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2022年07月03日

アニメ「呪術廻戦」14話:交流会前夜。会話から垣間見えたそれぞれの関係性

アニメ「呪術廻戦」14話:交流会前夜。会話から垣間見えたそれぞれの関係性



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テレビアニメ「呪術廻戦」第1期が2022年4月3日(日)より放送スタート。

『劇場版 呪術廻戦 0』は大ヒットし、2023年にはテレビアニメ第2期の放送が予定されている。

本記事では、第14話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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呪術廻戦 第14話「京都姉妹校交流会 団体戦⓪」レビュー


オープニング&エンディング曲も変わり、アニメ1期も後半戦へ突入。

ともにダメージを追い、温泉っぽいところで療養中(?)の漏瑚(じょうご)や真人。漏瑚、真人が温泉にものすごい勢いで飛び込んできてお湯をかぶったことに対しては怒らないんだ。自分たちの目的のため、宿儺の指をすべて集めて宿儺に献上するという夏油のプランを聞き同意する漏瑚。結果自分たちがぜ滅しても問題ないと言う。

「いいだろう、100年後の荒野で笑うのは儂である必要はない、呪いが人として立っていればそれでいい」というセリフは心に残る。自分を含めた個々の生き死になどどうでもいいと思えるほどの目的、「呪いこそが本物の“人間”として認められる」が叶えばいい。矜持を持って生きている(呪いに生きているという言い方が適当かはわからないが)漏瑚には、ものすごく人間臭さを感じて何だか嫌いになれない。

でも、そんなに誇りを持っているなら自分たち“呪い”を人間よりさらに上の存在として位置付けてもいいのに、“人間”として認められたいと願っているところが興味深い。

五条先生とナナミン、大人2人の会話(どちらかというと大人と中身は永遠の子どもみたいな感じではあるが)も印象的だった。いつもの調子でわけのわからない軽口を叩き「五条悟の大好きなところで山手線ゲーム」「全部!」と始める五条先生に「その調子で頼みますよ、今の虎杖君にはそういう馬鹿さが必要ですから」と言うナナミン。順平の件から間もないため、虎杖の受けたショックを気遣っているのだ。

順平の家に出現した宿儺の指の件で「(虎杖に)言ってません。彼の場合不要な責任を感じるでしょう」「オマエに任せて良かったよ」という会話に二人の信頼関係が垣間見えてよかった。「信用しているし信頼している(でも尊敬はしてません)」って言ってたもんな。それぞれが虎杖のこと気にかけてるんだなというのがわかるのもいい。

そこへ結構元気そうに表れる虎杖。感動の再会にわくわくする虎杖、サプライズを提案して風呂敷を広げまくる五条先生、めちゃくちゃなことを言ってるのにノリノリな虎杖。ある意味息の合う二人を見ながら「生きてるだけでサプライズでしょうよ」とつぶやくナナミンのツッコミのキレ。三者三様でいい。

そういえば今日(本記事の公開日、7月3日)はナナミンのお誕生日だ、めでたい。

その頃高専東京校に京都校の面々が到着、お互いけん制し合ってムードは険悪。そこに遅刻して現れた五条先生の押してきた台車に虎杖が入っていて登場したのだが、伏黒と野薔薇微妙な表情で固まり、京都校のメンバーはその前に五条が渡した海外のお土産・とある部族のお守りに夢中。思っていたのと違う反応に衝撃を受ける虎杖。

虎杖の乗ってる台車を蹴って「おい、何か言うことあんだろ」と言い、生きてるのを黙っていたことを謝らせる野薔薇。何だかんだいってめちゃくちゃ悲しんでたんだろうなというのがわかる。

「大丈夫か?」「何かあったろ」と聞く伏黒に、一瞬ごまかそうとした虎杖が見抜かれているのを察して「あった」と言うやりとりもいい。伏黒ってめっちゃ友達甲斐あるいい奴だな……。行動や発言に一切相手にどう思われないみたいな計算がない。思えば東京校のメンバーはみんなそうかもしれない。

野薔薇「真希さんのためにも」真希「そーいうのやめろ」棘「明太子!!」パンダ「そう!! 真希のためにもな!!」真希「そーいうのやめろ」虎杖「へへっそんじゃまぁ勝つぞ」真希「何仕切ってんだよ(蹴り)」という一連のやり取りのテンポが良くて、すっかり虎杖も含めて東京校の雰囲気が出来上がってていい感じ。

それにしても楽厳寺学長、京都校の生徒たちに「虎杖を殺せ」と命じるのは学長としてどうなんだ、ほんと真っ黒だな~。虎杖が生きていたのを楽厳寺が見た瞬間の五条先生の「いやー良かった良かった、びっくりして死んじゃったらどうしようかと心配しましたよ」という煽りと「糞餓鬼が」とキレるやりとりも面白い、五条先生一生嫌いなやつを煽っていってほしい。

京都校のメンバーで前回登場時は伏黒を吹っ飛ばした東堂、学長のことも加茂のことも恐れずアイドル・高田ちゃんの出演番組をリアタイすることを優先、「女の趣味の悪いオマエらにはとうの昔に失望している、謀略・策略勝手にやれよ、但し次俺に指図してみろ 殺すぞ」と言い残して退場。相変わらずゴーイングマイウェイだけど、楽厳寺学長の言うことを聞くよりは全然いいなとも思うし、好き勝手してもそれ以上言えない圧倒的な強さはみんな認めているんだろう。

五条が歌姫に話していた高専にまぎれた内通者の話も気になった。
次回から、いよいよ京都姉妹交流会!

呪術廻戦 第14話「京都姉妹校交流会 団体戦⓪」ストーリー

虎杖たちから逃れた真人は、夏油らと合流し、あるプランを進めようとする。一方、呪術高専では“京都姉妹校交流会”が行われようとしていた。伏黒と釘崎、二年の真希、棘、パンダが集合するが、そこに東堂ら京都校の面々も到着。早速一触即発な空気の中、さらに遅れて五条が駆けつけあるサプライズを行う――。

(文:ぐみ)

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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

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