『仮面ライダーリバイス』『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』をさらに満喫する方法
ますます重厚感を増しストーリーの先がまったく読めず、回を重ねるごとに面白さが倍々になっていってる『仮面ライダーリバイス』と、今までのスーパー戦隊の概念を覆しコロナ禍に光をもたらした『魔進戦隊キラメイジャー』よりもさらに既成概念を壊してくれた『機界戦隊ゼンカイジャー』。そんな「ゼンカイジャー」から手を緩めることなく、また別のアプローチでスーパー戦隊を崩しに挑んでいる『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』。
まったくもって目が離せない、ニチアサのスーパーヒーロータイムなわけですが、「リバイス」と「ドンブラザーズ」をさらに満喫できる方法があります。
それは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)で配信されている2作品のオーディオコメンタリーを見ること。簡単にいうと、副音声みたいなものです。
番組のスタッフさんや出演者の方が映像を見ながら解説や裏話をしてくれているんですが、これがめちゃくちゃ面白い。
「ドンブラザーズ」のオーディオーコメンタリーは、
ドン1話を田﨑竜太監督と白倉伸一郎プロデューサー
ドン2話を田﨑竜太監督と佛田洋特撮監督
ドン3話を中澤祥次郎監督と田﨑竜太監督
ドン4話を中澤祥次郎監督と福沢博文アクション監督
が担当されています。
なんと豪華な組み合わせ。
特に中澤監督と田﨑監督の組み合わせは、パイロット監督と3話4話の監督の話を一度に聞ける、そうそうない機会です。
パイロット監督は、作品の方向性や世界観を明確に視聴者に伝える役割を担ってらっしゃるわけですが、3話4話の監督さんはその幅を広げる演出をされます。
聞いた話によれば、1話2話の映像が仕上がる前に撮らなくてはならないらしく、その難易度はパイロット監督にも勝るとも劣らないらしいのです。
以前にもここで書かせてもらったのですが、中澤監督は東映特撮において数々の作品で3話4話を担当されている方で(もちろんパイロットも多数担当されてるのは言わずもがな)、「ドンブラザーズ」でも担当になっていることから本作の本気度がわかります。
そんな中澤監督は、田﨑監督の影響を多大に受けてらっしゃると伺ったことがあります。
なんと、そんなお二人のオーディオコメンタリーが聞けてしまうわけです。
TTFC尊い。
あと僕は、白倉さんが語る内容も話し方もめちゃくちゃ好きで、単純にトークスキルが超絶に高く、1話のコメンタリーの聞き応えも相当でした。
個人的な願望としては白倉さんに毎週ラジオをやってほしい。
「リバイス」ももちろん豪華で、
第1話を脚本の木下半太さんと望月卓プロデューサー
第2話を柴﨑貴行監督と望月卓プロデューサー
第3話を渡辺淳アクション監督と百瀬龍介プロデューサー
第4話を杉原輝昭監督と望月卓プロデューサー
そしてちょっと空いて、第25話と第26話を五十嵐三兄弟が話しています。
スタッフさんの話がそれはそれはもう最高なんですが、また違った視点から喋ってくれるキャストさん回も最高。
しかも五十嵐家の秘密が判明してしまった25話の映像を見ながら、いろいろ喋ってもらえるのはうれしいし、何よりもかなりヘビーな25話の衝撃をいい意味で和らげてもいただきました。
より作品を知ることができるオーディオコメンタリーをぜひとも、どんどん配信していただければうれしい限りです。
『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』の副音声も痺れたなぁ。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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