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<考察>『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』このスペクタクルはハリウッド超え!?
<考察>『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』このスペクタクルはハリウッド超え!?
ロシア語を使いこなすコナンから観る探偵の流儀
■ハリウッド映画における英語至上主義問題
#劇場版コナン メディア情報✏️
〈雑誌?〉
?4月13日(水)
「anan」表紙+特集 インタビュー(高山みなみ、古谷徹、白石麻衣、脚本:大倉崇裕、プロデューサー:近藤秀峰)
「週刊ザテレビジョン」インタビュー(白石麻衣)
#ハロウィンの花嫁 pic.twitter.com/5YZRhvHlBb — 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) April 8, 2022
『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』がハリウッド映画を凌駕するスペクタクルである理由は、これだけにとどまらない。江戸川コナンや灰原哀、降谷の言動に注目してほしい。本作にはロシア人が多数登場する。ロシア語で助けを求めたり、主張したりする。その際に、ロシア語を使うのだ。
ハリウッド映画の場合、確かに外国語を使う場合もあるが、基本的に英語で会話が行われる。戦争映画になると、ドイツが舞台にもかかわらず全編英語が使われたりする。クエンティン・タランティーノ監督は『イングロリアス・バスターズ』の中で、この問題を批評的に物語に取り込んでいる。
多様性を物語に取り込むハリウッドにとって、英語至上主義に陥り他の言語に対するリスペクトが薄くなってしまう問題を抱えている中、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』ではあるべき姿をみせているのである。
■探偵とは、相手を知るために相手の土俵に立つことだ
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警察や探偵は、容疑者の行動心理を分析する必要がある。もし、容疑者や被害者がロシア語を使ってきた場合、当然ながらロシア語で歩み寄る必要がある。
相手の言語を知ることが思考回路を知る手がかりになるからだ。相手の土俵に立ち分析することこそが唯一真実に辿り着く方法なのだ。日本語とロシア語を巧みに使い分けていくダイナミックな捜査で着実にプラーミャを追い詰めていく様子に、言語に対する真摯さが垣間見える。
「真実はいつもひとつ」
と言い続ける江戸川コナンは、決して脚力だけで解決する恐るべき子どもではない。
犯人の行動原理を分析するために立場上の振る舞い方や言語を切り替え、恐ろしいロシア人部隊ですら味方に引き入れながら「ひとつの真実」へ辿り着くホンモノの探偵だったのだ。
(文:CHE BUNBUN )
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