「真夜中にハロー!」第9話:Juice=Juiceの名曲「ひとそれ」は母娘にも響く
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「ハロー!プロジェクト」メンバーが出演してパフォーマンス披露、悩める現代人にエールを送るドラマ「真夜中にハロー!」が放送されている。
本記事では、第9話でJuice=Juiceのメンバーによってパフォーマンスされた「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? のドラマならではのパフォーマンスや楽曲の良さに触れながら、ドラマとハロプロの魅力についてお伝えしたい。
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第9話の解説&感想
今回はゲストではなく、マリコの娘・ミサキが主人公だ。
仲良し母娘に見えた2人も、お互い言えない思いを抱えていたのだ。考えてみれば当たり前のことかもしれないが、考えもしていなかったことに気づいた。
友だちとの食事に行くミサキ(以前友だちいないみたいなエピソードもあったけど、仲のいい友だちもいたんだ…!)。ミサキは仕事できるんだから好きなことやればいいのに、と言われる。友だちの口ぶりだと、どうやらミサキは好きでゲストハウスで働いているわけではなく、家事が苦手なマリコをフォローするために働いているように聞こえる。
家に帰り、誘われた友だちの会社のパンフレットを見つめるミサキ。回想シーンをメインに、知らなかったマリコとミサキの物語が明らかになっていく。
まだミサキが高校生で父・ミノル(宮川一朗太)が生きていた頃、ゲストハウスはミノルが切り盛りし、なんとマリコはバリバリのキャリアウーマンだった。遅くまで働き、休日に仕事が発生することも珍しくなかった様子。マリコ不在の家で、ミサキとミノルは旅行先について話していた。ミサキはマリコがいつ仕事が入っても戻ってこられるように、と箱根を選んだ。
マリコに「あの子優しいからさ、人のことを考えて自分の思ってることを飲み込んじゃうんだよ」「仕事が忙しいのはわかるけど、ミサキのこと、もう少し興味持ってあげてほしいんだ」「もう少し、ほんの少しでいいんだ」と言うミノル。もしかしたら同じことを話すときにケンカしてしまう夫婦もいるかもれいれないけど、ミノルはこれらの言葉を優しい笑顔で伝えていて、少しの回想シーンだけで魅力的な人だったんだなとわかる。
ミノルが亡くなったあと、マリコは仕事をやめてゲストハウスをやるから、ミサキは好きなことしてと言う。そしてマリコがハロプロを好きになったのは、ミノルが好きだったからだとわかった。なんだか涙が出そうになる。
ミサキが居眠りしている間に帰ってきたマリコは、置いてあった会社案内を見てしまう。自分が家事も頑張るからミサキは好きなことをしてと言うが、お母さんはいつも私の気持ちを勝手に決めつけると怒り出す。パパはそんなことしなかったのに、と。全部マリコのためにやったわけじゃなく、箱根だって好きだしゲストハウスで働くのだって自分でいいと思ってやったことなのに、勝手に決めないで、と。
マリコなりにミサキが好きな道を選べるようにと思っての行動なのはわかるのだが、ミサキはその行動に怒りを感じていた。二人ともそれぞれ家族のことを想って行動しているのに、すれ違ってしまって切ない。家族って、結構そういうところがある。
回想シーンが少し、Juice=Juiceのシングル曲「微炭酸」のMVっぽかった。
ミサキの前にも扉が現れた。
その先にいたのはマリコ、そしてJuice=Juice。このドラマではじめて、メンバーを「誰?」と言わない展開がきた。
「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
ドラマならではのパフォーマンス、よかったポイント
Juice=Juice、今回は9人全員で登場! まなかん(稲場愛香)がマリコのことも連れていくシーン、いいな。
学校のホールのようなところで始まったパフォーマンス、歌われたのは「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」 き、きた~! 名曲!
