「ラストマンー全盲の捜査官ー」8話:バスジャックで強固になった最強バディの絆


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福山雅治・大泉洋W主演の日曜劇場「ラストマンー全盲の捜査官ー」が2023年4月23日放送スタート。本作は、福山雅治演じる全盲のFBI特別捜査官・皆実広見が、大泉洋演じる人事課室長・護道心太朗とバディを組み、難事件を解決していくストーリー。永瀬廉、今田美桜、吉田羊らが共演。

本記事では、8話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

「ラストマンー全盲の捜査官ー」8話レビュー

インターネットが普及し、多くの人がSNSで情報発信ができるようになった時代。よく聞かれるようになった言葉に「ネットリンチ」「デジタルタトゥー」がある。SNSを中心にしたインターネット上で、特定の個人情報を晒しあげたり、根拠のない誹謗中傷をしたりする行為を指す。

今回の舞台はバスジャック。清水拓海(京本大我)が、過去に起こったとある事件の冤罪を被り、ネット上で吊し上げられた。真犯人と同姓同名だったことで、あらぬ罪を着せられてしまったのだ。


結果、すべてが清水の勘違いだったことが明るみに出るのだが、彼が恨みを暴発させたのも無理はないかもしれない。ネットリンチのせいで、母親は自死してしまった。清水自身の人生もめちゃくちゃにされ、社会的に抹殺されたといってもいいだろう。バスに同乗した皆実(福山雅治)、吾妻(今田美桜)、そして外から援助した護道(大泉洋)たちのおかげで、突如起こったバスジャック事件は収束する。

8話でゲスト出演した京本大我の鬼気迫る演技に、まさにSNS上がわいた。これまであまり見たことのない表情は、彼の役者としての可能性をさらに開くのに十分なものだったと言える。


このバスジャック事件が起こる前、ついに本当のことを知ってしまった護道は、皆実とのバディを自ら解散する意を示していた。皆実の両親を手にかけたのが実父だと知った、護道の心中はいかばかりか。皆実もそれを受け、早めに本国へ戻ることにしたが、意を翻す。

護道の実父が、皆実の両親を殺した真犯人だとは、どうしても思えない。皆実自身もそう口にしたが、おそらく多くの視聴者も同じように感じているところだろう。仮に、手をかけたのが本当だとしても、何かしら隠している事情があるはずだ。

あらためて、皆実と護道の最強バディで、その秘密を明らかにすることに。41年前の事件に向き合う覚悟を決めたふたりの居住まいは、もうちょっとやそっとの風では倒れないように見える

次回から最終章に突入。どんな真実が明かされるのか、前もって心の準備をしておかねばならない。

(文:北村有)

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