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「金田一少年の事件簿」第4話レビュー:”真犯人”の名演技に涙…白蛇蔵殺人事件


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1995年の初放送以来、幅広い世代の支持を得続けている謎解きミステリードラマの金字塔「金田一少年の事件簿」。週刊少年マガジン(講談社)で連載された原作は、世界(12か国)累計で1億を超える発行部数を誇るメガヒット作。2022年に30周年を迎えた。

新シリーズは、選りすぐりのエピソードを現代の視点で再構築。主役は道枝駿佑(なにわ男子)。堂本剛(1995年/1996年)、松本潤(2001年)、亀梨和也(2005年)、山田涼介(2013年/2014年)と繋がれてきたバトンを受け取り5代目金田一一(はじめ)を襲名する。

本記事では、第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「金田一少年の事件簿」第4話レビュー

今回一(はじめ・道枝駿佑)たちが遭遇するのは、聖恋島殺人事件に続き初の実写化となる白蛇蔵殺人事件。

家族ぐるみの旅行にきた一と美雪(上白石萌歌)は温泉で剣持警部(沢村一樹)に遭遇。なんでも、とある殺人事件の犯人を追っているのだという。また、旅館の女将・鏡花(りょう)によると、3人が訪れた白蛇村は、白い蛇を神様の使いとして崇めているのだという。

家族ぐるみの旅行だけど、二人以外の家族は全く出てこないのだな……。

3人は、あやしげなマスクで顔を隠した男が旅館に隣接する酒蔵・白蛇酒造に入っていくのを見る。白神家が代々営むこの酒造は、今は音松(小野武彦)が当主を務めている。マスクの男はこの家の次男・蓮月。5年前の家事で行方不明になり、遺体が出ず死んだと思っていたが、最近記憶を取り戻して帰ってきたらしい。火事の後遺症で顔も声も変わっており、なりすましではと疑ったが、DNA検査では”音松の息子”だということが証明されたという。

3人は杜氏見習いの鷺森(岡山天音)の案内で酒蔵を見学させてもらうが、樽の中に浮かぶ蓮月の遺体を発見する。殺害時刻に唯一蔵の中におり、遺体発見後姿をくらました長男・左紺(吉田悟郎)が疑われる。しかし左紺も樽の中で首を吊った状態で見つかる。音松は酒の味がわからなくなってしまい、5年前から長男の左紺ではなく次男の蓮月に跡を継いでほしいと言い出しており、戻ってきた弟が疎ましかったのではと推測されるが……。息子を次々と失った音松は「白蛇様の天罰だ!」と取り乱す。10年前にも音松の妻・琴音が白蛇に噛まれて亡くなっているらしい。

熟練職人の黒鷹(寺島進)によると、亡くなった2人にはもう一人下に弟・黄介(辻岡甚佐)がいたが、火事とともに行方をくらませた。蓮月のいた場所に火をつけたのは佐紺と仲がよかった黄介では、と思われているらしい。

りょう・寺島進・岡山天音。豪華な俳優陣で、この中の誰かが真犯人なのだろうかと予想した人は多かっただろう。特にりょうと岡山天音はあやしい感じがすごくあった。

防犯カメラの映像を見て、一はあることに気づく。
「謎はすべて解けた」関係者を集めた一は、この中に犯人がいると言い推理を伝える。手提げかばんの持ち方から検証した結果、カメラに映った佐紺が蔵に入ってきたときと出ていくときとでは持ち方が違う。犯人は鷺森だというのだ。でも、最近見習いとして入ってきた鷺森がなぜ彼らを殺さねばならなかったのだろうか。

真相は驚くべきものだった。なんと鷺森は、この家の三男・黄介だったのだ。5年前、蓮月のいた場所に火をつけたのは黄介ではなく、佐紺だった。父親が長男の自分を差し置いて弟に跡を継がせると聞き、おかしくなったのだという。黄介は止めようとしたが木材で頭を殴られ、なんとか蓮月を助けようとして自分も大やけどを負い、記憶を失っていたのだ。

記憶が戻ったきっかけは、白蛇酒造の酒を飲んだことだった。佐紺が作った酒は以前にくらべかなり不味くなっており、怒りで記憶を取り戻したらしい。黄介は、整形で顔を変え、見習いとしてこの家に入り込んだ。そして佐紺が酒蔵を売り飛ばそうとしていることを知ってしまい激怒した。蓮月を殺し、大事な酒の味を落とし、さらに売り飛ばそうとするとはと。

ちなみに蓮月はおそらく5年前の家事で亡くなっており、なりすましていたのは鬼門という、剣持が追っていたヤクザの男だった。この家に入り込もうと、黄介に協力を強要したのだ。

鷺森=黄介は、まず蓮月になりすました鬼門を殺害。実は一たちが酒蔵を見学していたときに見せてもらった酒樽はフタでかさ増しされており、下には鬼門の死体が入っていたのだ。犯行のタイミングを勘違いさせるため、あえてそこに酒が入っている状態を見せたのだった。同時に薬で気を失わせた佐紺も隣の樽に入っていた。そして首を吊る状態にし、死の直前に自分が弟・黄介だということを明かしたのだった。

鷺森が犯人だったというのはやっぱりと言ったところだったが、一の言う通り「誰よりも酒造のことを想っていた」黄介・岡山天音の演技には、予想できないところで感動させられた。この家に殺人犯の息子はいらない、僕はあなたの息子ではないと、呼びかける音松に応えず冷たく去っていく黄介。だが走り去る車の中で、父の声を聞きながら涙する泣きの演技には、思わずもらい泣きしてしまうほど心を動かされた。

子どもの頃の写真では仲が良さそうだった三兄弟。協力してやっていく道はなかったのだろうか。圧倒的に悪いのは佐紺なのだが、長男を差し置いて次男に跡を継がせる……というのが面白くない気持ちがあるのは無理もない(殺していい理由には決してならないが)。だが佐紺が作るようになって味は落ち、さらに売り飛ばそうとするほど酒造に愛情がなかったのだから、ある意味音松の見立ては確かだったともいえる。

三兄弟の次男に跡を継がせようとする……ちょうど今クールやっている別作品「やんごとなき一族」が全く同じシチュエーションで思い出してしまった。あちらはみんなが幸せになれるといいのだが、どうだろう。

ちなみにあやしさプンプンだった鏡花は、殺人事件には関わっていなかったが後妻業の女だったことが発覚し逮捕された。音松も狙われていたのだが、白蛇の呪いを気にした音松が彼女のために再婚はしなかったことで命びろいしたようだ。切ない展開のなかでちょっとクスッときてしまうエピソードだった。

次週は「トイレの花子さん殺人事件」。原作では「亡霊学校殺人事件」というタイトルで、これも初の実写化だ。怪談系が苦手なので怖いけど、楽しみだ。


(文:ぐみ)

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