宮世琉弥インタビュー|ドラマ「闇金サイハラさん」で経験したことはすべて僕の財産
▶︎本記事の画像を全て見る
現在放送中のドラマ「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」(MBS / TBSドラマイズム枠)。同ドラマは、2014年に公開された映画『闇金ウシジマくん Part2』に登場した女闇金、犀原(さいはら)茜(高橋メアリージュン)が主人公の物語だ。
山田孝之が演じる丑嶋馨(うしじまかおる)の宿敵である犀原は、女性でありながら非合法な金貸しとして裏社会で生き抜く。史上最も危険な女闇金の周りには、これまた危険な人物ばかり。
今回、cinemas PLUSでは、犀原が経営する闇金融「ライノーローン」で働くことになった硲悠斗(はざまゆうと)を演じた、宮世琉弥にインタビュー。宮世といえば、“ネクストブレイク”として注目を集めている若手俳優の一人だ。本作へかける想いや、撮影秘話などをたっぷり伺った。
「闇金サイハラさん」出演は最高の母孝行!
Ⓒ2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS——まずは出演が決まったときの感想を聞かせてください。
宮世琉弥(以下、宮世):「ウシジマくん」の放送が開始されたとき僕はまだ小学生だったので観ることができなかったのですが、長く愛されている作品のシリーズに出演できると聞いて、率直にうれしかったです。あとは誰よりも母が喜んでくれました。
——お母さまはなんとおっしゃっていたのですか?
宮世:母は「闇金ウシジマくん」のファンなので、「ええ!!」ってただただ、びっくりしていました。一緒に喜んでくれたので、ひとつ母孝行ができたかなって感じました。
——今回の作品は「ウシジマくん」同様、なかなかハードな登場人物が多いですね。
宮世:そうですね。普通に生活してたら、このドラマのような経験はしないですよね。10日で5割の利息って高すぎませんか?(笑)
——そうですね。そんな非合法な作品の世界において宮世さん演じる硲悠斗は視聴者の皆さんが一番共感できるキャラクターであるように思いますが、演じる上でどんなことを意識されましたか?
宮世:硲は、犀原や村井のような非日常的なタイプとは真逆ですし、これまでのシリーズをみても、なかなか珍しいキャラクターだったように思います。だからこそ、硲が視聴者の皆さんにとって“箸休め”的な存在になれたらいいなと思いながら演じました。
——たしかにこれまでのシリーズはハラハラドキドキの連続でしたが、今回は硲というキャラクターが加わったことでちょっと雰囲気が変わりそうですね。
宮世:そうですね、観てくださる方に寄り添えるキャラクターでありたいなと思いながら演じていたので、その感覚が伝わるといいなと思います。
セリフの変更や追加のおかげで身に付いたこととは?
Ⓒ2022 真鍋昌平・山崎童々・小学館/ドラマ「闇金サイハラさん」製作委員会・MBS——犀原を演じた高橋さんと村井を演じたマキタスポーツさんは、映画版ですでにタッグを組まれていましたが、そこの中に入っていくことに抵抗はなかったですか?
宮世:抵抗はなかったですね。お2人が最初から優しく、自然と迎え入れてくれたおかげで、すっと入ることができました。休憩中も3人で話す機会が多く、本当に楽しい現場でした。
——現場で印象的だったエピソードを教えてください。
宮世:木更津で泊まり込みの撮影をしていたときに、びっくりするようなことがありました。撮影が終わった後、マキタスポーツさんの部屋で読み合わせをして部屋に戻ろうとしたら、その時間からセリフの追加と変更が来て……。そこからまたマキタスポーツさんと読み合わせをして、少しだけ仮眠をし、そのまま現場に行ったことがありました (笑)。
——台本の追加や変更は、よくあることですか?
宮世:今回の現場はけっこうありました(笑)。スタッフさんたちも“変更ありき”で動かれているんでしょうね、現場には常にプリンターが置かれていました。そして、変更や追加があると「号外」のように台本が配られていたんです。今回の現場のおかげで、臨機応変に対応する能力がついたように思います。
最高の撮影現場、最高の2か月間!
——主演の高橋さんとの共演はいかがでしたか?
宮世:高橋さんは気持ちの切り替えが凄かったです。僕だったら数分前から気持ちを作らないと無理ですが、高橋さんの場合は「用意」まではいつもの高橋さんの笑顔なんですが、「スタート」の声でパッとサイハラさんに切り替わるんです。セリフもすべて頭に入っていて、ただただ「すごい」の一言でした。
——名バイプレイヤーの光石研さんや、多くの個性派俳優の方とも共演されましたね。
宮世:最初はどのシーンも緊張でガチガチでした。でも、大先輩方とご一緒させていただき、多くのことを学びました。僕にとって最高の2か月間、すべてが財産になりました。
——光石さんからはどんなことを得られましたか?
宮世:光石さんとは2回目の共演ですが、前回の作品では一緒のシーンがなく、今回初めて共演シーンがありました。言葉で言い表すことは難しいのですが、演技力はもちろんのこと、“雰囲気”や“ただずまい”を近くで学ばせてもらいました。
——丑嶋を演じられていた山田孝之さんは事務所の先輩にあたりますが、どんなイメージを持たれていますか?
宮世:実はまだ、山田さんにお会いしたことがありません。でも、山田さんが出ている作品やバラエティー番組は欠かさず観ますし、CMのメイキング動画も面白くて最高です。いつか共演できたらいいなと思っています。
——山田さんとの共演、楽しみにしています。では最後にドラマの見どころを教えてください。
宮世:序盤からとにかく勢いがあります。そして、1シーン、1シーン濃厚で目が離せないストーリーになっています。あっという間に見終わってしまうと思うので、次週が待ち遠しいと感じるかと思います。最終回までハラハラドキドキしながら楽しんで観てください。
(撮影=Marco Perboni/取材・文=駒子)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。