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2022年02月11日

「真夜中にハロー!」第5話:まさかの大縄跳び、なのにかっこいいアンジュルム

「真夜中にハロー!」第5話:まさかの大縄跳び、なのにかっこいいアンジュルム



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「ハロー!プロジェクト」メンバーが出演してパフォーマンス披露、悩める現代人にエールを送るドラマ「真夜中にハロー!」が放送開始した。

本記事では、第5話でアンジュルムの選抜メンバーによってパフォーマンスされた「もう一歩」のドラマならではのパフォーマンスや楽曲の良さに触れながら、ドラマとハロプロの魅力についてお伝えしたい。

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第5話の解説&感想



今回、特に地元から東京に出てきて頑張っている人には刺さる内容ではなかろうか。すみれ(市川由衣)は地元から上京し、就職してそこそこの時間が経ち、仕事にもプライベートにも全力投球するタイプ。

後輩の面倒見も良い頼れる先輩だが、やる気が空回りして企画書はなかなか通らず、ストレス発散にと通っているジムではインストラクターの制止も聞かず設定スピードを上げすぎ、骨折してしまう。怪我をしても家で仕事の続きをやる頑張り屋だ(怪我したときくらい、ゆっくり休んだほうがいい気もするが……)。

おそらく多くのファンが驚いたのは、すみれと同期ながら出世した上司・中島課長を演じているのがハロプロに多く楽曲提供しているロックシンガー・中島卓偉だったこと。意外だけどこういうちょっと変わってるけど仕事ができる上司、いるいる! と思って笑ってしまった。何度も企画書を直して提出するが、毎回「もう一歩だな」と突き返されてしまう。

こんなに毎回「もう一歩」という状態から脱せないのなら、課長とのコミュニケーションやら課長の指摘の仕方に問題があるのでは……? と別の疑問も湧いてきてしまうが、何を隠そう今回の楽曲は中島卓偉作詞作曲のアンジュルム「もう一歩」なのだ。そうと分かるととここまでの流れにも納得である。

すみれが「これはいけるのでは」という企画書を持って行ったとき、目の前で別の若手社員の案に決まってしまった。「もう一歩」から抜け出せなかったすみれが書いた企画書に書いてあったのが「続けるおまえ めっちゃストロング!」という中島卓偉自身の曲「続けろ」の歌詞だったところも小ネタが効いていていい。

一人屋上から東京の街を見つめるすみれの前に現れたのは、ハローの扉だった。

「もう一歩」ドラマならではのパフォーマンス、よかったポイント

今回楽屋にやってきたのは、アンジュルムのリーダー・竹内朱莉、川村文乃、佐々木莉佳子、上國料萌衣(かみこくりょうもえ)、伊勢鈴蘭(れいら)。
マリコ(菊池桃子)が言った通り、リーダーの竹内朱莉(埼玉出身)以外は、高知、宮城、熊本、北海道と全国各地から夢を叶えるために上京してきたメンバーだ。

メンバー全員登場回ももちろんうれしいが、テーマに合わせた選抜の理由にもなるほど~! と胸が熱くなる。ハロプロを知らない方にも、この選抜によって「よく知らないアイドル」から「同じような悩みを持って・乗り越えて頑張っている人」のように感じてくれる方がいたら嬉しいなと思う。


すみれを車椅子に乗せて楽屋から出たメンバーたちが始めたのは、なんと大縄跳び。しかも怪我をしているすみれにも参加しろという。だがなぜか不思議な力によりここではすみれの怪我はなかったことになる模様。

それにしてもなぜ大縄跳び!? と観ているほうも少々困惑するが、かみこ(上國料萌衣)の「だって私たち、アンジュル部ですから~!」に妙に納得してしまった。だってアンジュルムは、ハロプロの中でもとりわけ自由で破天荒、前回登場したBEYOOOOONDSとは違う方向に突き抜けたグループだから、いきなり大縄跳びくらい始めてもおかしくない。ちなみに「アンジュル部ですから~!」は、過去のDVDマガジンネタだと思われる。

※パロディーで「アンジュルムですから~!」と言っているのかと思ったが、字幕では「アンジュル部ですから~!」となっているので、そのまま使っている模様

かみこ「嫌ならやめればいいじゃん」からのタケちゃん「飛び続けるかどうかは自分次第だよ」という言葉は刺さった。ハロプロを知らなくても単純にすみれの状況や自分の状況と重ねて響く言葉だし、やめればいいじゃんって言われるとやめたくない気持ちもある。

そしてファン目線になると、2008年にハロプロエッグ(今でいうハロプロ研修生)になり、アンジュルム(加入当初はスマイレージ)のメンバーとしても10年以上続けていて、ここ数年でたくさんの先輩・同期・後輩の卒業を見送ったタケちゃんの「飛び続けるかどうかは自分次第だよ」は重いな~と思う。そんなことを感じさせない明るさもまたいい。

