音楽
<KinKi Kids>あらためて振り返る、楽曲の魅力
#Tags
<KinKi Kids>あらためて振り返る、楽曲の魅力
2023年1月18日(水)にKinKi Kids46枚目のシングル「The Story of Us」が発売される。昨年から続く25周年記念シングル第3弾(最終章)となる本曲は、KinKi Kidsの2人が共同で作詩作曲したもの。
また昨年2022年には公式YouTubeが開設され、過去作も含めたMV・YouTube Original Liveなど、こんなに無料でいいのかと思うほど多くの素晴らしいコンテンツが公開されている。
本記事では「The Story of Us」を含む25年記念シングル3曲の紹介のほか公式YouTubeを引用しつつ、2人の作詩作曲作・過去作MV・YouTube Original Liveなどから数曲ずつピックアップして彼らの楽曲や歌声の魅力をお伝えしたい。
■KinKi Kidsの関連記事をもっと読む
25周年記念シングル3部作
まずは、25年記念シングル3部作それぞれについて、あらためて触れたい。■「高純度romance」
25周年第1弾となった「高純度romance」は、デビュー曲「硝子の少年」も担当した松本隆が作詩(作詞)、マシコタツロウが作曲と、数々のKinKi Kidsを手掛けた両名が初のタッグを組んだ作品となった。これからの2人を振り返るようでもあり、この先の見えない時代の応援歌のようでもある、背中を押してくれる1曲だ。
歌番組に出る2人を観て「この子たちは硝子だ」と思いデビュー曲「硝子の少年」の歌詞を書いてくれた松本さんが、22年に放送された「NHK MUSIC SPECIAL」で言っていた言葉が印象的だ。
「蝶結びは2つに見えるけど1本。片方だけ引っ張るとほどけるけど、左右均等に引っ張ると結び目が強くなる。2人が同じ強さで引っ張り合えば続くかなという希望的観測もこめた」という「高純度romance」。
松本さんの2人への想いに感謝するとともに、さまざまなアーティストに楽曲を提供している彼に、25年を経てもインスピレーションをもらえる2人の存在の純粋さを、あらためて素晴らしいと思った。
■「Amazing Love」
第2弾となった「Amazing Love」は、デビュー曲「硝子の少年」を手掛けた山下達郎が「デビューから25年経った今、この時代にKinKi Kidsに歌って欲しい」と楽曲を制作し、作詩(作詞)をKinKi Kidsの2人が担当したという、これまた奇跡のコラボ。
きらめくカラフルなリボンのセットが山下さんのさわやかな楽曲と2人の伸びやかな歌声と合っており、明るい未来を予感させるような輝きに満ちている。25周年にしてこのみずみずしさを出せるKinKi Kids、素晴らしい……。
■「The Story of Us」
25周年記念シングル3曲目、締めとなる「The Story of Us」は「作詩KinKi Kids 作曲KinKi Kids」。もうこの字面だけで胸が熱い。そしてタイトルだけ見ると「自分たち(KinKi Kids)のことを歌った曲なのだろうか?」とも思うが、公式からの紹介文では“『今この時代を共に闘い、共に新しいStoryを描いて行こう』、というふたりからの熱いメッセージが込められた、これぞKinKi Kidsの真骨頂とも言うべきシンプルかつ壮大な作品に仕上がっています”と書かれている。
実際に楽曲を聴くと、こちら(ファン)、いや世界全体にすら向けられているのではないかというスケールの大きい楽曲だった。
光一のソロ曲タイトル「僕は思う」を剛が、剛のソロ曲タイトルである「ひとりじゃない」を光一が歌っているところにざわついた方も多いだろう。あらためて「2人で歩いていく」という彼らの決意を見せてもらったような、安心感とこの先の未来への期待を持たせてくれる楽曲だ。
KinKi Kids作詩作曲の名曲たち
KinKi Kidsの魅力は、彼らが作詩作曲した曲のクオリティが高く、彼らに最高に合っているという点にもあると思う。さまざまな作詞家・作曲家の方たちが作った楽曲を歌う彼らも好きだが、自分たちが作った楽曲を歌う彼らも好きなのだ。今回はKinKi Kids作詩作曲の名曲の中から2曲をピックアップして紹介したい。
■「愛のかたまり」
もはや説明の必要もないのではという名曲中の名曲、カバーする後輩も後を絶たないのが堂本光一作曲・堂本剛作詩の「愛のかたまり」だ。
