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2021年06月04日

「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」第10話までのネタバレ感想|後味すっきり、最終回も少しの勇気をもらった

「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」第10話までのネタバレ感想|後味すっきり、最終回も少しの勇気をもらった



「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中のためこう原作の人気コミックが待望のドラマ化!ドラマ「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」が、2021年4月1日より読売テレビ・日本テレビ系全国ネットで放送スタート。

美しいものが大好きだけれど、仕事に熱中しすぎて自身の見た目に無関心なマンガ編集者・和子(わこ)と、モデルの仕事をしていて、女性と見まがう美しいジェンダーレス男子・周(めぐる)の恋を描くラブコメディー。

連続テレビ小説『おちょやん』に出演し、ディズニー映画『ラーヤと龍の王国』では主人公の声を担当した吉川愛と『仮面ライダージオウ』や映画『約束のネバーランド』で注目を集めた板垣李光人がW主演を務める。

もくじ

・第1話あらすじ&感想

・第2話あらすじ&感想

・第3話あらすじ&感想

・第4話あらすじ&感想

・第5話あらすじ&感想

・第6話あらすじ&感想

・第7話あらすじ&感想

・第8話あらすじ&感想

・第9話あらすじ&感想

・第10話あらすじ&感想

・[]カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。』作品情報

第1話あらすじ&感想

第1話のあらすじ


漫画誌の編集者・和子(吉川愛)は、美しいものが大好き。その一方、仕事や“推し”のことに全力で自分自身のことは二の次になってしまいがちだった。仕事ができて周囲への気遣いを忘れない編集長のあさひ(水野美紀)に憧れている。

ある日、和子は同期のファッション誌編集者・玲 (中川大輔)から撮影を手伝ってほしいと頼まれる。撮影現場へ行くと、
人気モデルのキラ(桐山漣)が現れる。和子は、キラの美しさに見とれる。その時、キラを追ってやってくる男性がいた。女性と見間違われるほど美しい彼は、和子の高校時代の後輩・周(板垣李光人)。周は、キラのスタイリストをしていた。思いがけない再会に、和子はビックリ。周は和子のことを「僕のずっと好きな人です」と宣言し、いきなり抱きしめる。「ええええ―――!?」ますますビックリして動揺する和子....。

仕事を終えた和子が会社を出ると、周が待っていた。和子と周は、お茶をすることに。周は、上京してファッションショップで働きながらキラのスタイリングを担当していた。和子は、美しくなった周をまぶしく感じる。

「頑張れたのは、和子ちゃんに会いたかったからだよ」
周は、和子を追いかけて東京に出てきたのだった。

キラを起用した企画がしばらく続くことになり、和子は再び取材を手伝う。キラはわがまま放題で、和子たちは振り回される。あせった 玲が起こしたミスでキラは機嫌を損ね、「帰る」と言い出す。このピンチに、和子がとった行動とは――! ?


第1話の感想:そっと背中を押してくれる“今っぽい”ドラマがスタート!

「おじさんはカワイイものがお好き。」のスタッフが再集結!ということで、個人的にとても楽しみにしていたドラマがスタートした。

ともにドラマ初主演となる吉川愛と板垣李光人を囲むのは、カラコンをして中性的なファッションに身を包んだ人気モデル・キラを演じる桐山漣、“鉄の女”・鉄村役の水野美紀。さらにはおいでやす小田が、KOUGU維新がいる。一見、ドタバタ劇なのかな?と思いきや、あたたかなメッセージ性のある作品だった。

美しいものが大好きだけれど、自分のことには構わないマンガ編集者の和子と、古着屋でアルバイトをしながらスタイリストもこなす美しすぎる周。高校の先輩後輩だった2人は、5年後、運命的な再会を果たす。そして、美少年・周が和子のことをこう言うのだ。「僕のずっと好きだった人です」と…。

ほとんど妄信的なのでは?とすら感じる恋心の理由は、その後の回想シーンで明らかになる。男なのに髪が長い、女子生徒用のネクタイをしている…そんな理由で上級生からいちゃもんをつけられていた周。それを見つけた和子は、「こんな田舎で…どこの遺伝子経由で…君、最高にかわいいじゃん!」と周に詰め寄る。そして、「笑って、自信持って」「かわいい!」という和子のストレートな賞賛に、周はどんどんと自信をつけていく。ここ、見ていて思わず微笑んでしまった。心の底からじんわり元気が湧いてくる。そうか、周はこの和子の言葉によって、ありのままの自分として生きる勇気を与えられたのか。ちょっと重いかもしれないが、そんな風に感じられた。

そして、和子が口にしたその言葉は周自身の言葉となり、今度は5年後の和子を救う。“女子”という価値観や、“普遍的なもの”にがんじがらめになっていた和子が解放されていく。スランプに陥った作家への「いろんな人がいて、いろんな考え方や、好きがある。それが私たちが生きている今だから」という言葉は、同時に和子自身にも向けられた、この作品の大きなテーマだろう。そのままでいいんだよ、とそっと背中を押してもらえた気分だ。そして、自分の“好き”を伝えることは相手の勇気になるものなのだと、改めて気づかされた。

…なんて、ちょっと真面目に考えすぎてしまったけれど、1話ラストでは“お試し期間”に入った2人。キラと鉄村にも恋の予感がプンプンする(キラが「おもしれぇ女…」と呟いたときには、思わずテレビの前で叫んでしまった)。それぞれがどんな恋愛模様を描いていくのか、今後の展開に期待したい。

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(c)読売テレビ

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