『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』100億円へ視界良好!降谷零が新次元のヒットへ導く


 新型コロナによる雌伏の2年間


(C)2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

興行収入100億円に向けて24作目の“劇場版コナン”『緋色の弾丸』の公開が2020年4月17日公開されることがアナウンスされ、メインゲストに『純黒の悪夢』以来の登場となる赤井秀一が登場することも決まりました。

ところが、そこに新型コロナウィルスの感染拡大が立ちはだかります。

映画に限らず、多くのエンターテインメントに暗い影を落とした新型コロナウィルスの感染拡大ですが、“劇場版コナン”もまたその真っ只中に身を置くことになります。

すでにプロモーションの一部は走り出していましたが、東宝は『緋色の弾丸』の公開を丸々1年延期することが発表されました。


(C)2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

1997年から毎年欠かさず(時に特別編も)公開されてきた“劇場版コナン”が途絶えてしまうことになりました。その結果『緋色の弾丸』は新たに2021年4月16日に公開することに。

そして迎えた2021年。新型コロナの感染拡大は収束に至らず、エンターテインメントを囲む状況は変わりませんでした。

4月17日に公開を迎えた『緋色の弾丸』は『鬼滅の刃 無限列車編』以降、大ヒット作品のロケットスタートの爆心地となっているTOHOシネマズ新宿で40回以上の上映回数を確保、IMAXや4DX劇場などの特殊フォーマットでの上映を行われました。

結果、公開3日間で興行収入22.1億円、動員153万人を記録するシリーズ最高となる大ヒットスタートを切りました。


(C)2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

これを『ゼロの執行人』(最終興行収入91.8億円、スタート3日間興行収入16.7億円、観客動員128万人)と『紺青の拳』(最終興行収入93.7億円、スタート3日間興行収入18.8億円、観客動員18.8億円)と比較してみると、対『ゼロの執行人』では興行収入で132%、観客動員で119%となり、さらに『紺青の拳』と比較すると興行収入では117%、観客動員では105%となります。

このスタートを見れば、興行収入100億円はもう目の前と言い切ってもいい状況でした。

ところが、公開2週目の週末となる2021年の2月25日から緊急事態宣言が発令され、対象地区となった東京都と京阪神地区の映画館は休館を強いられました。


(C)2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

人流抑制を目指していたものの、皮肉にも東京近郊の神奈川・埼玉・千葉などの映画館の客足は増えるといった混乱も起きる中での『緋色の弾丸』の興行は急ブレーキをかけられることに。

状況的に仕方がないこととはいえ、シリーズ初の興行収入100億円は持ち越しになってしまいました。それでも『緋色の弾丸』は最終的にシリーズ歴代3位となる76.5億円を稼ぎ出しています。

これだけのハンデがある状況でも、ここまでヒットするということは逆に“劇場版コナン”の凄みを感じさせる数字と言えるでしょう。

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