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2022年09月27日

「赤いナースコール」第12話:押しても誰も来ないナースコール。登場人物ほぼ全員死亡、驚愕の結末!

「赤いナースコール」第12話:押しても誰も来ないナースコール。登場人物ほぼ全員死亡、驚愕の結末!


©「赤いナースコール」製作委員会


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佐藤勝利(Sexy Zone)主演のドラマ「赤いナースコール」が2022年7月11日深夜スタート。

秋元康が企画、原作を手掛けた本作は、事故がきっかけでとある病院に入院したカップルがトラブルと恐怖に巻き込まれていくノンストップミステリー&サスペンス。テレビ東京ドラマ初主演となる佐藤勝利が主役・春野翔太朗を演じる。

本記事では、第12話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「赤いナースコール」第12話レビュー

ついに最終回。
前半は、1話からここまでの答え合わせ。
ありがたい反面、映像がグロすぎてなかなか直視できない。
こんなにも登場人物が次々と殺される作品を、個人的には観たことがない。

佐藤勝利が演じた翔太朗のセリフ
「意外な人が犯人だなんてドラマの世界だけですよ」
がいささか視聴者を惑わす。
そう言っている翔太朗もドラマの中の人。
こうやってセリフでもリアルさを視聴者に植え付けていたのかもしれない。

物語は翔太朗の言う通り、意外な人が犯人ではなく、多くの視聴者が考えていた通り、院内の殺人事件の犯人は榎木田医院長(鹿賀丈史)。そして、チャイコフスキー犯は石原医師(板尾創路)だった。


©「赤いナースコール」製作委員会
榎木田がなぜこんなことを企てたかというと、それは町田市コンビニ電動のこぎり事件の復讐だった。
息子の三上誠一(大門崇)が殺されそうなところを見て見ぬふりをしていた人物と、その事件を面白おかしく記事やドラマにしたのが313号室の患者たちだった。
榎木田は息子を見殺しにした人たちへの復讐劇を、石原は愉快犯だった。
2人のおぞましい犯罪者が無言で呼応、いや競い合った結果、多くの人が無残に殺されていった。

脚本家の翔太朗も知らなかったとはいえ、榎木田からみたら復讐の対象者だ。
(しかもドラマのタイトルが「セクシー刑事」とはデリカシーがなさすぎる)

いよいよ危ないというときに、アリサ(福本莉子)と工藤刑事(池田鉄洋)が助けにきてくれてなんとか榎木田から逃れられた翔太朗。
その間には、誠一の産みの親である西垣(浅田美代子)と、育ての親である理事長の玲子(渡辺真起子)がののしり合っている。
最後には西垣が手にしていた電動くぎ打ち機で攻撃し合い、2人とも倒れた。
榎木田医院長と西垣の元夫妻よ、電動のこぎりや電動くぎ打ち機は人を殺すための道具ではない、作っているメーカーが見たら泣くわ。
そもそも病院には普通ないものでは?どこから持ってきたの?とツッコミたくなるも、理事長と西垣も死んでしまった。

そして、翔太朗が乗った車椅子を押すアリサもまた自害する。
なんとアリサは誠一の彼女の妹で榎木田医院長の復讐劇を最初から知っていたのだった。
翔太朗を憎んでいたものの、一緒にいるうちに好きになってしまったアリサ。
「どんどん翔ちゃんを好きになった」という告白の末に自らで命を絶ったのだった。

©「赤いナースコール」製作委員会
一方、翔太朗を救ってくれたもう一人の人物、工藤もまた榎木田に胴体を真っ二つにされて313号室で殺されていた。
ラスト5分でこれはないよ。
今までで一番深いため息が出る。
なぜ、工藤まで殺されなければならないのかここだけは腑に落ちない。

ラストシーン。
工藤の下半身を引きずる榎木田とアリサの亡骸を抱く翔太朗が対峙する。
もう誰も助けにはこない。

ここでドラマは終了—。

この先は予想でしかないが、前半で玲子がアリサに話していた
「思いを遂げたら彼、自ら命を絶つつもりなんじゃないかしら」
から、最後に残った翔太朗を殺すまでは死ねなかったことが推測できる。
邪魔をする工藤まで殺し、そして翔太朗の後を追いかけた。
翔太朗を殺したら自分も命を絶つつもりで。
最後の翔太朗の表情から、殺されても仕方がないという覚悟が感じられた。

結果、登場人物が全員死んでこの物語は終わるのだろう。
あぁ、なんて悲しい物語だろうか。
最後の考察まで1mmも救いがないなんて——。

あの電ノコの音だけが今も耳に残っている……。

ー完ー

(文:駒子)


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