「探偵が早すぎる」第9話:ついに黒幕が判明……と思いきや!?命を狙われ続ける一華(広瀬アリス)
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広瀬アリス、滝藤賢一主演の日テレ系ドラマ「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」が2022年4月14日より放送スタート。
事件が起こる前に「犯人が仕掛けたトリック」を暴いてしまう、史上最速の早すぎる探偵が再登場!大人気コメディミステリーの2期では、どんな痛快な展開が待っているのか?
本記事では、第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」第9話レビュー
前回の終盤で倒れ、病院に運ばれてしまった宗介(萩原利久)だったが、なんとか一命を取り留めバーに復帰。そんなに簡単に退院してしまっていいのだろうか……と見ているほうはヒヤヒヤしてしまうが、体調は問題ないようだ。その後、様子がおかしくなる宗介。やたらと一華(広瀬アリス)の動向を気に掛けるのである。いや、一華というより、千曲川(滝藤賢一)のことを気にしているようだ。一華の行動を、千曲川がどれだけ把握しているのか、それを知りたいようである。
宗介は前回から怪しい動きを見せていた。それはまるで、彼こそが闇サイトの運営をーーつまり、一華に懸賞金をかけ殺そうとしている真犯人なのではないか? と思わせるような素振りだ。彼や葉子(木下彩音)の父親である美津山宗太(和田聰宏)と手を組み、何かを企んでいるのではないかと読んでしまいそうになる。
店の仕入れのために、と地方の農家を訪れる宗介と一華。そのついでに、と宗介の趣味である寺巡りを楽しむ二人。寺にまつわる知識を披露する宗介の饒舌っぷりや、雑念まみれでまともに座禅できない一華の様子が面白い。
しかし、ここでも一華は命を狙われる。
細工された寺の看板が頭上から落ちてくるよう仕向けられたり、展示されていた火縄銃が発砲したり。実行犯は、またもや懸賞金につられた者たちのよう。そして、闇サイトに一華の殺害を依頼した張本人とは……。
宗介は地方を訪れる前、婚約者である奈々(堀未央奈)にそのことを伝えていた。「一華とともに」行くこともハッキリと。
中盤から「もしや……?」と思ってしまったが、予想は当たってしまった。闇サイトの犯人は奈々だったのである。わざわざ仕入れのため地方に行ったのも、千曲川が考えた罠だった。千曲川と宗介は協力し合い、危ない橋を渡ることで真犯人を誘き出そうとしたのだ。
まんまとその手にかかってしまった奈々。すべてがバレ、千曲川によって”トリック返し”され……そうになったのだが、その前に自らの手で薬を飲み、意識不明の状態に陥ってしまう。
このまま奈々が生死を彷徨うとしても、闇サイトの犯人がわかったのなら、少なくとも一華の命は安全になるかと思われた。
しかし、どうもおかしい。このままチャンチャンと一件落着になるとは思えない。
闇サイトに一華の殺害依頼を出したのは奈々だ。しかし、闇サイトの運営側に”真の黒幕”がいるはずである。そこを叩かない以上、まだまだ一華は命を狙われ続けるだろう。
ここで気になるのは、病院のベッドに伏せる奈々の手をとり「あとは任せろ」とつぶやいた宗介の真意である。あとは任せろ、とは……?
やはり、真犯人は宗介なのか。
それとも、未だ姿を見せない宗太なのか。
はたまた……。
まだまだ”早すぎる探偵”千曲川の出番は、残されているようだ。
(文:北村有)
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