督は、「真威人くんも言ってくれましたけど、お父さんというか本郷猛というキャラクターがある中でもう一度、再提示するというところは僕らスタッフもかなり慎重に取り扱って、話し合った上で提示しているところもあって(藤岡には)かなりプレッシャーだったり大変だったりした面もあったと思います。ですが、僕らの持っている新しい本郷猛像を演じてくれたので、お世辞ではなくもうちょっとこの本郷猛を撮っていたいなとクランクアップの時に彼(藤岡)にも伝えました。そう思えるような本郷猛だったのでそこをぜひ観て欲しいなと思っています」と、父親とは違う新たな本郷猛を演じ切った藤岡を絶賛した。
締めの挨拶では内藤は「今回『仮面ライダーセイバー』という作品を知らない人もいるかもしれません。この映画では神山飛羽真だったり倫太郎だったり、セイバーのキャラクターが大切なことを伝えているので、こういうライダーもいたんだなと何かを感じて、面白そうだなと思ったら『セイバー』の他の作品も観てください。『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』はとても素晴らしい映画になっているので、たくさんの人に見ていただけるように皆さん宣伝の方よろしくお願いします!」と客席のファンに呼び掛けた。
最後に前田が「まさか自分がこんなに大勢のファンの方々の前でしゃべる機会がくるとは思っていなかったので今日はすごく楽しかったです。『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』は仮面ライダーの歴史に新たなページを刻む素晴らしい作品になっていますので、ぜひみなさん楽しんでください!」と客席のファンに呼び掛け、会場が大きな拍手に包まれてイベントは締めくくられた。
仮面ライダー50周年記念映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』は全国の映画館で絶賛上映中。
(写真・取材・文:いぢま)
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