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2022年07月20日

「ユニコーンに乗って」第3話:最高の“ビジネスパートナー”佐奈(永野芽郁)×功(杉野遥亮)の過去が切ない

「ユニコーンに乗って」第3話:最高の“ビジネスパートナー”佐奈(永野芽郁)×功(杉野遥亮)の過去が切ない

(C)TBS/撮影:加藤春日

(C)TBS/撮影:加藤春日

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永野芽郁主演のTBSテレビ火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」が、2022年7月5日放送スタートした。

大北はるかが脚本を手掛けた完全オリジナルストーリーの本作は、スタートアップ企業の女性CEOが突然部下としておじさんサラリーマンが転職してきた中、仕事や恋に奮闘していく“大人の青春”ドラマ。若きCEO・成川佐奈をTBSドラマ初主演となる永野芽郁、佐奈の部下となる小鳥智志を西島秀俊が演じる。

本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「ユニコーンに乗って」第3話レビュー

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

学生時代から佐奈(永野芽郁)を一途に思い続ける功(杉野遥亮)。「ユニコーンに乗って」第3話では、二人が出会ってからのストーリーが描かれた。

大手不動産グループの一人息子として生まれた功は学生時代、空虚感を抱えながら生きていた。

容姿端麗で生い立ちは最強。プログラミング能力も高く、成績も良し。

誰からも羨まれる存在だが、功は卒業したら父親の跡を継ぐことが決まっていて、やりたいことも夢もない自分を蔑んでいるようだった。

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

そんな功の人生を大きく変えたのが、佐奈との出会いだ。恵まれた環境を持たずも、「全ての人が平等に学べる場所を作る」という夢に向かってひた走る佐奈。

最初は自分とは何もかも真逆の彼女に対するただの興味だったのかもしれない。だけど佐奈の夢に協力する過程で、功は初めてやりがいを手に入れた。

佐奈に対する興味もいつしか尊敬に変わり、尊敬は恋心に変わっていく。

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

ビジネスコンクールで優勝したら起業。そんな一つの目標に向かい、佐奈と功、そして次郎(前原滉)は多くの時間を共に過ごした。

学生時代特有のちょっとしたことで壊れそうな、だけど絶妙なバランスで保たれている人間関係が眩しい。

佐奈と功はたしかに惹かれ合っていた。でも、佐奈が功と最高の“ビジネスパートナー”になることを選んだのは、互いの居場所を守るため。

(C)TBS/撮影:加藤春日

(C)TBS/撮影:加藤春日

それは恋人よりも持続可能な関係性を望んだとも言えるが、功の気持ちを考えると切ない。

彼が30歳までは恋愛しないと決めている理由は、この時「もしお互いに30になっても相手がいなかったら、その時は結婚するのもありだよな」と独り言を呟いたところ、佐奈がたまたま寝言で「うん」と答えたからだった。

杉野遥亮の佐奈を見つめる表情がたまらない…!どうか報われてくれ、と視聴者の願いが合致した瞬間だった。

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

そんな中、「ドリームポニー」の仲間になった小鳥が二人の関係にどんな影響を与えていくのだろう。小鳥は小鳥で、早智(広末涼子)との恋が芽生えそうな予感だが、彼の存在が徐々に佐奈にとっての支えになりつつあることが気になる。

無意識のうちに父親を求めているのか、それとも男性として惹かれているのか。いずれにせよ、小鳥の登場で功に焦りが芽生え始め、佐奈との関係に変化が現れることは間違いない。

その時、私たちは誰を応援すればいいのか。もうすでに頭を抱えてしまいそう。

(文:苫とり子)


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