しかしアンジュルムメンバーたち、ものすごく高いヒールを履いて大縄跳びに参加していてさすがである。曲が始まるとメンバーたちは大縄から抜けてすみれが一人で跳んでいる状況になる。ツッコみながらも跳ぶのをやめられないところにすみれの生真面目さが出ている。



大縄を跳ぶすみれと向かい合ったり囲んだりしながら歌って踊る彼女たち、シュールなシチュエーションなのにやたらとかっこいい(そして歌が上手い)のだ。

大縄跳びも、そこからかっこよく仕上げちゃうのも、アンジュルムだからできることだな~と思う。間奏でビーチサイドよろしくくつろいで、メンバーカラーの電球に入ったドリンクを飲み始める自由さもアンジュルムらしくていい。「すみれも休みなよ~」と促すのは、一見ふざけて見えるかもしれないが、自分に対してハードルを上げて休めないすみれには結構大事なアドバイスだ。

最後は全員大縄に戻り、すみれを囲むようにして並ぶのも、一緒に並んで歩いてくれる感じがしてじーんときた。概念だけど、ハロプロの曲やパフォーマンスにそんなふうに励まされること、ある。



そして場所はデッキへ移り、曲が終わるころにはすみれも笑顔に。
マリコの「頑張ることだけが、前に進む手段じゃないわ」もまた、しみるセリフだった。

今回の「もう一歩」は、このドラマでパフォーマンスされた曲の中で、初めてのシングルではないアルバム曲だ。アルバム曲の中にも名曲がたくさんある、それもハロプロだ。もしこのドラマを機にハロプロが気になった方がいたら、ゆくゆくはアルバムにも手を出してみてほしい。

「友達」のエピソードもよかった第5話



今回「友達」にまつわるエピソードもよかった。すみれの友達・ゆみ(桜まゆみ)は、一緒に愛媛から出てきたが、今は地元に戻っている。自分で勝手にハードルを上げて追い込んでしまうすみれを心配し、来たばかりなのにまた大判焼きを買って東京まで来てくれる。

素直になれず、デザイナーになりたいが勇気を出せないゆみを責めるような言い方をしてしまうすみれだが、ゆみはすみれがInstagramのどの投稿でも仕事のときの顔をしていることを見抜く。ハローの扉を経たすみれは地元に帰り、「私も協力するからデザイナーに挑戦してみるべき」と言うのだった。

ゆみ、本当にいい友達……! 頑張りすぎちゃうくらい頑張っちゃうすみれとなかなか行動に移せないゆみ、正反対なような似たもの同士なような、結局はお互いを思い合っている友達関係が素晴らしかった。

一方ミサキ(大原優乃)もマリコも友達が少ないことが判明した今回。同窓会に誘われたミサキは「私が行ったら来たのかよと思われそう」と陰キャ全開だし、「誘ってもらえるだけいい」と言うマリコ(一人ぼっちマリコ……)。



冒頭のBGMはBerryz工房「友達は友達なんだ」。友達だからこそ気を遣わないでいいよと歌ったこの曲は、すみれとゆみの関係にも合っていた。

今回パフォーマンスしたアンジュルムメンバー5人

ドラマにはアンジュルムから5人の選抜メンバーが出演した。もしメンバーの名前がわからないがドラマを見て気になる子がいたという方は、下記を参考に確認してほしい。

■竹内 朱莉(リーダー・画像左・埼玉出身・書道四段・正師範)



>>>公式Instagram

■川村 文乃(サブリーダー・高知出身・女性初の1級マグロ解体師)



>>>公式Instagram

■佐々木 莉佳子(宮城出身・CanCam専属モデル)



>>>公式Instagram

■上國料 萌衣(熊本出身・画像右から2番目・bisレギュラーモデル・マクドナルドCM出演)



>>>公式Instagram

■伊勢 鈴蘭(北海道出身)



>>>公式ブログ

今回のメイン曲:アンジュルム「もう一歩」

今回作中でパフォーマンスされた楽曲はアンジュルム「もう一歩」。2019年に発売されたアルバム「輪廻転生〜ANGERME Past, Present & Future〜」に収録されている。グループ名が「アンジュルム」になってから発売時までの全楽曲、なんと44曲が入っている。

アンジュルムの曲をいくつか紹介

次々続々



私を創るのは私



泳げないMermaid



次回(第6回)は後藤剛範が登場



サンプラザ朝沼をレンタルオフィス代わりに使用しているユウジロウ(後藤剛範)は実際の家庭では最近娘との仲が良くなく、会話もないという。そんなある日、妻に娘の塾のお迎えを頼まれる。さらに夕飯も外で一緒に食べることになり、困惑したユウジロウはマリコとミサキに相談し、シミュレーションをすることに!いざ当日、思うように進まず落ち込むユウジロウ。そんな時目の前に「扉」が突如現れて…

(文:ぐみ)

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