お笑い

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2021年12月31日

お笑い好きライターが選ぶ「2021年熱かった芸人ベスト5」 お笑いは今年も最高だった…!

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第2位 空気階段 キングオブコント優勝!もぐらとかたまりが描く“サイコゥサイコゥサイコゥ!”な世界

2021年はお笑いの賞レースが非常に熱い年でもあった。

コントの日本一を決める「キングオブコント」。今年、即席ユニット解禁、松本人志以外の審査員を一新などいくつかの刷新が行われたこのコントの大舞台で栄えある14代目キングに輝いたのが、鈴木もぐらと水川かたまりのコンビ、空気階段だ。

今思い返しても、キングオブコントの空気階段は圧巻だった。1本目のSMクラブで出会った消防士と警察官の活躍するドラマは、本気なばかばかしさと目が離せないダイナミックさがあり、ただただ見入って笑ってしまった。

そして、2本目の「メガトンパンチマン」のコンセプトカフェを経営する店主と客のコントでは、夢あふれるコミカルな世界とそこはかとない哀愁が感じられるストーリーに魅せられた。この2本のコントで歴代最高得点を叩きだした空気階段。彼らにとって3度目となる決勝で見事優勝をかっさらった。

漫才がしゃべくり芸であるのに対し、コントはビジュアル芸だと筆者は勝手に考えている。設定や舞台装置、小道具、そして演技力を駆使するコントからは、物語的な面白さやお笑いらしいハチャメチャ感とともになんとも美しいビジュアルが生まれるときがある。それこそが漫才にはないコントの何よりの魅力ではないだろうか。

そして、空気階段は笑いとともに情緒あふれるビジュアルを描ける稀有なコンビだと筆者は思う。クズで知られるもぐらと大学を中退し引きこもっていた時期もあるかたまり。決まりきったレールからどこかはみ出てしまった感のある二人が描くコントは、おかしくてデコボコで、でも不思議と何かがきらきらしている。かたまりの言葉を借りるなら“サイコゥサイコゥサイコゥ!”な世界が存在している気がするのだ。

2022年、単独ライブ「fart」の全国ツアーも決定した空気階段。ちなみにもぐらの本名は翔太で、かたまりの本名は航太。とぶ(翔)力とわたる(航)知恵を携えた二人は、これからも笑いのビジュアルがきらめく空への階段を上っていくに違いない。



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