あなたに役立つ映画・ドラマのプラスαがあるメディア「シネマズプラス」

©cinemas PLUS Committee. All Right Reserved.

2022-02-16

その他

<ジャルジャル・空気階段など5組>ヤバい奴が受けに来た!「面接」コントまとめ

バイト、就職、転職…。どんな仕事でも採用となるまでに、避けて通れないのが「面接」だ。

初対面の大人たちが、人となりをジャッジしあう張り詰めた空気。「面接大好き!得意!」と感じる人のほうが少ないのではないだろうか。

今回は、そんな面接の緊張をやわらげてくれる面接コントを5つ紹介する。これから面接を控えている人もそうでない人も、ツワモノたちの面接での攻防を見ながら「フフッ」と笑って脱力してほしい。

ニッポンの社長「最終面接」



キングオブコント2020年・2021年と2年連続ファイナリストのニッポンの社長。関西を中心にカリスマ的な存在感を放つ辻さんと、愛嬌あふれる表情が魅力的なケツさんのコンビだ。昨年は若手芸人の登竜門といわれる「NHK新人お笑い大賞」で優勝を収め、メキメキ頭角を現している。

さて、今回ニッポンの社長のコントの中で紹介したいのは「最終面接」。

最終面接に臨むケツさん演じる就活生と、辻さん扮する人事部長の2人でコントは進む。

面接はケツさんのしっかりとした自己PRから、スタート。発言内容から、どうやらこの会社はマヨネーズを作る食品メーカーだと分かる。

「マヨネーズを使って、使って…最後残りわずかになったときに、しぼり出すことがあると思うんです」と言いながら、マヨネーズが手にあるかのようにしぼり出す動作をするケツさん。ここからあらゆる経験を「マヨネーズのしぼり出し」に結びつけ、畳みかけていく。このマヨネーズを出し切ろうとする仕草と、音のリアリティが笑いを誘う。

また、ただの面接ではなく「最終面接」であることもポイントだ。コントが進むにつれてじわじわ「最終」であることが効いてくる。

淡々とした辻さんの人事部長役も良いが「しぼり出す」ことにすべてを懸け、迷いのないケツさんの表情も良い。きっと彼なら、マヨネーズをしぼり出すためにどんなポジションでも尽力するのではないだろうか。

ちなみに…。

顔がこわばりがちな面接前には、ケツさんのオリジナルソングもおすすめだ。



空気階段「面接」



昨年のキングオブコントで「王者」の称号を手に入れた空気階段。2月には第5回単独公演「fart」が開幕し、その勢いはとどまることを知らない。

空気階段のコント「面接」は、もぐらさん演じるサングラスにベレー帽姿の不審なおじさんが、面接に来るところから始まる。

サングラスのおじさんは、憧れのスポーツ選手の顔写真を貼った履歴書を悪気なく提出。基本的にもぐらさんが演じるおじさんは「ヤバそうな雰囲気」を醸し出しつつ、悪意はないキャラクターであることが多い。

問題だらけの履歴書を受け取った店員役のかたまりさんは、落ち着いた様子で「ご本人の顔写真を貼るところなので…」とたしなめる。ここから年齢や職歴、志望動機を聞いていくと突然おじさんに異変が起こり、新たな展開へと突入していく…。

個人的にこのコントのラストで見せる、もぐらさんの小刻みな動きにぜひ注目してほしい。

ちなみに…。

面接ではなくオーディションを控えている方には、空気階段のこちらのコントもおすすめ。



ジャルジャル「リモート面接で多分寝転んでる奴」



13度目の挑戦でキングオブコント優勝をつかんだジャルジャル。自身のYouTubeで毎日ネタをアップし続ける職人気質な2人は、リモートコントの先駆者でもある。

この「リモート面接で多分寝転んでる奴」は30分以上あるが、その長さを全く感じさせない。後藤さん演じる就活生の名前は「五路 吾郎」。白いシーツの上で明らかに寝転んだ状態でZOOMをつなげている学生役だ。

対する面接官役の福徳さんは、相手の不自然さに序盤で気づく。口には出さずに「え?寝転んでリモート面接を受けてる?いや、まさかな…」という表情や、最初は相手を気遣いながら確かめようとする演技は圧巻の一言。

