続・朝ドライフ

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2023年01月13日

「舞いあがれ!」舞と柏木の唐突な別れにびっくり<第71回>

「舞いあがれ!」舞と柏木の唐突な別れにびっくり<第71回>

2022年10月3日より放映スタートしたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。

本作は、主人公が東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。ものづくりの町・東大阪で生まれ育ち、 空への憧れをふくらませていくヒロイン・岩倉舞を福原遥が演じる。

本記事では、第71回をライター・木俣冬が紐解いていく。

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柏木が東大阪に来た

先週の父の死に続き、今週の金曜日も衝撃でした。舞(福原遥)柏木(目黒蓮)が……。
これについては後述しますが、そこも含めて舞は迷走しているように見えます。

会社存続のために3人、リストラをすることになり、2人は承知してくれましたが、小森(吉井基師)だけ辞めることを拒否しています。2人の再就職先をめぐみ(永作博美)が決めてきたので、むしろ意地を張っている小森のほうが損な気もしますが……。

舞は諦めず小森の説得しますが、舞の説得を圧力かけていると言ったり「俺はそんなにこの会社にとっていらん人間なのか」と問いたりします。笠巻(古舘寛治)いわく、プライドが傷ついたのではないかとのこと。地道にコツコツ会社のために尽くしてきたのに、全員解雇ではなく、数人だけというのはたしかに傷つきます。

それではじめて舞は、小森がどういう人であったか知ることからはじめ、彼の個性を売り込もうとします。近所の職人仲間のおじさんたちに聞いて、紹介してもらい、その人に小森の仕事を見てもらったうえで、再就職の話を持ちかけます。
自分の仕事を認めてもらったため、ようやく小森の心が動きます。
でもこれ、章(葵揚)のときのように向こうから自主的に誘いが来たふうにしたほうがもっと良かったのでは……と思いますけど、舞と小森が和解しないといけない流れだから仕方ないんでしょうね。

若干、もやもやしながら見ていると、そんなもやもやは吹っ飛ぶような展開が待っていました。
忙しくて、柏木の電話にも出なくなっていた舞を心配して、ついに柏木が訊ねてきます。遅いけど。しかも、たった一回、会いに来て、話したことは、なんと別れです。

舞はパイロットを目指さないと決めたら、目指す道が違うから分かれる。わかるようなわからないような選択です。まあ、そういうこともあるのはなんとなくわかりますけれど……。柏木は、航空エリートの家に生まれているから、つきあう人や結婚する人は航空関連であることが前提だったのでしょうか。お互い、航空関連の話をして高めあっていきたいということで、そこから外れた舞とはもうつきあえない。舞も舞で、パイロットの道を目指さないならもう柏木とつきあえないことを自覚しているのです。
柏木も、舞も、どちらも相手に未練を残してないのがすごい。昔のドラマだったら、どちらかがすがりつきそうなものですがこれが現代の恋愛もの?

それにしても柏木、亡くなった浩太(高橋克典)に挨拶して隣の布団で寝たにもかかわらず、まったく責任もとうという気持ちはないようで……。書き方はソフトだけれど、愛情の薄い人物としか読み取れない気がしますが、どうなんでしょうか。

別れの場所・公園のセットに気合が入ってました。美術さん、おつかれさまです。

【朝ドラ辞典  失恋(しつれん)】

朝ドラのヒロインの初恋はたいてい実らない。

(文:木俣冬)

木俣冬著「ネットと朝ドラ」、現在好評発売中

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