「Dream Roadじゃないの!?」というマリコに「もう!また決めつけてる!ミサキの気持ちはこっち! 」とパフォーマンスしながら言い放つ最年少メンバー・江端妃咲。かわいらしい印象の彼女だが、振り付けで首を揺らしながら言うのがなんだかこなれてて貫禄があり、今後の彼女がどう成長していくのか、ワクワクが止まらない。
前回はなかったがこのドラマの定番、屋上シーンへ。この曲、ホールも似合うけど青空も似合うな……。
前回のシチュエーションも楽しかったけど、今回は特殊な設定や場面転換が少ないぶん、よりパフォーマンスを堪能できるかもしれない。
そして終盤、ミサキとマリコの対話が始まる。青空の前でJuice=Juiceの生パフォーマンス、その前で親子の会話……! なんて贅沢なシーンなんだ。
それにしても、この曲を親子の関係に当てはめるとは、また新たな解釈を教えてもらった。「強がり隠す弱さ 誰か見抜いてよ」の歌詞を思い起こすと、やはりミサキはわかってほしいと思っているはずだ。
「私、もっとお母さんと話したかった」やっと伝えられたミサキ。晴れやかな顔になった2人だったが……。
ミサキの口から出たのは「私、あの家出ようと思う」という言葉。
これから2人はどうなる……? 次回の主人公はマリコだろうか。
できれば終わらないでほしいが、どんなラストにつながっていくのか、展開が気になる。
今回パフォーマンスした「Juice=Juice」メンバー9人
■植村 あかり(リーダー・中央)
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■稲場 愛香(サブリーダー・左から4番目)
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■段原 瑠々(サブリーダー・右から3番目)
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■井上 玲音(れい・右から4番目・元こぶしファクトリー)
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■工藤 由愛(ゆめ・右から2番目・タコが好き)
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■松永 里愛(りあい・左から3番目・ブログのはじめの挨拶が「やふぞう」)
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■有澤 一華(いちか・左端)
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■入江 里咲(りさ・左から2番目)
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■江端 妃咲(きさき・右端)
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今回のメイン曲:Juice=Juice 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
今回作中でパフォーマンスされた楽曲はJuice=Juice「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?。2019年に発売されたこのシングルは、初代リーダー・宮崎由加のラスト参加シングルであり、工藤由愛・松永里愛の初めての参加シングルであった(厳密に言うと、当初の発売日には工藤・松永は加入していなかったが、数か月後、加入した二人の歌唱が入ったNew Vocal Ver.が「通常版C」として追加発売された)。
Juice=Juiceの代表曲のひとつと言えるこの曲、本当に楽曲がいいし、歌うメンバーたちの表現力も素晴らしい。強がってしまう不器用な女性はハロプロ楽曲で歌われてきた主人公感があるし、実際に同じような思いをしていてこの曲に励まされる人は多いだろうなと思う。
New Vocal Ver.が出た際、驚いたのは数か月しか経っていないのに、歌割が大きく変わっていたことだ。元の歌割を一部残しつつ一部を調整かと思いきや、元からいるメンバーの持ちパートもほぼ変更された。当時は少し驚いたが、今はどちらのバージョンもそれぞれの良さがあってどちらも素晴らしいと思う。
また上記のダンスリハーサルを観てわかるのは、新メンバー2人(工藤と松永、ポニーテールとハーフアップ)のパフォーマンスのレベルの高さ。ダンスだけなく髪の毛のさばき方まで心得ていて、初々しさどころか貫禄すら感じる。二人とも研修生出身とはいえ、実力派揃いのJuice=Juiceでこれだけ違和感なくパフォーマンスしているのに、いい意味で驚いた。
作詞・作曲はハロプロ楽曲を多く手掛ける山崎あおい。彼女が次に関わるハロプロ楽曲がどんなものになるのかは、ここ数年の楽しみのひとつだ。
今回劇中で流れたその他の曲など
Juice=Juice「Dream Road〜心が躍り出してる〜」
前回に引き続き流れたこの曲は、2016年に発売されたシングル。同じ内容になってしまうが、メンバーが洋館で踊り、降りしきる雪の中にたたずみ、メンバーカラーの花びらの中で眠るMVが個性的だが他にない感じで良いので、ぜひチェックしてほしい。
Juice=Juice「微炭酸」
作中で実際流れたわけではないが、回想シーンがこれっぽい、と話題になったのが「微炭酸」だ。これまた切ない名曲なので、ぜひ聴いてほしい。作詞を「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」と同じく山崎あおい、作曲をKOUGAが担当している。
いろいろな「ひとそれ」を紹介
「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? は、上記で紹介したほかにもさまざまなバージョンがあるので、いくつか紹介したい。「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? Juice=Juice アカペラver.
2020年にそれぞれの家(多分)からリモートでアカペラ歌唱されたもの。みんな歌がうますぎる。金澤朋子(下段左から2番目)なんか体育座りしているのにこんなに歌えるなんて、すごい。左下でピアノを弾いているのは、BEYOOOOONDSの小林萌花(現役音大生)である。
COVERS - One on One - 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? / 鈴木愛理 x 宮本佳林
元℃-uteで現在はソロで活躍する鈴木愛理と、 Juice=Juiceを卒業しソロとなった宮本佳林が2人で歌うバージョン、それぞれのグループのエースだった二人が歌う豪華さに胸が高鳴るし、一発録りスタジオレコーディングでこのクオリティ、さすがである。
「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? / 河西結心(つばきファクトリー)歌唱動画
昨年2021年にハロプロに加入した新メンバーのソロ歌唱動画シリーズ、つばきファクトリーの河西結心(かさいゆうみ)が歌ったもの。研修生出身ではない新人の高い実力がファンの度肝を抜いた。歌のうまさと声質の良さにくわえ、表情の良さも素晴らしい。女優として活動していたことも活かされているのだろうか、この表現力がどう進化していくのか、これからも目が離せないメンバーだ。
次回(第10回)はマリコ(菊池桃子)回?
家を出ることを決心したミサキ(大原優乃)の思いを聞き、マリコ(菊池桃子)はその意思を尊重することに。引っ越しの準備を進める中で、かつてマリコの前に現れた「扉」をきっかけにハロプロに心奪われた話を初めて明かし、そこから変化していった親子の関係について懐かしく語り合っていた。そうして寂しさに駆られるも、それぞれ新しい道に進むことに。
(文:ぐみ)
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©︎「真夜中にハロー!」製作委員会