「明日カノ」第7話:高野洸が演じる“楓”の破壊力。ホストにハマるのも理解できる!
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累計発行部数300万部突破したをのひなおの人気漫画「明日、私は誰かのカノジョ」(マンガアプリ「サイコミ」で連載中)がMBS/TBSドラマイズムにてドラマ化。2022年4月12日放送スタートした。
悩みを抱えて生きる5人の少女を描いた本作。一週間に一回レンタル彼女としてお金を稼ぐ「雪」や、孤独を抱えて寂しさを男で紛らわす「リナ」、見た目に固執して整形を繰り返す「彩」、周りに流されず、“自分”を持っていると語る「萌」、夜の街で“今”を生きる「ゆあ」らが各章で主人公となり物語が進む。
本記事では、その第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「明日、私は誰かのカノジョ」第7話レビュー
私は他の子と違って、“私”を持っている。そんな風に自分を言い聞かせてきた大学生の萌(箭内夢菜)。彼女は行きつけのバーで出会ったばかりの優愛(齊藤なぎさ)に誘われ、初めてホストクラブへ行くことに。大丈夫、これはただの経験。そのハズだったーー。
「明日、私は誰かのカノジョ」第7話は、誰もがお姫様になれるキラキラとした世界に萌が足を踏み入れる場面から始まる。
ホストクラブには詳しくないが、どうやら「初回」という仕組みがあり、初来店時はお会計が1・2時間の飲み放題で2000円〜3000円に収まるらしい。その初回を目当てに色んなホストクラブを周り、同じ店には二度と行かない人たちのことを「初回荒らし」と言ったりもする。
そんなにカジュアルに遊べるなら、経験のために行ってみてもいいかな〜と女性に思わせるシステムだ。一方で、気軽に足を踏み入れたつもりがどっぷりハマってしまう可能性もある。
でもホストって、派手な髪色・社交的・女癖が悪い・金遣いが荒い等々、もれなく全員チャラいんでしょ?みたいな偏見を持たれがち。いわゆる学校だったら“陽キャ”と呼ばれる人種で、そうじゃない人からしたら何がいいんだろうと思うかもしれない。
萌も華の大学生でありながら、自分とは対照的なその人たちを心の中で見下していた。だから当然、「ホストには絶対ハマらない」と高を括っていたのである。実際、かわるがわる萌のテーブルについたホスト達はほとんどが彼女の性格には合わなかった。ただ一人を除いて。
今回から藤原樹(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)演じる優愛の担当ホスト・ハルヒと、高野洸演じる同じお店のホスト・楓が本格登場となった。二人とも漫画からそのまま出てきました?と思うほど、再現度の高いビジュアルだ。
でもそれだけじゃない。ハルヒは優愛が依存するのも理解できるほど、雰囲気からしてカリスマ性を放つ一方で、他のホストとは違って落ち着いたところもあるのが伝わってきた。そして、何より驚いたのが高野演じる楓の破壊力。最初に萌のテーブルに顔を出した時から「こいつはヤベエ」感を出していた。
高野洸といえば、ミュージカル「スタミュ」の虎石和泉(ティエラ)や、舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageの山田一郎などを演じてきた人気2.5次元俳優の一人。舞台上ではとてつもない輝きを放っているのに、楓を演じる彼は暗黒のオーラに包まれている。
他のホストに比べると地味だし、雰囲気が親しみやすくてつい心を許してしまうけど、一度関わったら最後。もう一生抜け出せなくなるほど、どっぷりハマってしまう危険な魅力が楓にはある。
楓からLINEでお礼のメッセージを“受け取った”萌が、レンタル彼女店の客に、楓と同じような営業のメッセージを“送る”雪(吉川愛)とすれ違う場面に鳥肌が立つ。萌さんは大丈夫ですよ、萌ちゃんは大丈夫よね……彼女の行きつけのバーで店員たちの語る言葉が不穏に響いた。
“ホスト編”開幕である。
(文:苫とり子)
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(C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS