続・朝ドライフ

SPECIAL

2023年02月07日

「舞いあがれ!」拾われた男(松尾諭)に柏木公園で拾われた悠人(横山裕)<第88回>

「舞いあがれ!」拾われた男(松尾諭)に柏木公園で拾われた悠人(横山裕)<第88回>


「木俣冬の続・朝ドライフ」連載一覧はこちら

2022年10月3日より放映スタートしたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。

本作は、主人公・岩倉舞(福原遥)がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。今回は第88回を紐解いていく。

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悠人、実家に戻る

「拾われた男(松尾諭)が拾いました」 
博多華丸

博多華丸さんの名朝ドラ受けが出ました。第88回はそれに尽きるでしょう。インサイダー取引疑惑をかけられ行方をくらました悠人(横山裕)が東大阪の地元に戻ってきて雨のなか、公園で倒れているところ、佳晴(松尾)が見つけて家で看病します。久留美(山下美月)は看護師なのでテキパキと看護します。このときの早くて冷静な口調がプロらしかったです。
その状況を、朝ドラ受けで華丸さんが端的に語りました。
念のため、「拾われた男」というのは松尾諭さんの自伝で、ドラマ化もされています。

ちなみに、悠人が倒れた公園は、舞が柏木(目黒蓮)と別れた場所で、SNSでは「柏木公園」と呼ばれています。
楽しい朝ドラ受けが出てきたり、SNSでの特別な用語などが生まれてきたりすることは人気の証でしょう。

久留美から連絡をもらってめぐみ(永作博美)舞(福原遥)が迎えに来ます。最初は斜に構えていた悠人ですが久留美に助言されてめぐみたちと実家に戻ります。このときの悠人の素直じゃなさ。久留美にお礼としてお金を渡そうとして拒否されるのです。いきなりむきだしで現金というところに、お金としか向き合ってこなかったことが如実に表れています。

実家に戻って父・浩太(高橋克典)のノートを悠人が読むと

稼いだお金で何がしたいのか どういう生き方したいのか
と書いてありました。

お金はすべてではありません。お金は過程でしかなく、使い方に意味があるのです。富裕層の人たちはたくさん寄付している人たちもいますが、衣食住や余興に贅沢しているだけの人たちもいます。余るほど稼いだとき、どう使うのだろうとよく思いますが、ぜひ実体験してみたいものです。筆者がもし3億円手に入ったら寄付したい活動は決まっています。
あゝ寄付したい。

……話をもとに戻しましょう。父が悠人を心配していたことをノートを読んで知った悠人
の心が動きます。

ここで感心するのは、母めぐみと舞も悠人を心配します。ふたりがさすが、と思うのは、頑なな悠人にしつこく何があったか聞くのではなく、自分たちが悪いのだと自責することです。悠人はひねくれ者ですから、翻って俺が悪いんだと素直に語るのです。

こんなふうに悠人の取説をわかっていたら、ここまで家族関係こじれなかったような気がしますが、めぐみも舞も、浩太と悠人のぶつかりあいを見ていて気づいたことなのでしょう。北風と太陽作戦ですね。


【朝ドラ辞典 ネットスラング(ねっとすらんぐ)】

SNSで受け手から発生する言葉がある。#俺たちの菅沼 #反省会 など。
「柏木公園」もそのひとつであろう。


(文:木俣冬)

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