「じゃない方の彼女」第6話レビュー:恐るべし!見れば見るほど深みにはまる“怜子(山下美月)沼”(※ストーリーネタバレあり)
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濱田岳が主演するドラマ「じゃない方の彼女」が、2021年10月11日(月)放送スタートした。
企画、原作を秋元康が手掛ける本作は、どこにでもいる普通の人生を送ってきた"じゃない方"の男性が天然魔性な女性に翻弄されていく新感覚の不倫コメディ。道ならぬ恋にハマっていく大学教授・小谷雅也を濱田岳が、図らずとも男性を虜にする魅力を持つ女子大生・野々山怜子を山下美月(乃木坂46)が演じる。
本記事では、その6話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
「じゃない方の彼女」第6話レビュー
葛藤の末、またしても怜子(山下美月)の家に泊まってしまった雅也(濱田岳)。
余談だが、もこもこ素材のショートパンツを履いてもじもじしていた濱田岳がなんとも愛くるしかった…。
最初こそ怜子に背を向けていた雅也だったが、あんな子が横にいたらおちおち眠れるわけがない。そして、ついに一線を超えてしまった2人。だって、雅也の本をこっそり読んでいたり、2人で飲んだシャンパンの瓶を部屋に置いていたり、そんな純粋な思いが伝わっちゃうような行動をしてるんだもの。それは、どんな人だってうれしいはずだ。
ところが、目を覚ますなり怜子に「ごめん」と謝る雅也。おいおい、この場面でそれはないだろう…と盛大に腹を立てていたら、片桐(山崎樹範)が注意をしてくれてよかった。年の功というか、不倫の功? 片桐にとっては面倒を回避するために体得したライフハックなのだろうが、まぁここでは褒めてあげよう、という気持ちになった。それもこれも、怜子に傷ついてほしくないからだ。
それにしても雅也は隠すのが下手すぎる。怜子と構内で会った時の態度があまりにぎこちなかった。ぎこちなさすぎて、怜子の同級生から見たらただの不審者だっただろう。
それに、怜子から連絡が来た時の態度も怪しすぎる。「こんな時間に、片桐先輩~」だけを連呼するとは。あれでは麗(小西真奈美)に疑ってくれと言っているようなものだ。
でも、今のところ麗が雅也を疑う様子はない。
久々に登場した雅也の母・弘子(YOU)が書き上がった小説を持って来宅した際、不倫に関する意見のやり取りを見せていた。言葉の端々から「うちの夫に限って」が滲み出る。これがまた、雅也の“じゃない方”の劣等感を煽りそうでちょっとつらい。
一方、母は母で、現在の息子の状況を知ってか知らずか、なんだかちょいちょい不倫の後押しのようなことを言う。
推奨とは違うけれども、「流されているようで流されに行っている」と不倫に進んでしまう心境を表現した弘子のセリフは名言だった。
そんな母、彼氏候補を水道局などの名前でスマホに登録するという悪知恵を雅也に授ける。
YOUが演じるちょっと奔放な母、めちゃくちゃ好きだ。彼女でスピンオフを作ってほしい。
このドラマの序盤からずっと、不倫なんだから…と思っているのに、見れば見るほど応援したくなる怜子。
今回は雅也の娘・沙織(宝辺花帆美)にがっつり名前を明かし、どら焼きで繋がってしまった。世間が狭すぎて恐ろしい。
さらに、友達の綾菜(東野絢香)からの疑いもどんどん濃くなっている。この子は息をしているだけで敵を作るのだろうか。あざとく見えるだけで、ただ純粋にいい子なのに…と思う筆者、回を重ねるごとに怜子沼に沈んでいっている。誠(豊田裕大)と仲良くなれそうだ。
次回は奇しくもいい夫婦の日(11月22日)の放送。
夫婦の危機より、まずは目先の綾菜だ。怜子の家に突撃訪問してきた彼女に、雅也の存在がバレてしまうのか…? 早く続きが見たい。
「じゃない方の彼女」第6話ストーリー
怜子(山下美月)を助けるためにケガをした雅也(濱田岳)は怜子のアパートで手当てを受ける。気が付くと終電間際になり、泊まるか帰るか葛藤を重ねるが…。翌日、同窓会から戻った麗(小西真奈美)と結婚10周年を祝うが、雅也は罪悪感に襲われ…。そんな中、盆材教室の帰り、怜子にあることを助けてほしいと頼まれ、再びアパートを訪れてしまう雅也だったが、怜子のアパートにまさかの人物が現れ、大ピンチに…!
(文:あまのさき)
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