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「ジャパニーズスタイル」第7話:古舘寛治の正体は?石崎ひゅーいの可愛さ&演技力爆発回

仲野太賀主演のドラマ「ジャパニーズスタイル」が2022年10月22日放送スタート。

本作はさびれた温泉旅館のセットを舞台に、俳優たちが観客の前で“ほぼ本番一発勝負”の演技を繰り広げるテレビ朝日初の本格シットコム。仲野太賀のほか、市川実日子、要潤、KAƵMA(しずる)、石崎ひゅーい、檀れい、柄本明ら豪華俳優陣が登場する。

本記事では、第7話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「ジャパニーズスタイル」第7話レビュー

「ジャパニーズスタイル」第7話に、現在放送中の朝ドラ「舞いあがれ!」から、松尾諭に引き続き、下町の渋い親父を演じる古舘寛治がゲスト出演。何となく、くすりと笑えるのだけれど、味があってかっこいい。出演シーンがわずかでも思わず目を奪われるその存在感が本作でも活かされた。

結局父親の後を継ぎ、老舗旅館「虹の屋」の専務になった哲郎(仲野太賀)。すぐ図に乗ってしまう彼は早くもやりたい放題のようで、ルーシー(市川実日子)と言い争いになる。

でも、その理由が実にくだらない。ただルーシーに自分のバームクーヘンを食べられただけなのに大騒ぎ。しかも、ルーシーはお詫びに高級なバームクーヘンを買って返したのに、あれがよかったんだと子供みたいな駄々をこねる哲郎。いい加減、成長しなさい!と言いたくなってしまう。

哲郎の場合、さらに問題なのは悪知恵が働くところだ。今回は館内イベントに出演する予定だった“ミスターパーフェクト”こと、高木大助(古舘寛治)が出番前に帰宅したことに目をつけ、ルーシーが嫌がらせでもしたのでは?とありもしない理由をでっち上げて彼女を旅館から追い出そうとする始末。でも、そうやって大見得を切ってはみるものの、いつもやっぱり勘違いでしたということが多い。

だからやっぱり今回もルーシーが悪いのではなく、実は桃代(檀れい)が高木を追い出したことが明らかに。しかし、高木はそのままウサギ小屋に居座っており、夜中に厨房に忍び込んだところを梅越(柄本明)、浮野(KAƵMA)、影島(要潤)の3人に発見される。

なぜ高木はウサギ小屋にいたのか?それは凛吾郎(石崎ひゅーい)が高木を“師匠”として慕い、彼を匿っていたからだ。

本作で最もぶっ飛んでいるキャラクターといっても過言ではないのが、この石崎ひゅーい演じる凛吾郎。20歳なのにその出で立ちも喋り方もまるで幼児のようで、一見可愛らしいがスプラッター映画にでも出てきそうな狂気をはらんでいる。石崎ひゅーいも、ものすごく自由にのびのびと楽しく演じている印象だ。

第7話でも、凛吾郎は鹿の解体を終えて血まみれの状態で登場。いつもと変わらない様子だったが、今回は少しばかり様子が違う。愛らしさが爆発しているのだ。

「師匠の手品を見たときにこれだ!って思ったんだ。ずっと探してたものが見つかったって思ったから」とちょっと恥ずかしげに語る姿がとにかく可愛い。ちなみに石崎ひゅーいの実年齢は38歳。とてもじゃないけど見えない。

そんな凛吾郎が慕う高木の正体は、なんと凛吾郎の実の父。だから桃代は彼を追い返したのだった。大道芸の修行でドイツに行くために桃代と凛吾郎の前を去った高木。普通に考えればとんでもない父親だが、古舘寛治が演じれば不思議と哀愁が漂う。

「手品の師匠だと思ってた人がお父さんだったなんて、こんな素敵なマジック見たことないよ!」と素直に喜ぶ凛吾郎、なんていい子なんだ……。少年のように嬉々としたり、かと思えば高木がまた姿を消して、さみしそうな表情を浮かべたり、今回は石崎ひゅーいの色んな顔を見ることができた。

始まって以来のしみじみ回となった第7話。それもこれも、古舘寛治の味のある演技があってこそ。本作は主要キャストもそうだが、ゲスト俳優の名演も光る。来週はまたまた良い味を出す俳優・鈴木浩介が出演する。

(文:苫とり子)

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