映画コラム
『白いトリュフの宿る森』はとてつもなくファンタジックな作品だった <cinemas short>
『白いトリュフの宿る森』はとてつもなくファンタジックな作品だった <cinemas short>
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「cinemas short」は、話題の映画やドラマを短く簡潔に紹介する特設コーナー。
今回紹介する映画は『白いトリュフの宿る森』。
世界で最も希少で高価な食材〈白トリュフ〉が名産のピエモンテ州。写真家のマイケル・ドウェックは、夜になると白トリュフを探しに森へ出かけてゆく、まるで妖精のような老人たちがいるという言い伝えを知る。アルバ産白トリュフは栽培されず、実態も解明されていない。危険な森の奥深く、老人たちは訓練された犬たちと共に、まるで宝探しを愉しむように、秘伝の方法で白トリュフを探し出す。
これまで明かされなかった老人たちの日常を撮影。おとぎ話のような秘密に満ちた世界を、絵画のように美しい映像美で鮮やかにスクリーンに映し出す。
『白いトリュフの宿る森』はとてつもなくファンタジックな作品
どういう気持ちで鑑賞したか
実は、他作品の試写に行った“ついで”がきっかけでした。短めの上映時間(84分)であることを知って、鑑賞前は軽い気持ちでいました。
実際鑑賞してみてどうだったか
近年の映画の中でも1、2を争うほどファンタジックな映画でした。登場する老人たちの姿はまるで妖精のようで、驚きとユーモアに満ち満ちています。
その中でも何が良かったか、推せるか
文明に取り残されたというより、意図的に距離を置いた生活を送るトリュフの宿る森の老人たち。彼らの何気ないやり取りと考え方は、慌ただしい現代の物語とは思えないような、信じられない世界を見せてくれます。とにかく驚かされます。
どういう人にオススメか
ドキュメンタリー映画やグルメ映画が好きな方は見逃し厳禁。まだ誰にも知られていない“世界の一面”を知りたい方にもオススメです。
(文:村松健太郎)
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公開に関する情報
『白いトリュフの宿る森』2022年2月18日(金)より公開
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