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2021年09月14日

「武士スタント逢坂くん!」第8話レビュー:B-BOYになった逢坂くん?鶯谷の切ない恋にきゅん!(ストーリーネタバレあり)

「武士スタント逢坂くん!」第8話レビュー:B-BOYになった逢坂くん?鶯谷の切ない恋にきゅん!(ストーリーネタバレあり)




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ジャニーズWESTの濵田崇裕が主演するドラマ「武士スタント逢坂くん!」7月26日(月)より放送開始した。

「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されたヨコヤマノブオ原作の漫画を実写化した本作は、江戸時代からタイムスリップしてきた武士で春画師の逢坂総司郎が漫画家アシスタントとなり、「エロ」「恋」「自分の春」を見つけ出していくストーリー。

本記事では、その第8話を紐解いていく。

「武士スタント逢坂くん!」第8話レビュー

ラブコメを嫌う鶯谷。その理由は、彼が後輩編集者・ひづきに恋をしていて、しかもそれがうまくいっていないからなのでは?と考える逢坂くんたち。

ただ、鶯谷の主観は別にして、逢坂くんと丹内が作ったラブコメのネームを宮上は「甘い」と辛口批評。「逢坂くんは(自身の)“嫌い”を見つめられていない」ということで、逢坂くんが受け入れたくない存在=鶯谷を研究しようと提案する。

まず、逢坂くん、宮上、丹内は鶯谷の尾行をスタート。鶯谷の真後ろで彼と一体になって動く逢坂くん。その所作は忍者を意識したものらしい。見事に気配を消して、鶯谷とともに編集部に潜入できた。(見ていた丹内が「入館証ありますけど」と突っ込んではいたけれど…)




編集部に潜入した一行。そこで逢坂くんはひづきに接近。彼女の背後の触れるか触れないかギリギリのところで「ぬくっ…」と体温を感じる。このくっつきそうでくっつかないもどかしさこそがラブコメの距離だと教える宮上。どうやら逢坂くんはそもそもラブコメがどういうものか理解していなかったらしい。だとすれば、ネームが甘かったのもうなずける。

一方、宮上の仕事場では、緋村と瀬戸が二人きりに。逢坂くんの影響なのか、彼らも自分たちの創作物について模索しているようだ。瀬戸の描いたまん画を見ながら会話する二人。ちょっといい感じに見えなくもない。

その後、逢坂くんたちは鶯谷とひづきを近づける「ドキッ!ハプニングだらけのラブコメ大作戦」を開始。まず、鶯谷とひづきが曲がり角でぶつかるように仕向ける。これぞラブコメのド定番だ。その後もあれこれ作戦を駆使して、ひづきの心を鶯谷に向けさせようとする。

その甲斐あってか、なんと鶯谷とひづきは一緒に外出。逢坂くんたちはもちろんその後をつける。哺乳瓶ドリンクを買ってツーショット写真を撮る二人。はしゃぐひづきに対して、鶯谷は相変わらずあやしげ。緊張のせいか、ジュース片手にベロをちょこちょこ出してみせるのがなんともおかしかった。

その後も、
「(ドリンクを)一口いいですか?」(ひづき)
「うぬぬぬぬ…」(鶯台)
と、絵にかいたようなラブコメを展開する二人。

そのもどかしさに大喜びする宮上たち。そして、あと一歩距離を縮められたら…というところで、逢坂くんが動いた。



ベンチに座ってなんだかいい雰囲気になっていく鶯谷とひづき。そこへ突如B-BOY風の男が絡んでくる。もちろん逢坂くんである。鶯谷がひづきの前で男としての力をアピールできるようにと企てた作戦だった。「ようようよう」「見せつけてくれるじゃねえか」とBADなセリフもしっかり決めた逢坂くん(おそらくまん画を読んで勉強したのだろう)。ただ、ちょんまげがちゃんと隠せてないし、途中で「おのれ」と言ってしまう。このあたりがやっぱり逢坂くんである。