カップリング曲ではあるものの、数々のシングル曲と並んで「KinKi Kidsの代表曲」と言っていい作品だろう。こんな名曲をデビューから4年後の2001年時点ですでに2人の手によって生み出しているのだから、本当に存在もやってきたことも奇跡的な2人だ。
恋愛をテーマにした女性目線の歌詞だとはわかりつつも、KinKi Kidsが運命の2人に思えて「あなたでよかったと歌うの」「最後の人に出逢えたよね」という歌詞が彼ら自身のことも表しているのではないかと思ってしまう瞬間がある。そのくらい大切な曲だ。
そして「愛のかたまり」の公式映像を見られるなんて、公式YouTubeありがとう……!これで思う存分布教できる。
■「銀色 暗号」
2007年にリリースされたアルバム「Φ(ファイ)」の収録曲で、「『愛のかたまり』を超える曲を作ろうと思って作った」というのが堂本光一作曲・堂本剛作詩の「銀色 暗号」。
当時20代ながらこんな大人なミステリアスな詩を書ける剛もすごいし、こんなにも切なくて2人に合ったメロディーを作れる光一もすごい。
ちなみに「銀色 暗号」は、雪景色の中彼らがピアノ演奏をバックに歌うYouTube Original Liveも最高なので、ぜひ両方じっくり観て(聴いて)ほしい。
KinKi Kidsの名曲をピックアップ
到底数曲には絞れないが、ぜひあらためて聴ききたい彼らの名曲を4曲だけピックアップして紹介したい。■「硝子の少年」
「硝子の少年」のMVが2022年に公式YouTubeにアップされるなんてうれしい状況、誰が想像できただろうか。すでに410万回以上も再生されており(※1月17日時点)、やっぱり「KinKi Kidsといえばこの曲」の最たるものだと思う。
発売当時にも大好きだったが、発売から25年を過ぎてもイントロを聴いた瞬間に胸が高鳴る。そして昨年25周年で、彼らが歌番組で「硝子の少年」を歌うのを観る機会も多かった。そこであらためて、本当に色あせない“少年っぽさ”が最高だなと思った。
「硝子の少年」は1997年当時でも少し歌謡曲のような、懐メロっぽさのある曲調だったかもしれないが、いいものはずっといいんだなとあらためて思う。
■「愛されるより 愛したい」
観てました、ドラマ「ぼくらの勇気 未満都市」。当時はドラマのストーリーはもちろん、「愛されるより 愛したい」のちょっとミステリアスなメロディーとド直球な歌詞に惹かれたものだ。
「愛されるよりも愛したい」のフレーズはその後も結構ひとり歩きしてよく使われている気がする。時を経てあらためて映像を観て、2人のハッとするほどの美しさ・儚さ・色気に驚いた。
■「スワンソング」
「愛のかたまり」と並んでシンメに歌ってほしい名曲である「スワンソング」。作詩は松本隆だ。
別れの歌であるこの曲を歌う2人は本当に美しい。Aメロで相手のソロパートで1人踊るところもいいし、切ない表情で2人向かい合って歌うサビもいい。
「スワンソング」もちゃんとアップロードしてくれる公式YouTubeに多大なる感謝の意を伝えたい。
■「Kissからはじまるミステリー」
KinKi KidsがCDデビュー前から歌っており、剛が初代金田一一を務めていたドラマ「金田一少年の事件簿」(第2シリーズ)のエンディング曲でもある「Kissからはじまるミステリー」。デビュー曲「硝子の少年」と同じく作詩を松本隆、作編曲を山下達郎が担当している。
ラップから始まるのが当時斬新だったし「人は胸にかなしい謎をかくして生きている」「誰かぼくの胸のナイフを静かに抜いてくれ」という歌詞が意味深で大人だ。そして時を経て自分もすっかり大人になってしまった今「時間は若さの味方だよ」という歌詞も気になる。
KinKi Kids、ずっとふたりでいてほしい
たまたま同じ名字で生まれたタイミングも100日違いの2人が同じ事務所に入り、一緒に活動することになった。それだけでも奇跡なのに、CDデビューから25年経っても一緒に活動していて、彼らの歌声の少年っぽい純粋で透明な感じはずっと色あせない。(それでいて歌唱力は上がっている)繰り返すがさまざまな面において奇跡の2人であり、運命の2人であり、最強のシンメ……神に愛された2人だと思うし、2人を引き合わせたジャニーさんには感謝しかない。
こんなことを願うのはファンのエゴなのかもしれないが、これからも彼らのペースで、できればずっとふたりで活動してほしいし、歌い続けてほしい。そう願わずにはいられない。
(文:ぐみ)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。