「舞いあがれ!」第36回:期待の目黒蓮、登場も「silent」とは違う感じ悪いキャラで…
本作は、主人公が東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。ものづくりの町・東大阪で生まれ育ち、 空への憧れをふくらませていくヒロイン・岩倉舞を福原遥が演じる。
本記事では、第36回をライター・木俣冬が紐解いていく。
[※本記事は広告リンクを含みます。]
▶︎「舞いあがれ!」画像を全て見る
「舞いあがれ!」をU-NEXTで視聴する
「もう君と会うことはないだろう」
第8週「いざ、航空学校へ!」(演出:野田雄介)のはじまりは、両親を説得した舞(福原遥)が本格的に航空学校受験を目指して勉強をはじめます。大学も2年間は行っていないといけない条件もあるため、大学行きながら勉強もしてバイトをして……と大忙し。舞は人力飛行機のトレーニングもやっていたから体力はありそうです。
大学行くのにかばんを忘れそうになったり、バイト先ノーサイドではティーカップの乗ったトレーを持ったままつんのめってしまったり。ドジっ子描写があって、先週までのしっとりゆったりムードと印象が違う……と思ったら脚本家が変わっていました。「エール」にも参加していた嶋田うれ葉さんです。
制作統括の熊野チーフプロデューサーに筆者がヤフーニュース個人で取材したら、航空学校編は専門用語も多く下調べしたり確認したりする作業が大変なので別のチームにしたと回答をいただきました。
脚本だけでなく制作チーム全体が航空学校編チームになっているとか。それはそれでどんなふうになるのか楽しみです。
確かに現実でも、場所によって、そこにいる人達のムードは違いますから、地元でも田舎でもない、学校とはいえ義務教育や大学とも違う、プロフェッショナルを目指す場所、独特の雰囲気はきっとあるでしょう。
いよいよ受験。両親からはお守りをもらって出かけます。
面接で一緒になったのは柏木(目黒蓮)というしゅっとした人物。ええとこのお坊ちゃんらしく、乗馬が趣味で、面接で専門用語をすらすらと語り、面接官も目をしろくろ。
一方の舞は特技を聞かれても、ピントの合っていない回答をしてしまいます。でも、なぜパイロットになりたいのか、その理由を聞かれると、熱い胸の内を語ります。これには面接官もにこにこ。
面接が終わると、柏木は冷たく、舞に「もう君と会うことはないだろう」といかにも僕と君は住む世界が違うというような発言をしますが、舞が合格し、期待に胸膨らませて宮崎本校にやって来ると、柏木にばったり再会。お約束の展開であります。
目黒蓮さんは現在、恋愛ドラマ「silent」(フジテレビ 木曜10時〜)に出演して、もどかしく切ない恋愛シチュエーションでの演技が魅力的で話題を振りまいています。
「舞いあがれ!」では目下、かなりクールで、滅多に人を悪く言わない舞が「感じ悪い」と言うような人物ですが、それで終わるわけもないのは明白。これからどんな展開が待っているでしょうか。
【朝ドラ辞典 第一印象(だいいちいんしょう)】第一印象は最悪だけど後々、重要な存在になることはラブストーリーの定番。とはいえ、朝ドラではそのパターンは少なめで、直球・ときめきの出会いのほうが多い。「ごちそうさん」のヒロインと相手役は、出会いが最悪のパターンだった。
(文:木俣冬)
木俣冬著「ネットと朝ドラ」、現在好評発売中
「CINEMAS+ MAGAZINE」で「舞いあがれ!」インタビュー掲載中!
ヒロイン・福原遥、制作統括・熊野律時インタビュー(取材・文:木俣冬)を掲載した「CINEMAS+ MAGAZINE no.01」、現在絶賛発売中です。
「舞いあがれ!」をU-NEXTで視聴する
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)NHK