ただ、ここで予想外の展開。B-BOYの逢坂くんに強烈なパンチで反撃したのは、鶯谷ではなくひづきだった。「せからしか!」とすごむ彼女。見た目のかわいらしさからは想像もできない豹変ぶり。その後、ハッと我に返ったひづきは困惑してその場を去ってしまう。そんな彼女を愛しげに見つめる鶯谷。ひづきが見せたギャップのおかげでさらにハートをつかまれたらしい。

結局、鶯谷にすべてがバレて、宮上の仕事場で彼に謝罪する逢坂くんたち。ただ、一日見てきたおかげで、宮上は鶯谷に親しみを覚えていた。鶯谷に「きゅん」としたという宮上。それを「昂ぶり」だという逢坂くん。そんな彼らを前に、鶯谷は「昂ぶりのない人間がいたらどうするんだ…」と自身の苦悩を打ち明ける。これこそが、彼がラブコメを嫌う真の理由だった。

「まん画ってのは、自分だけ 楽しけりゃいいってもんじゃない」と立ち去ろうとする鶯谷。しかし、そんな彼の前で、逢坂くんは裸になって窓ガラスに絵を描く(「敷金!」と悲鳴を上げた宮上が気の毒ではあったが…)。描いてみせたのは哺乳瓶ドリンクを手にしたひづきの姿だった。

ひづきを深く知ったからこの絵が描けた。この絵に込めたのは昂ぶりではない、鶯谷の笑顔が見たいという思いだ…と語る逢坂くん。愛や春とは決して男女の交わりだけではない。鶯谷の姿を通して、彼は人の心の複雑さを学んだのだった。



「男を見せる方法は他にもある」と鶯谷の手をとる宮上。そして、その方法は「相撲」だと緋村が提案する。逢坂くんも「もっと鶯谷殿から学びとうございまする」と鶯谷と見つめあうのだった。

先週までは嫌な奴ぶりばかりが目に付いていた鶯谷。しかし、この8話であふれる人間味を見せたおかげで、みんなが彼の恋を応援するようになった。ひづきを前に何もできなくて、それでも恋焦がれて、叶わぬ恋に胸がはりさけそうな顔をしていた彼。筆者もさすがに「きゅん!」とせずにはいられなかった。こんな切ない片思いをする男子を見たのは久々。表情豊かに鶯谷を演じた高嶋政宏がただただ見事だった。

残すところあと2話となった本作。しかし、まだまだ逢坂くんのまん画道はエンジン全開だ。次回は2話以来の相撲回。男と男の戦いを経て鶯谷がひづきにどう想いを伝えるのかをまずは見守りたい。



「武士スタント逢坂くん!」第8話ストーリー



「ラブコメ大作戦!?好きを伝えるには嫌いを知るべし」

江戸時代から令和にタイムスリップしてきた春画師である武士・逢坂くん(濵田崇裕)は、マンガ編集者・丹内(久保田紗友)と作った「ラブコメ」マンガを、丹内の上司で敏腕マンガ編集者・鶯谷(髙嶋政宏)に全否定され、ビリビリに破かれてしまう。

逢坂くんの漫画の師匠・宮上(今井隆文)は、鶯谷のラブコメ嫌いは、「鶯谷の後輩編集者・ひづき(尾崎由香)への片思いが原因では?」と分析。

そこで、鶯谷にラブコメを体感させるべし!と考え、 逢坂くん、宮上、丹内で【鶯谷とひづきのラブコメ大作戦】を決行!

なぜ、鶯谷は恋に奥手になってしまったのか?ひづきと鶯谷の接点を作るには!?

逢坂くんが、忍者に、B-BOYに!?

ひと肌脱ぎまくって、頑張るのは、『好き』だけでない『嫌い』を知るのが作品作りで大事だから…!果たして、逢坂くんの作戦は成功するのか!?

(文:田下愛)


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(c)ヨコヤマノブオ・小学館/NTV・JStorm

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