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2023年01月15日

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』良い意味で心がズタボロにされた経緯と「毒親の解像度の高さ」を語る

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』良い意味で心がズタボロにされた経緯と「毒親の解像度の高さ」を語る

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2023年1月8日にテレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(以下、『水星の魔女』)の第1クール最終話・第12話が放送され、そのあまりの展開にTwitterでは阿鼻叫喚のワードがトレンドを席巻。筆者の心もズタボロになった。良い意味で。

脚本家・大河内一楼を神のように崇めていたのに、ご覧の有様だよ!

筆者はこれまで『ガンダム』シリーズをほとんど観ていない初心者だったが、この『水星の魔女』を観始めるきっかけになったのは、(詳しくは後述もするが)2021年公開のアニメ映画『アイの歌声を聴かせて』で共同脚本を務めていた大河内一楼の作品(シリーズ構成と第7, 8, 9話以外の脚本を担当)だったことが大きな理由だ。

その前にも、同じく大河内一楼が脚本を手がけた、スケートボードに熱中する若者たちの青春アニメ『SK∞ エスケーエイト』にもハマっていて、特にキャラクターの関係性を尊く描く力がものすごかったので、「大河内一楼は神だ」「関係性の魔術師だ」と崇めるようになっていた。

ところが、『水星の魔女』の第1クール最終話の第12話を観終わってあら不思議、神のように崇めていた大河内一楼に「なんてことをするんだ!」と怒りに近い感情が込み上げてきたのである。いや、でも、それも良い意味でであるし、褒めてもいる。この第12話ラストに至るまでの伏線は周到に積み立てられており、認めたくはなくても納得はできるように見事に計算されている(それがまた「鬼畜か」と思わせる)。それも含めて、改めてすごい脚本家だと再認識できたのだ。

何より、ここまでショックを受けるということは、ある意味で作品をこれ以上なく楽しんでいるということでもある。漫画家の枢やなが「地獄の一級建築士」と褒めたり、椎名高志が「わああああー‼︎ギャアアアアア‼︎」と叫びつつ楽しまれていることにも、とても共感していた。



※これより『水星の魔女』第1クール本編のネタバレに触れています。

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