映画コラム
<解説&考察>『アントマン&ワスプ:クアントマニア』鑑賞後に確認したい“4つ”のポイント
<解説&考察>『アントマン&ワスプ:クアントマニア』鑑賞後に確認したい“4つ”のポイント
原作でのキャラクターは?
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』では個性豊かな新キャラクターも多数登場しました。特に印象的だった3体のキャラクターについて、原作での彼らを踏まえて解説します。クライラー
量子世界でピム博士・ジャネット・ホープが出会った謎多き権力者・クライラー卿。
原作の彼はハルクが主人公のコミック『Incredible Hulk』に登場したキャラクターで量子世界の惑星・カイの傭兵でした。出番の少ないマイナーキャラクターでもあり、今回の映画は名前だけを引き継いだ新設定のオリジナルキャラクターとなっています。
ちなみに彼を演じたビル・マーレイは『ゴーストバスターズ』『恋はデジャ・ブ』など、往年の映画ファンにも有名な、アメリカを代表するコメディ俳優。わずかな出演ながらもマーベルきってのコメディ作品『アントマン』シリーズに登場することで、物語に大きな華を添えていました。
M.O.D.O.K.
生まれかわったダレン・クロスことM.O.D.O.Kは、原作では秘密結社A.I.M.(アドバンスド・イデア・メカニクス)の首領。キャプテン・アメリカの活躍するコミック『Tales of Suspens』に初登場しました。
A.I.M.とは悪の組織"ヒドラ"の科学兵器開発部門から分裂した団体(映画では『アイアンマン3』でもその存在が仄めかされていました)。組織の技術者・ジョージ・タールトンが実験台となったことで彼が生まれたのです。
日本では「マーベルツムツム」や「MARVEL VS. CAPCOM 3」などのゲーム、「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」といったアニメ作品にも登場。インパクト抜群のビジュアルから一部ファンの間では映画シリーズへの参加が待ち望まれていました。
なお、ディズニープラスでは彼を主役にしたストップモーションアニメ『Marvel's M.O.D.O.K.』も配信中。ブラックジョークや過激な描写なども多い大人向けのシリーズとなっています。
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カーン
原作のカーンはアベンジャーズやファンタスティック・フォーを苦しめたマーベルを代表する大悪党。
様々な名前を持っており、ナサニエル・リチャーズ(30世紀の未来人)、ファラオ・ラマ・タト(古代エジプトの支配者)、スカーレットセンチュリオン(ファンタスティック・フォーの悪役・ドクター・ドゥームの影響を受けた未来人)、イモータス(異次元世界・リンボの支配者)など、異なる時代に多種多様な姿形で現れるキャラクターです。
そのうちの一人・アイアンラッドはヤング・アベンジャーズの一員として活躍するヒーロー。今後の映画シリーズでは若手ヒーローの活躍やカーンとの戦いが描かれることが予想されるため、アイアンラッドが重要キャラクターになることは間違いないでしょう。
ちなみに劇中のミッドクレジットシーンではラマ・タト、スカーレット・センチュリオン、イモータスと思われる3名が登場していました。
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