「unknown」第2話レビュー:全部最高!田中圭のキス、町田啓太の距離感、吉田鋼太郎のアドリブ

高畑充希と田中圭がW主演を務めるドラマ「unknown」が、2023年4月18日スタート。

妻は吸血鬼、夫は……?愛し合っているが、お互いに秘密(unknown)を抱えた夫婦。そして起こる連続殺人……すべてが明らかになったとき、2人はどうするーー? どちらに転ぶかわからない、先が気になる物語。

本記事では、第2話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「unknown」第2話レビュー

前回ラストで、雨の夜地面に横たわっている、血に濡れた女性はこころ(高畑充希)だと判明。
これは先に起こる出来事なのだろうか。

シリアスに始まったが、何度も声を出して笑ったし、あたたかい気持ちになれる回だった。

婚約解消!? 虎松、こころの実家へ

映像も前回起こった殺人事件も気になるところだが、謎を残しつつ物語は本編へ。
虎松(田中圭)のプロポーズをこころが受け、結婚に向けて動き出す2人。
だが虎松は、こころが勇気を出して伝えた告白「私、吸血鬼なの」を冗談だと思っていたことが判明。
ショックを受け「婚約解消だよ!」と泣き叫ぶ。

「吸血鬼」を検索してちょっと怖いなと思ってしまう虎松に、こころの母・伊織(麻生久美子)から電話が。
突如こころの実家に行くことになる。洋館の中が暗く、床には血だまりが。びっくりして転んだのは棺桶の上。そして棺桶からでてきたのは……こころの父・闇原海造(吉田鋼太郎)。視聴者にとっては予想通りだが、虎松は驚いて叫ぶ。海造も「出ていけ~!」と叫ぶ。

「ポツンと一軒家の出演依頼なら断ったはずだ。なんだポツンて、うちはドーンと一軒家だ」棺桶をフリマアプリに出した話をした伊織に「そいつにこう言ってやれ、ノークレームノーリターンだとな」など、もう勢いが止まらない。

逃げ出した虎松は伊織に連れられ、彼女の職場へ。どうやら吸血鬼だという話は本当らしいことと、こころが今まで秘密を言えないがために自ら彼氏と別れ、傷ついていたことを知る。

”コロ介”こと加賀美(町田啓太)が最高なんだが??

こころを優しく見守る相棒、カメラマンの加賀美(町田啓太)がめちゃくちゃよかった。
「プロポーズされた?」「泣いた?」とこころのことなら何でもすぐ気づくし、気さくだし声がとんでもなく優しい。電話の声で「泣いた? 泣いたあと甘えた声になるから」ってわかるの何……?

女友達のような親密な距離感で、チューペットを半分くれる。こころが言っていたが、虎松は話を聞いていないけど加賀美は聞いてくれる。おまけに顔がびっくりするほどいい。どうしてこの2人付き合ってないんだろう? とちょっと思うくらい信頼関係がある。でもここまで親しくなれる男友達もうらやましい。

加賀美はこころのこと好きなのではと思うけれど、あくまで”何でも分かってくれる気のいい相棒、男友達”の座を死守しているように見える(そしてこころは全く気付いていない)。まだまだ秘めているものがありそうで、気になる。ちなみに次回予告でこころをバックハグしていた。

「おっさんずラブ」再来!? 田中圭と吉田鋼太郎のアドリブ合戦

伊織と話したことで自分の態度を反省し、こころに謝った虎松は、再度実家へ。

「帰らないなら、私が去る!」と最初は激しかった海造だが、虎松はお父さんと話がしたいと彼の部屋へ。
DIYをしたいがうまく組み立てられない海造を手伝う。話をするうちに打ち解けてゆく。

指を切ってしまった虎松を心配するが、指から血が流れるのを見てゴクリ……となってしまうのが吸血鬼あるあるすぎて笑った。

2人のやり取り、ノリツッコミというのかアドリブ合戦というのが面白すぎて、「おっさんずラブ」を思い出した人も多かったのではないだろうか。田中圭、たまに素で笑っちゃってるし。

「いわゆる不老不死っていうのは?」
「fantasy」
「鏡に自分の姿が映らないっていうのは」
「fantasy」
「血を飲まないと死ぬっていうのは」
「reality」
「空を自由に飛べ…」
「romantic!!」

「完成ですね」「イェーイ!」
「私はね? (飲み物が)血ユウハイだけどね」
などなど、今後も絡みが楽しみだ。そのうちはるたんって言いだしかねない空気だ。

田中圭の魅力が生きる”虎松”

前回は口は悪いが優しい一面を見せた虎松、今回は恋人やその家族にまっすぐ向き合う魅力を見せてくれた。

「はじめは怖いなと思いました」
「吸血鬼とか人間とか、そんなのは関係なくて、俺はみなさんと家族になりたいです。こころさんと、結婚させてください」

めっちゃいい挨拶~!

しかしこれに対する海造の答えが
「いやだ いーやーだー」
「ヤダヤダヤダヤダ〜」
で笑った。「おっさんずラブ」で観たような。

”こことら”も相変わらず最高

ラストの青空の下でのキスシーン、最高だった。

「あたしと結婚したらさ、天気のいい日に海も行けないよ?」
「じゃあ屋内プール行こう」
「ハワイに新婚旅行も行けないよ」
「じゃあヨーロッパにオーロラ見に行こう」
「夜しかデートできないよ」
「共働きだしそんなもんだろ」
「にんにくマシマシのラーメン食べられないよ」
「キスしない日に食べるわ」

全部ポジティブに変えてくれる虎松、好き~!
こんなに素敵だし、周りの人たちもあたたかいのに、悲劇的な展開になってしまうのだろうか。嫌だなぁ。

虎松の回想がまた出てくる。お父さんと2人で過ごした記憶。父子家庭だったようだ。
殺人現場でもフラッシュバックしていて、また過去が気になる。事件らしきシーン、もしかして加害者なのでは? という気もしてきた。でも今警察官だしなぁ……。

更新されるラスト

雨に濡れた地面に横たわるこころの先には、横たわる男性らしき手が。これは虎松なのか……?
虎松の言えない秘密とは何なのだろう。次回の展開も楽しみだ。
ちなみに世々塚(小手伸也)のアドリブ、「どこに行こうというのかね」がラピュタのムスカだった。

(文:ぐみ)


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