「六本木クラス」8話:顔芸対決とビラ撒き祭り勃発!?史上最高の”華麗なる裏切り”



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竹内涼真主演、テレビ朝日系列木曜ドラマ「六本木クラス」が2022年7月7日より放送スタート。

Netflixで配信されるや否や、日本でも大人気となった韓国ドラマ「梨泰院クラス」のジャパンリメイクとなる本作。主人公・宮部新を竹内涼真、初恋の相手・楠木優香を新木優子、新が経営する居酒屋のスタッフ・麻宮葵を平手友梨奈が演じる。

本記事では、第8話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「六本木クラス」第8話レビュー

今回の第8話、おそらく「六本木クラス」史上最高の、いわゆる”神回”になったのではないだろうか。

葵(平手友梨奈)を長屋へスカウトしに来た龍河(早乙女太一)、葵の聡明さが光り、件の事件にまつわる自白を録音&ネット公開され窮地に立たされる

これをきっかけに龍河を立件できれば、長屋会長(香川照之)を解任させ、代わりに相川専務(稲森いずみ)を会長に引き上げることが可能だ。これまでも会長は、長男である龍河がどれだけ不祥事を起こそうとも「家族だから」の一言で擁護してきた。今回も同じ行動に出れば、もはや家族経営の長屋は株主たちからも世間からも信用を失い、失墜することになる

そうすれば、新(竹内涼真)の復讐劇が、また一歩進められるーーそう、思いきや。

なんと会長は解任決議案が出される株主総会の直前に、突然の記者会見を決行。過去、龍河が起こしたひき逃げ事件ならびに身代わりを立てた事実は、龍河の独断によるものと切り捨てたのだ。

何があっても身内を守ってきた会長が、会社、そして自分の身を守るために家族を見放した。

これは、長屋会長の存続とともに、新たちの復讐失敗を意味する。

長屋会長の裏切りっぷりは、なんとも華麗だった。冒頭こそ、さながら会長と龍河の”顔芸対決”か!? と思うほどの応酬や、ビラまき祭りが勃発していたが(この親子、紙を撒き散らすのが大層好きである)。あの親子の抱擁さえも、裏切りへのカウントダウンだったのだと思うと、見方が変わってくる。

原作を見ていれば予想できた展開ではあるが、香川照之、早乙女太一の表現力が炸裂しており、圧巻だった。

復讐劇のゴールが見えてきたかと思った矢先の、この展開。二代目みやべのブレーン、葵もさすがにお手上げか?

今後、カギとなってくるキャラクターは、おそらく龍河の弟・龍二(鈴鹿央士)である。物語の前半と後半で、いろいろな意味で”大化け”するであろう龍二、彼の動きを注視したい。

(文:北村有)


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