「鎌倉殿の13人」第10話 レビュー:経験もないのに自信もなかったら何もできない!(※ストーリーネタバレあり)
八重と義時:1
鎌倉では、八重が一生懸命働いています。そういえば一生懸命という言葉は元は「一所懸命」。鎌倉時代に生まれた言葉とされていますね。八重(新垣結衣)の働きぶりを遠くから見る北条政子(小池栄子)。
よく働いている八重に感心していますが、そんな八重に義時が近づき、そっと草餅を渡し応援し、笑顔で去るところを見てしまいます。
「ファイト!」なんて言いそうなポーズです。
女性関係で、どうにもスマートにできない義時、どうやら草餅を渡すことを相談していたであろう三浦義村(山本耕史)にこっそり報告していました。
義時「うけとってくれた」
義村「まだ惚れているのか?」
義時「(八重には)幸せになってもらえれば」
義村「じゃあ俺が(八重を)もらってもいいのか?いいんだな?」
義時「いいとも。八重が幸せになってもらえれば」
義村「言ったな(にやり)」
現代劇風な会話です。これが吾妻鏡に出ていたら衝撃ですね。
夜になって八重は義村に
「こういうものをもらってしまいました。困ります」
と草餅を渡してしまいます。義時、残念。
義村は
「佐(すけ)どの(=源頼朝)が忘れられませんか。先に進んだらいかがか。生きることができるのに、もったいない。力になります」
と暗に自分をアピールしますが
八重は「そういうおつもりなら出て行きます!」
とけんもほろろ。
義村は諦めてあっさり言葉を翻し
「ここにいなさい」
と話します。義時も義村も、八重の心を開くことはできなかったようでした。
悔しかった義村、義時の草餅をかじっていました。
一方、政子は源氏の棟梁の妻としてふさわしい立ち居振る舞いを義母・りく(宮沢りえ)や兄・牧宗親(山崎一)から学んでいます。
稽古の合間にやってきたのは義経でした。
義経、柵をぴょんと跳び越えて政子の前へ。
「姉上に思い切り甘えてもよいでしょうか?」
無邪気風な表情を見せる義経。
「かまいませんよ」
という政子。夫の弟ですからね。優しくもするでしょう。
そうしたらなんと。いきなり膝枕をしてもらう義経……!
「夢でした・・・・・・」
何かしら人恋しかったのでしょうか? 膝枕を堪能した後はぱっと飛び起きて
「兄上のところに行って参ります」
とどこかに行ってしまいました。義経、なかなかつかみ所がありません。
4兄弟が揃う
頼朝が立ち上がった報を聞き、離れていた兄弟も集まってきた鎌倉。
頼朝は異母弟の義経・範頼・阿野全成(新納慎也)とともに酒を酌み交わしていました。頼朝は4人が勢揃いでお酒を飲める幸せをかみしめているようではありますが、話題に困ってもいるようでもあります。
義経に思い出話をする頼朝ですが、その思い出は私です、と全成。そんな筋違いの会話を何度かした後、側にいる義時を
「小四郎は5番目の弟と思ってくれ」
と紹介しつつ
「おまえたち、世を正すため力をつくしてくれるな!」
と檄を飛ばします。
元気が良かったのは
「京へ攻め上りましょう!」
と語った義経。
しかし、板東の地盤を固める務めもあるため、まずは常陸へ向かうことになりました。
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