「悪女(わる)」第7話:“悪女”の麻理鈴(今田美桜)、社内政治に挑む!



深見じゅん原作の人気コミック「悪女(わる)」が、30年の時を経て再びドラマ化。
今作がドラマ初主演となる今田美桜が三流の大学を四流の成績で卒業した、ポンコツだけどポジティブな新入社員・田中麻理鈴を演じる。共演に江口のりこほか。

本記事では、第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。


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「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」第7話レビュー

現社長が突然倒れ、「オウミ」は大荒れの予感。社内は専務の島田(小木茂光)派と、社長の息子・伝弥(野間口徹)派に分かれる。島田から3年以内に女性管理職を5割に増やす計画、通称「JK5」に賛同してもらった峰岸(江口のりこ)も会社が一気に変わると期待十分だ。

「女は政治ができない。だから出世できないなんて言われたこともある」

社内政治とは、自分のやりたいことを組織で実行するための力。つまり“根回し”とも言えるが、それに一番向いてなさそうなのがまっすぐすぎる性格の麻理鈴(今田美桜)だ。しかし、そんな麻理鈴は第7話で「悪女」としての頭角を現し、ある偉業を成し遂げる。

島田専務とは違い、人望も商材もない伝弥主導の「未来プロジェクト」に参加を決めた麻理鈴。伝弥は突拍子もなくテーマを“宇宙”と掲げ、多くのメンバーは理由をつけてどんどんプロジェクトを去っていった。

残されたのは、麻理鈴と専業主婦になることを夢見る婚活女子の根津(北乃きい)だけ。しかも、根津は企画開発部に所属する島田派の如月(味方良介)から、「結婚を考えてもいい」という条件で伝弥へのハニートラップを命じられていた。

だが、麻理鈴と根津はプロジェクトを進めていくうちに意外な伝弥の一面を知る。彼は頼りなくて空気が読めないところもあるけど、思いやりがある。それに、倒れた父親の介護についてもひとしれず真剣に頭を悩ませていた。

根津にも祖母の介護経験があり、ふたりは意気投合。麻理鈴も含めた3人で“介護”をテーマにプロジェクトを進めていく。嫌な奴だと思っていたのに、いつの間にか伝弥のことを応援していた人も多いのではないだろうか。彼もまた社内政治には向いていないが、会社の上に立つのはこういう尊敬できる人がいい。

一方、今回で株が急降下したのは、島田専務の方。島田は次期社長の座を射止めると確信した途端、現役員の反発を恐れて「JK5」を白紙に戻したのだ。彼を慕っていた峰岸からすると、とんでもない裏切りだ。

そんな峰岸のピンチを救うべく、麻理鈴はかつてない悪女の顔を見せる。未来プロジェクトを取材した番組の生放送で、伝弥が島田を次期社長に推薦した後、「JK5」の概要をすべて明かしたのだ。これによって、島田は完全に逃げ場がなくなり、目標を達成せざるを得なくなった。派閥争いの結果、今回は麻理鈴に軍杯が上がったといえよう。

ただ一生懸命でまっすぐなだけではなく、悪女としての力をつけて成長を遂げていく麻理鈴。「オウミ」内でもどんどん”麻理鈴派”が増えてきている。そんな状況に危機感を覚えたのか、島田から麻理鈴に窓際部署である備品管理課への異動命令が。階段を転げ落ちるように出世から遠ざかった麻理鈴の反撃を期待したい。

(文:苫とり子)


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