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2022年01月16日

「鎌倉殿の13人」第2話 徹底解説:今度は「板挟み」な北条義時!だが最後は心が揺れた!(※ストーリーネタバレあり)

「鎌倉殿の13人」第2話 徹底解説:今度は「板挟み」な北条義時!だが最後は心が揺れた!(※ストーリーネタバレあり)


佐殿の本音が現れるまで

その後の物語だが、前述の通りで主人公・北条義時は板挟みとなる。

まずは「源頼朝⇔八重」の板挟みについて。

八重は、大庭景親の仲裁により源頼朝との仲を引き裂かれ、別の者(江間次郎)の元へ嫁ぐこととなった。しかし、八重は最後にひと目源頼朝に会いたいとのことで、兄・宗時に頼まれその密会の場を義時がセッティングした。

しかし、肝心の源頼朝は行かない・会わないと言ったのだ。

「今更、会ってどうなる。時の流れに逆らうものではない。わしは行かぬ」

結果この密会は実現せず。兄に頼まれ仕方なくセッティングしたのに、板挟みとなった上に、プランすら崩壊する。義時相変わらずかわいそうである。


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義時の受難はそれでは終わらない。兄・宗時は、源頼朝に挙兵してもらい平家討伐への第一歩を期待していた。源頼朝はそんな宗時の願いを把握しており、義時経由でその気はないと伝言を頼んだ。

「そなたの兄に伝えてほしい。わしに多くを望むな。わしは、兵など挙げん。戦は苦手じゃ」

第1話と合わせての話になるが、義時はここまで完全に巻き込まれているだけである。自分の意思で密会の場を作ったわけでもなく、挙兵なんて1ミリも願っていない。

なのに全部義時に負荷がかかっている。「佐殿の腹」とのタイトルの第2話だが、「義時またしても受難」でもいける内容だと文章を紡ぎながら思った次第である。


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その後、源頼朝は心変わり早く、北条政子と三島へデートへ出かけた。

そこで源頼朝は心の内を少し明かした。

源頼朝「父が戦で死んだ後、14で流罪となった。八重だけが支えてくれたが、結局は苦しめてしまった」

北条政子「あの方の代りはできませぬ。でも、佐殿を私なりにお支えしとうございます」

2人の気持ちが通い合った瞬間と言っても過言ではないだろう。


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改めて義時に戻ろう。義時は気が進まぬも、兄・宗時に伝言を伝えた。しかし、宗時は落胆することもなくこう言った。

「武家の棟梁になるお方は、本心を明かさぬな」

一見楽観主義の兄に映るが、これは完全に伏線であった。


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その後、義時が北条の館へ戻ると、父・時政の新しい妻・りくが到着していた。

りくは今後存在感を増していくことになるだろう。

一方で、北条政子は伊東の館へ出向いていた。八重と対面し、完全なる宣戦布告というか通達を行った。

北条政子「佐殿が必要としてるのは、私であり八重殿ではない」

八重「思いを断ち切ることはできない。だが思いを断ち切る努力はする」

北条政子の気の強さ、八重の悲しき境遇、双方の人物像が掘り下げられた緊張感のあるシーンであった。


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・伊東家と北条家の和解

・源頼朝が自由になる

・二重で板挟みになる義時

・源頼朝と北条政子が結ばれる

・北条政子が八重に一種の勝利宣言

様々なことが起きた第2話であったが、その最後の締めは緊張感のあるものであった。

源頼朝「伊東家は期待外れに終わり、幸い北条家が現れた。わしは挙兵して清盛を倒し、この世をただし、法皇さまの役に立つことだ。そのためには、政子が北条が欠かせぬのだ」

第1話でも源頼朝の恐ろしい一面は垣間見えたが、義時が直面したのは初めてである。

義時の心が初めて大きく揺れた瞬間であったことは間違いないであろう。


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まだ伊豆半島を中心とした小さな物語であるが、世を動かす平清盛と後白河法皇は蜜月の関係も終焉が見え始めた。

大きな物語と小さな物語が徐々に結びついていく。それが結びついた後、平家の世が滅びるカウントダウンが始まり、鎌倉殿へのカウントダウンも同時に始まるのだ。

コメディ要素を中心に否定意見も垣間見られるが、映画もドラマも好きな人が好きに楽しむべき娯楽だ。楽しんでいる身からすればワクワクが止まらない。来週も楽しく視聴したい次第だ。

(文:柳下修平)

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