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2022年01月21日

上田慎一郎監督は『カメ止め』だけじゃない!笑いと感動がたっぷり詰まった厳選10選!

上田慎一郎監督は『カメ止め』だけじゃない!笑いと感動がたっぷり詰まった厳選10選!


『カメ止め』好きに向けての3選+番外編

続いては、『カメ止め』が好きな人に向けてのスピンオフ作品、はたまた「女子高生版『カメ止め』」と言える作品、さらにはぜんぜん関係ないがリスペクトもある(?)番外編も紹介しよう。

5:『カメラを止めるな! スピンオフ ハリウッド大作戦!』(2019年)




AbemaTVでの放送および劇場でも公開された作品で、現在はU-NEXTで見放題、他配信サイトでも鑑賞ができる。監督を務めたのは中泉裕矢であり、上田慎一郎は脚本と制作総指揮の担当だ。内容は『カメ止め』の仕掛けを「もう一度やってみた」と言えるものだが、二番煎じにさせない新たなアイデアをこれでもかと詰め込んでいるため、とにかく楽しい。『カメ止め』のキャラクターの新たな活躍や成長も見どころだ。とは言え、上映時間は54分と短めであり、続編というよりはあくまでスピンオフ。「人文字」など正直に言って納得できないディテールの甘さもあったりするので、期待値を上げすぎずに1作目の面白さを「追体験」する気持ちで観てみるのがおすすめだ。

6:『カメラを止めるな!リモート大作戦!』(2020年)




こちらはYouTubeで本編が無料視聴できる。コロナ禍の初期に制作された作品であり、2020年5月1日の公開から約3ヶ月後の8月9日に100万回再生を突破した。見どころは『カメ止め』のメンバーが再集結したことと、タイトル通りリモートでなら製作可能だと思われるアイデアの番組を実際に作ってみる様を追ったもの。その過程がやはり『カメ止め』と同じ映像制作の奮闘の楽しさと同時に可笑しみに満ちていて楽しい。それでいて、未だコロナ禍が続く現実があるからこそ響く、希望に満ちた終盤のある言葉にグッと来る内容にもなっていた。

7:『たまえのスーパーはらわた』(2018年)



現在はAmazonプライムビデオの「大阪チャンネルセレクト」への登録により視聴可能だ。スピンオフ作品ではないが「女子高生版『カメ止め』」とも呼ばれており、舞台となったさいたま市の魅力をアピールする映像の製作を任された女子高生が、自分の独善的な性格や映像製作の姿勢を反省し成長する様が見どころとなっている。吉本興業制作の「地域発信型映画」であり、ジャングルポケットのメンバーの出演もお笑いファンには嬉しいところだろう。映画ファンの女子高生の奮闘や友情の物語が綴られている様は、2021年に公開され熱狂的な支持を得た『サマーフィルムにのって』(松本壮史監督作)にも似ているので、そちらが好きな方にもおすすめだ。

番外編:『電車を止めるな!』(2020年)




こちらは現在、動画配信サービスでは提供されていないが、イベント的に随時上映がされている作品だ。タイトルから分かる通り『カメ止め』の流行に明らか「乗っかった」作品であり、上田慎一郎は(たぶん)全く関与していない。崖っぷち経営で有名な銚子電気鉄道が製作した映画であり、「超C(銚子)級映画」という触れ込みが大納得できる、低予算であることがありありと伝わる内容だ。経営難を打開するため心霊列車を走らせてネット配信するという基本のアイデアは、確かに映画作りの奮闘そのものを描いた『カメ止め』に近い。そのチープさを生暖かい目で見守ることができれば、けっこう手の込んだ独自のアイデアの数々と、観客をとにかく飽きさせまいとするサービス精神のおかげで「意外と面白かった!」以上の満足感をきっと得られるだろう。上映情報は公式サイトをチェックしてほしい。

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