音楽

REGULAR

2022年12月25日

「KANJANI∞ STADIUM LIVE 18祭」今の関ジャニ∞を刮目せよ!

「KANJANI∞ STADIUM LIVE 18祭」今の関ジャニ∞を刮目せよ!



7月16〜17日に日産スタジアム、23〜24日にヤンマースタジアム長居で18周年を祝うライブ「18祭」を行った関ジャニ∞

その模様を収録したDVD/Blu-ray「KANJANI∞ STADIUM LIVE 18祭」が11月30日にリリースされた。

初回限定盤A・初回限定盤B・通常盤の3種が発売され、限定盤Aのジャケットではメインにメンバー5人の姿だけでなく、レンジャー・女性アイドル(?)の姿、そしてバラが舞い、寿司が飛ぶ。一体どういうことなのか。“エンターテイメントに富んだ盤”の見どころをご紹介する。

■関ジャニ∞ 関連記事をもっと読む

圧巻のスタジアム公演!



キャパシティとしては日産スタジアムが7.2万人、ヤンマースタジアム長居が5.5万人、これが2日間ずつ、計4日間で25.4万人を動員した。

時折、映像に映る客席は、人、人、人!!

コロナ禍以降、人が集まることをヨシとされないご時勢だっただけに、これだけの人の数に圧倒されてしまう。もちろん万全の感染対策の上で開催されたわけだが、7.2万人が声を出さずにペンライトとうちわ、そして拍手だけで盛り上がる様子は圧巻である。

歓声が出せる環境に越したことはないが、歓声がなくても客席のテンションをブチ上げてくれるのが、関ジャニ∞のライブである。

25万人、全員を楽しませるセトリ



丸山隆平の「18祭、いざ、開幕!!」の言葉からド派手にスタートしたライブ。オープニングは関ジャニ∞の代表曲のひとつ「無責任ヒーロー」。「昭和と平成\令和もね/またいできました」という歌詞に18年という長さを感じてしまう。「あおっぱな」と続き、そのままヒット曲が続いていくのかと思いきや、さらっと「青春ハードパンチャー」(シングル「キミトイタセカイ」収録曲)を入れてくるから油断ならない。

そう、今回のセットリストの特徴は新旧の楽曲を巧みに並べられていること。「前向きスクリーム!」「罪と夏」「オモイダマ」といったハイテンションなシングル曲が入ってくると思いきや、ファンのリクエストに応えた「マーメイド」「アネモネ」といった待望の楽曲も披露された。(ちなみに、筆者の友人は「アネモネを生で聴くまで死ねない」と常々言っていた)

エイター(関ジャニ∞ファンの総称)が欲している曲を把握しつつも、関ジャニ∞が初めましての人も楽しめるヒット曲がしっかりと組み込まれているのはさすがだ。

全てを全力でやる、それが関ジャニ∞



関ジャニ∞は節目の周年では祭りを行っており(八祭・十祭・十五祭)、野外ライブを行った十祭でも披露したのがジャニーズメドレーである。後輩&先輩の楽曲を5人がパフォーマンスする。

メドレーのスタートがなにわ男子の「初心LOVE(うぶらぶ)」な時点で“わかってる”としか言いようがない。ニヤニヤしながらもちょいちょいいろんな声を上げたくなるので、家で鑑賞できる盤は本当にありがたい。 

また選曲が絶妙で、SixTONESが「マスカラ」、SnowManが「D.D.」、Hey!Say!JUMPが「キミアトラクション」。デビュー曲を歌うわけではなく、関ジャニ∞に合った楽曲を選んでいるような気がする。ちなみに、Sexy Zoneの「Sexy Zone」では横山裕がバラを飛ばし「スシ食いねェ!」では丸山がステージ上で寿司を食べていた。スタジアムのステージ上でライブ中に寿司を食べるアーティストがいただろうか。たぶんいない。まあ、そのあたりは関ジャニ∞ですし!

嵐の「A・RA・SHI」では、スケスケ衣装で(たぶん、嵐の次にこのタイプの衣装を着ているのが関ジャニ∞ではないか)、村上信五がお得意のラップを披露して、メンバーとエイターの笑いをかっさらっていた。ジャニーズメドレーはそんなに長くない時間のはずなのに、内容が濃すぎてかなりパワーを消費する。

ちなみに初回限定盤では「初心LOVE(うぶらぶ) 」と「A・RA・SHI」のマルチアングルが収録されている。

観たかったあのユニットも! 

ライブ中盤を過ぎても、関ジャニ∞にはまだまだ持ち弾がある。

関ジャニ戦隊∞“エイトレンジャー”の登場だ。エイトレンジャーは2015年からコンサートでコントを披露しており、2012年と2014年には映画化もされている。久しぶりの登場でコントではなく、「∞レンジャー」と「ER」を披露。

そして間髪入れずに“キャンジャニ∞”が登場。キャンジャニ∞は2015年から活動する関ジャニ∞が扮したガールズユニット。結成当時は7人組だったが、現在は横子・村子・丸子・安子・倉子の5人組である。2015年には「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!」に出演し、楽曲も披露した。2019年の十五祭でVTR出演してから、実際にステージに登場するのは約7年ぶりとなった。真面目に説明をしてみたが、要するに関ジャニ∞のもうひとつの姿である。

自身の楽曲「CANDY MY LOVE」を披露して会場を沸かせたほか、もうひとつ盛り上がりを見せたのが曲前のメンバーそれぞれのあいさつ。7年前もエイターたちを盛り上げた、そのクセのあるあいさつは健在。こちらのあいさつは、初回限定盤Bに「キャンジャニ∞ご挨拶集」として収録されている。かゆいところに手が届きすぎているのが関ジャニ∞……。 

ワクワクを与え続ける関ジャニ∞



と、ここまでさんざん笑わせてくれていながら、本編終盤に持ってくるのがバンドスタイルだからズルイ。昔からファンには親しまれている「ローリング・コースター」から、ライブでは絶対に盛り上がる「勝手に仕上がれ」、最新曲「喝采」まで、バンド楽曲も多彩である。それだけに、関ジャニ∞のこれまでの積み重ねが見えてくる。

楽曲の多彩さだけでなく、聴くたびにうまくなるバンド演奏。18年というキャリアを重ねてもまだ成長幅がある彼らは、ファンにとって励みになるのではないだろうか。

そしてラストは「青春FIREWORKS」。曲に合わせて打ちあがる花火。重苦しい日々の中で、もしかしたら花火を見たのが久しぶりだったファンも多いのではないだろうか。

時勢と相まって、暗く長いトンネルを歩いていた人もいるだろう。しかし、そんな人たちの手をグッと引っ張ってくれたような気がする。

こんな時代だからこそ、全てを忘れて笑顔にさせてくれる人たちの存在の大きさを実感させてくれたライブだ。ぜひ、年末年始にかけてこのライブ盤で笑顔になってほしいし、興味を持ったら関ジャニ∞のライブにも足を運んでみてほしい。

(文:ふくだりょうこ)

■関ジャニ∞ 関連記事をもっと読む

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!