「もしかして寝転んでる…?」

この問いかけから始まる2人の攻防戦は、もはやコントという範疇を超え、短編映画のような見ごたえがある。

ここでは説明しきれないほど、秀逸なリモートネタを生み出し続けているジャルジャル。面接のくくりでいうと「リモート面接でめっちゃふざける奴」もおすすめだ。



かたくなに本名を名乗らない就活生。マジメな顔をしながら、彼は明らかに嘘の名前を言い放つ。面接に緊張感を抱いている人ほど、ぜひこの動画を見てほしい。後藤さんから発せられるふざけた名前を聞くたび、きっと肩の力が抜けていくはずだ。

ちなみに、この2人のリモート面接の戦いは1回で終わらない。なんと翌年にも続いているのだ。上記の動画を見てハマった方は続編である「ちょうど1年前、リモート面接でめっちゃふざけた奴」も見て頂きたい。

だーりんず「面接」



キングオブコント2016年・2018年のファイナリストである実力派コンビ、だーりんず。

カツラ愛用者だとカミングアウトしている松本りんすさんと、錦鯉・渡辺隆さんの元相方である小田さんのコンビだ。(過去に小田さんと渡辺さんは「桜前線」というコンビで活動)

松本りんすさんの自前のカツラを使用したネタは、インパクト大。ただ筆者は特にカツラに触れないスタンダードなネタが、だーりんずの真骨頂だと思う。

コント「面接」もそのひとつ。

就活生役の小田さんの完璧すぎる返答に「ちょっとマニュアルっぽい感じの答えだね」とつぶやく面接官役の松本さん。それもそのはず面接を受けに来た学生は、その会社が出版している「就職面接完全マニュアル」の愛読者だった。

マニュアル本編集に携わっている面接官に対して「マニュアル本を読むような人間はお嫌いですか?」と無邪気に尋ねる学生。想像以上にマニュアルを貫き通す学生に振り回される様子は、思わず笑ってしまう。

目の前に大切な読者がいるのに、その存在を素直に喜べないジレンマ。最後に面接官はマニュアル本にはない渾身の質問を投げかけて、コントは幕を閉じる。

だーりんずのコントはこの「面接」のように、常識的な登場人物が自分の首を知らないうちにしめてしまっているような皮肉めいた描写がみどころのひとつ。

以下のコント「アイドル」にも同様の描写がある。「アイドルの応援に没頭したいから」という理由で仕事を辞めた息子。そんな息子に対して、ある事情から「アイドルの推し活をやめろ」と強く言えない父親のジレンマが描かれている。



昨年のM-1覇者の錦鯉をはじめ、バイきんぐやハリウッドザコシショウなど独自の芸風で賞レースに旋風を巻き起こしている芸人たち。今、名前を挙げた芸人は皆SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)に所属している。だーりんずもSMA所属の一組だ。

漫才界の中年の星が「錦鯉」なら、コント界の中年の星として今年は「だーりんず」に輝いてほしい。

レインボー「圧迫面接を受ける主人公になりたい男」



ここまで4つのコントを紹介してきた。どのコントも面接を受けに来た人物は、面接官の反応に関わらず態度をかたくなに変えない、もしくは逆ギレする者ばかりだった。

しかし、このコントに登場する池田さん演じる男性だけは違う。週刊少年ジャンプから飛び出してきたような、面接とは思えない高いテンションで入室する男性。間髪入れずにヒーロー感あふれるしゃべりを披露し、対する面接官は動じず冷静に対応する。この対比がたまらない。

ただ最後まで主人公的な明るいキャラクターを貫くかと思ったら、そうではないのがこの人物の憎めないところ。面接官から発せられたわずかな採用の可能性に対して、徐々に態度を変えていく様子に注目してほしい。

レインボーもリモートコントが得意なコント師の一組だ。レインボーコントチャンネルの動画リストを見ていると、サムネ画像だけで笑ってしまうネタも多い。

ちなみに上記のコントと立場が反対になった「リモート面接で替え玉に母親使った女」もおすすめだ。



就活や転職活動に疲れたら、コントの世界へ

人と人が否が応でも向き合わなくてはならない「面接」の場。

「なんであんな発言してしまったんだろう」「こう言えば良かったなぁ…」と後悔することもあるかもしれない。そんなときは芸人さんが作るコントの世界に逃避しよう。

ぶっとんだキャラクターや、現実にはなかなかいない優しい面接官にきっと元気をもらえるはずだ。

(文:ふじい)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録